アメリカ人が海外で言う失礼な言葉

国際旅行の魅力の一つは、異なる文化との出会いと、その唯一無二の交流にある。さまざまな背景、文化、価値観、生活様式を持つ人々と語り合うことは、単に「行きたい場所に行く」という旅の目的を超えた深い経験をもたらす。しかし、この文化交流そのものが、ときに思わぬ誤解や不快感を生むこともある。
旅先の国を侮辱するつもりはなくとも、無意識のうちに発した言葉が、現地では無神経または失礼と受け取られることがある。こうした認識のずれは、文化的な感受性の違いに起因するものである。
このギャラリーでは、アメリカ人が海外でうっかり口にしてしまう、しかしながら現地では失礼とされることの多い発言を紹介する。どんな言葉があるのか気になるだろうか?続きをご覧いただきたい。
間違いは起こるものだ

私たちは自国においてさえ、ときに伝え方を誤ることがある。言葉の調子、伝え方、あるいは意図した内容でさえ、相手にとっては不快に受け取られてしまうことがある。
最善のマナー

私たちが国内外を問わず心がけるべき最善の姿勢は、フィードバックに対して心を開き、自分がどう受け取られるかを考えながら、相手とのコミュニケーションにおいて最高のマナーを尽くすことである。
アメリカでは普通、他国では失礼

このギャラリーでは、アメリカではよく言われたり信じられていたりすることが、他の国では失礼と受け取られる可能性がある表現や考え方について紹介している。
お客様は常に正しい

リストの中で最初に挙げられる、アメリカ人が口にしがちだが他国ではかなり失礼と受け取られることのある言葉は、「お客様は常に正しい」である。
あなたは、海外を訪れたときにこの言葉を口にしたことがあるだろうか?
アメリカで一般的なルール

アメリカではこのフレーズは、販売や接客の現場における基本ルールのように扱われている。顧客の要望やクレームは、その内容が客観的に正しいかどうかよりも重視されることが多い。
顧客体験の重視

アメリカでは、接客業においてチップが収入の大部分を占めることもあり、顧客体験が特に重視されている。そのため、多くのアメリカ人はこの姿勢が他の国でも通用すると無意識に思い込んでしまうことがある。
出しゃばりすぎること

他の国々におけるカスタマーサービスも、顧客にとって最善の体験を提供しようとする点では共通しているが、だからといって、すべての要望に応えて相手を喜ばせようと過剰に尽くすとは限らない。
多くの場合「お客様は正しくない」ことも多々ある

エチケット専門家のニック・レイトンによれば、「お客様は常に正しい」というアメリカ流の接客姿勢は、しばしば強い反発を受けるという。実際にレイトン氏は「多くの場合、顧客は正しくないことの方が多い」と主張している。
例:イタリアンレストラン

レイトン氏はその例として、イタリアを訪れた観光客が魚料理にパルメザンチーズをかけてほしいと頼む場面を挙げている。こうした注文は、イタリアでは魚料理にチーズをのせることが好ましくないとされているため、多くのレストランで断られるのが一般的である。
双方にとっての不快感

このような対応は、あらゆる要望が叶えられるべきだと考えがちなアメリカ人観光客にとっては、驚きとなるかもしれない。イタリアのレストランで注文を断られた際に、スタッフと口論しても状況が変わる可能性は低く、むしろ双方にとって不快な空気を生むことになりかねない。
第三世界

次に挙げられるのは、ある国を「第三世界」と呼ぶことだ。発展途上国を訪れている際に、その国を「第三世界の国」と表現するのは、非常に失礼と受け取られることがある。
否定的な意味合い

この表現はそもそも論争の的であり、特定の国や地域を否定的に描いている、あるいは見下していると受け取られることが多い。「発展途上国」という表現や、単にその国名を使う方が、より適切で敬意のある言い方といえる。
階層的な用語

「第三世界」という表現は時代遅れとされており、ジョージタウン大学のンゴジ・エロンドゥ氏によれば、この言葉は国々の間に「優劣」という階層的なレッテルを貼るものであるという。
区別

この表現はしばしば「第一世界」と呼ばれる世界でも最も裕福な少数の国々の生活と、「第三世界」とされる、より劣った状況にあるとされる国々の生活とを区別するために使われる。
植民地化の歴史

この点は、特に植民地支配の歴史を考慮するうえで重要である。何世紀にもわたり、西洋諸国が非西洋諸国に対して加えてきた暴力や支配の歴史を背景に持つ中で、こうした表現は無意識のうちに優越意識や差別的な視点を含んでしまう可能性がある。
米ドルを「本物のお金」と呼ぶこと

次に挙げられるのは、アメリカの通貨を「本当のお金(real money)」と呼ぶことである。異なる通貨を使っている国で買い物をする際、アメリカ人が商品の価格を換算しようとして「これは本当のお金でいくらなの?」と尋ねることがある。
気取ったうぬぼれ

すべての通貨は「本物のお金」である。たしかに米ドルは多くの国で使用できるが、それを「本当のお金」と呼ぶことは、他の通貨を価値が劣るもの、あるいは「偽物」のように扱う印象を与えかねない。こうした表現は高慢に聞こえたり、相手を見下すような印象を与えることがある。
「安価な」アイテム

この点に関連して、他国との物価の違いについてあれこれ話し、特に「アメリカに比べて安い」と繰り返し口にすることも、非常に失礼に受け取られることがある。そうした発言は、その国の経済状況や人々の暮らしに対する無理解や無神経さを感じさせる可能性がある。
費用

同様に他国での物の値段がアメリカより高いと感じた場合でも、それを口に出して言うことは控えたほうがよい。このような発言は、自分の中に留めておくか、気心の知れた旅行仲間との私的な会話の中で行うのが望ましい。
ツーリスト・トラップ

多くの人気観光地には、いわゆる「観光客向けスポット(ツーリスト・トラップ)」とされる要素が含まれていることがある。これは、観光客向けに特化した場所や体験を指し、現地の人々が同じようには楽しまず、場合によってはまったく利用しないようなものである。
「本物らしさとは何か?」

「本物の旅体験」を求めたり、何かを「本物」とラベリングすることは、失礼と受け取られることがある。これは、まるで現地の人々の生活を見下して「素朴さを体験する」といった態度に映りかねないためである。
本物らしさ

たとえ自分では「より本物らしい体験」と思ったとしても、そうした発言を公の場や現地の人に向けてするのは控えたほうがよい。そうしたコメントは好意的に受け取られないことがある。
エキゾチック

特定の場所やその土地の人々に対して「エキゾチック」という言葉を使うことも同様である。レイトン氏によれば、「エキゾチック」という表現はしばしば上から目線であり、見下しているように受け取られることが多い。
英語を話す

アメリカ人が海外旅行中に発してしまう最大の警戒サインの一つは、現地の言語ではないにもかかわらず、「英語を話すように」と相手に要求することである。
基本を学ぶ

訪問者として、他国の人々に自分の言語を話すよう要求することは、失礼で配慮に欠ける行為と見なされる。旅行前には、その国の言語で挨拶や基本的な表現をいくつか覚えておくとよい。最低限の言葉を身につけておくことで相手への敬意を示し、円滑なコミュニケーションにつながる。
障壁を打破する

たとえわずかな言葉でも現地の言語を使おうとする姿勢は、心の壁を取り払い、相手にとっても自分の言語ではない言葉でコミュニケーションを取ろうとすることへの安心感や親しみを生む助けとなる。
慣習

最後に、アメリカでは時代遅れとされるような習慣が、ある国では今も行われていることに対して驚きを表すのは、失礼にあたることがある。伝統や慣習に関わる事柄については、文化の違いを意識し、敬意を持って接することが何より大切である。
文化的な伝統

自分にとって奇妙に思える行動や文化的な伝統を目にして驚いたとしても、心を開いて受け入れる姿勢が大切である。自分の慣れ親しんだやり方が、どこでも通用するとは限らないという前提を忘れてはならない。
これらのミスを犯したことがある?

このリストの中のことを、悪気なく口にしたことはないだろうか?もし、それによって相手に失礼な印象を与えてしまい、反応が良くなかったと感じたなら、謝罪を検討し、今後は伝え方を見直す、あるいは言わないという判断も大切である。
出典: (NPR) (HuffPost)