サッカーW杯開幕目前、日本代表の応援で1次リーグの対戦相手の名物料理を「食べて制す」

W杯日本代表の対戦相手国(左から)オランダ、チュニジア、スウェーデンの名物料理

2026年サッカーワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会が12日(日本時間)に開幕する。日本代表は1次リーグF組で15日にオランダと初戦を迎え、21日にチュニジアと、26日にスウェーデンと対戦する。日本代表を応援するには対戦相手を「知る」ことも大切だ。食べ物もまたしかり。そこで、負けられない戦いを前に、各国の名物料理を味わってみた。

オランダの名物料理「カプサロン」(千葉真撮影)

〈オランダ〉 誕生から20年余の新顔「カプサロン」

チュニジアの家庭料理「ブリック」

オランダの名物料理は、登場してからまだ23年しか経っていない新顔だ。首都アムステルダムに次ぐ大都市ロッテルダムで2003年に作られたメニューで「カプサロン」と呼ばれる。

鶏肉のケバブ(味付けした肉のロースト)にフライドポテト、スライスチーズなどを重ね、ヨーグルトソース、サルサソースをかけてオーブンで焼く。そこにトマトやレタスを盛り付ける、「肉入りサラダ」風の一皿だ。

日本ではあまり知られていないカプサロンをランチメニューで出す多国籍料理店「トランクカフェ」(東京都中央区)店長の杉山昭紀さんによると、「オランダ語で『カプサロン』は『理容室』という意味で、この料理を発案したのが理容師だったからと伝えられています」と教えてくれた。

スウェーデンの家庭料理「ミートボール」(スウェーデン大使館提供)

アムステルダムの理容師が行きつけの料理店で気に入った食材をひとまとめにしたものを注文していたところ、評判を呼んで広まったのが始まりだという。短期間でたちまち名物料理として根付いていった。スパイシーな味付けで、さまざまな国の文化が混ざり合ったオランダだからこそ生まれた料理だといえる。

「トランクカフェ」では、カプサロンをライスにのせた状態で提供している。実食してみると、具材がソースと調和し、モリモリと食べられる。チーズやサルサが引き立ち、どこか「タコライス」の味わいも感じさせるおいしさだった。

〈チュニジア〉 揚げ春巻き風の軽食「ブリック」

チュニジアの代表的な家庭料理「ブリック」は、三角形の揚げ春巻き風の軽食だ。小麦粉でできたクレープのような薄い皮で、塩コショウで調味したツナ、マッシュポテト、半熟卵などの具材を包み揚げて作る。好みでレモン汁や、ハリッサと呼ばれるチュニジアの辛い薬味をかけて食べる。

チュニジア料理店「ラジュール」(中央区)のハジリ・モラド店主によると、「昔からチュニジアの家庭で食べられています。手づかみでかぶりつき、中の卵がこぼれないように食べるのがマナーだといわれ、『卵で皿を汚すと女性は嫁にいけない』という言い伝えまであります」と話す。

口に運んでみると、さくさくとした皮の歯ざわりと香ばしさに、シンプルな具材そのものの味ととろりとした半熟卵が相まって、あっという間に食べきれるおいしさが口のなか一杯に広がる。

〈スウェーデン〉 家庭の味「ミートボール」

スウェーデン料理の代表格が、ミートボールだ。母国語では「ショットブッラ」という。駐日スウェーデン大使館の岡村奈央さんによると、「それぞれの家庭ごとにレシピが受け継がれており、まさに定番の家庭料理です。レストランでもよく出されています」という。牛・豚の合い挽き肉を小さく丸めて小麦粉をつなぎにして焼いて作る。味付けは塩コショウを基本に、家庭によってはタマネギを入れたりもする。

付け合わせとして、マッシュポテト、ブラウンソース(クリーム状のグレービーソース)、キュウリのピクルスなどと一緒に食べることが多い。「特に、『リンゴとベリーのジャム』との組み合わせが、ミートボールの塩味とのバランスがよく、スウェーデンでは親しまれています」と岡村さん。「スウェーデンレストランIKEA渋谷」でメニューとして出されているミートボールを食べてみた。添えられた甘酸っぱいジャムと合わせて口に入れると、確かに肉との相性が良い。ハンバーグや酢豚にパイナップルを合わせたものを連想させる、爽やかな口当たりを楽しめた。

トランクカフェ 東京都中央区新川2-22-6 午前11時30分~午後3時(ラストオーダー午後2時30分)、午後5時30分~午後10時(料理午後9時、ドリンク同9時30分)。「カプサロン」はランチで1400円(税込み)

ラジュール 東京都中央区銀座3-13-19 午後5時~11時(料理午後9時、ドリンク同10時30分)。「ブリック」は1200円(税込み)

スウェーデンレストラン IKEA渋谷 東京都渋谷区宇田川町24-1 午前10時~午後9時。「ミートボール」は890円(税込み)

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