アンジェラ・アキ「もう二度と歌わなくていいと思った」活動を休止した約10年を想起 再出発までの日々を語る

アンジェラ・アキ「もう二度と歌わなくていいと思った」活動を休止した約10年を想起 再出発までの日々を語る

シンガーソングライターのアンジェラ・アキが6月6日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。アメリカ・ナッシュビルを訪れ、活動再開までの日々に思いをはせた。

2005年のデビュー以来、絶大な支持を得て活動してきたアンジェラ。2014年の日本でのライブを最後に活動休止し、復帰までの期間は主にアメリカで過ごした。ミュージカル音楽作家の道を志したアンジェラは、「大学に入学して勉強を始めました」と、休止期間中の日々を振り返る。

「シンガーソングライターの自分の知識だけでは、“なんちゃって”のものしかできないから、一回ちゃんと正式に、作曲家の勉強をしないとダメだなっていうのを直感的に感じて」と、ロサンゼルスの大学へ音楽留学を決めた。当初はロサンゼルスで暮らしていたが、講義がオンラインだったこともありナッシュビルに移住。アメリカでも指折りの、音楽が息づく街で生活した。

充実した日々を送っていたアンジェラだったが、音大での学びを終えた2019年、何かが崩れ始めるのを感じた。最初は小さな違和感だったが「にっちもさっちもいかないっていう、逃げ場のない苦しい、もうこのまま死んじゃうかもぐらいの。自分は終わりなんだとか、音楽とかも、もう二度とやらないと思った」と、いつしかその違和感がまるで“非常ベル”が大きく鳴り響くかのように、心の中で膨れ上がった。

その影響は、日常のあらゆる場面に現れた。「何もうまくいかない。ただ子育て、ただ夫婦間、ただ仕事だけじゃなくて、全てにおけるエネルギーがもう毎日毎日下がっていく感じ」と、どこに向かえばいいのか、何をするべきなのか、まるで分らなくなってしまったという。

小型飛行機用空港の跡地(滑走路)。現在はCornelia Fort Airparkという公園。心が苦しかった時期、アンジェラはここで走っていた

そんな八方ふさがりのアンジェラの心を支えたのは、約20年来の親友たちだった。「“人生の最後は一緒にコミュニティで暮らそうね”って話を約束してるんです」というほど、アンジェラにとって欠かせない存在。

沈んでいたアンジェラが回復していく様子を親友たちは、「あなたを見ていて面白かったのが、自分を誇りに思うようになったこと。エネルギーや自分への感謝があなたから感じられる」「あなたが開かれていくのを見るのはとても楽しかった。本当に美しいわ」と話した。

(左から)ジェス、ケリー、アンジェラ

そうして迎えた2024年、ついにアンジェラは活動を再開。そのきっかけを「また歌いたいって気持ちになったんですよね」と語る。「活動休止してから1ミリも歌いたいと思ってなかったんですよ。もう二度と歌わなくてもいいとさえ思ってたんですけど。学んだことが、ものすごく音楽と一体化したっていうか、初めて“ライフワークがアートワークになった”」と当時を思い返し、自然に曲が生まれたことの喜びを噛(か)みしめた。

また、活動を休止した理由でもあった、ミュージカルへの挑戦は、2年前にようやく実を結んだ。ミュージカル『この世界の片隅に』(2024)でミュージカル音楽作家としてのデビューを果たし、長年の目標を形にした。

今年2月には、14年ぶりのオリジナルアルバム『SHADOW WORK』を発表したアンジェラ。ナッシュビルで大切な人たちと過ごした時間が、再び歩み始める活力をくれた。旅の終わりには、これからの展望を「これまで何くそっていう気持ちで音楽をやっていたのが、愛の波動で何かを作るってなったら、どういう風に人に届いていくんだろうかっていうのが逆に楽しみです」と、新しい自分への期待の言葉で締めくくった。

写真提供:(C)日テレ文:entax編集部

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