フランス出身・都内にお店を持つトップシェフパティシエに密着 チーズケーキやチョコレートマカロン こだわりの作り方とは?
毎週土曜日 午前10時30分から日本テレビにて放送(関東ローカル/TVerにて最新話を無料配信)ヒロミ、小泉孝太郎がMCを務める「オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます」。
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6月21日(土)放送分で、杉並児童合唱団・小学3年生の増田みつ稀ちゃんにとっての神様を聞くと、「マカロンがめちゃくちゃおいしくて」「特別な時とか発表会の後とかによく食べます」と「洋菓子店クリオロ」を挙げてくれた。
東京都練馬区・小竹向原駅から徒歩3分の「洋菓子店クリオロ」(店舗所在地は東京都板橋区)。今回は合唱団のコンサートでソロパートを披露したご褒美を、母・香菜さん、妹・小学1年のさゆ稀ちゃんとともに「洋菓子店クリオロ」へ買いに行くみつ稀ちゃんに同行。
「洋菓子店クリオロ」シェフパティシエのサントス・アントワーヌさんは「世界パティスリー2009」最優秀味覚賞、「世界料理オリンピック」飴細工部門準優勝。2017年、フランス・パリで開催された世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」ではピエール・エルメや青木定治らと並び最高評価となる金賞を獲得(金賞は2018年にも獲得)。2019年には「世界のベスト・オブ・ベストショコラティエ100」にも選ばれた。
その中でも特に、世界のトップパティシエがスイーツの味と技術を競う国際コンクール「世界パティスリー2009」では、フランス代表チームの主将として出場。その時作ったケーキがプチガトー部門(1人用ケーキ)で「ニルヴァナ」と、アントルメ部門(ホールケーキ)「ガイア」が優勝、そして個人では最優秀味覚賞を受賞している。
フランスで生まれ、16歳でパティシエの道に進んだサントスさんは、24歳のとき、飴細工の腕を磨くため生花を学びに来日。その後、ワインアドバイザーの愛さんと結婚。2000年、夢だったお菓子学校を日本で開校。学校で毎月新作を作る中で「商品が余るんですよね。奥さんが『じゃあ売りましょう!』って言って」(サントスさん)という愛さんの後押しもあり2003年にお店をオープンしたのだ。
今回サントスさんはみつ稀ちゃんと対面。多忙の中特別に来てくれたサントスさんが、直々にケーキを紹介してくれた。

まずは前述の「ガイア」(680円)。キャラメルのナパージュ、バニラムース、キャラメルクリーム、スポンジ、ナッツとクッキー、5層で織りなすハーモニーが特徴。

こだわりは、サントスさんならではの方法で作るキャラメルクリーム。まず銅鍋にグラニュー糖を入れ、溶けるまで煮立てたら、生クリームを投入。水分が飛んでかたくなるのを防ぐため、一般的にはここで火を止めてから混ぜるのだが、サントスさんは火を止めず温度を見ながら混ぜ続ける。「これをやることで味が濃くなる」とサントスさん。
水分が飛びかたくなった分、ミルクを加えなめらかさを調整。この作り方について、かつてサントスさんのもとで修業した、「ジャヌ東京」ペストリーシェフの野口ゆきえさんは「(ミルクが)足りないとかたくなって、多いとゆるくなってしまう。同じ状態のものを作るのが難しい」「サントスさんは常に研究して、この『グラムのものを何分煮詰めて、何グラム入れるとこの硬さになる』というのをデータ化して出していると思う」と証言。

この濃厚なキャラメルクリームをスポンジの上に重ね、バニラムースを敷き詰める。最後につや出しのためのキャラメルを重ねて完成。
みつ稀ちゃんの「サクサクとふわふわとトロトロともちもちが全部あります」という食リポにはサントスさんも笑顔。
続いては、10分で2,000本売れたこともあり、年間で15万本以上売れるというお店で一番人気の「幻のチーズケーキ」(1,750円)。2019年「ベストお取り寄せ大賞」で金賞にも輝いた一品だ。

作り方はまず、フランス産のクリームチーズを加えたカスタードにメレンゲを投入。一般的には機械で混ぜることが多いが、サントスさんは手で混ぜる。野口さんは「感触だったり、見た目だったり、色だったり(状態を)確認しながらすることができるので、シェフは手でやることにこだわってるんだと思います」と解説。
よく混ぜると生地中の気泡が潰れ密度が高くなる分、生地は重くなる。反対にあまり混ぜないと気泡が残り、密度は低く、生地は軽くなる。そこでサントスさんは手をとめて生地の重さを計測、再び混ぜては重さを計測と微調整を繰り返し「黄金比の食感」を作り出している。

さらに今回は、チョコレートマカロン「ヨーヨーマカロン・ショコラ」(1個350円)の作り方を公開してくれることに。サントスさんと調理場へ入ると、「ボウル大きい!お鍋大きい!全部大きい!」と驚くみつ稀ちゃん。
まずはマカロンの生地に使うメレンゲ作り。卵白の入った釜にグラニュー糖を混ぜていく。出来上がったメレンゲをボウルに移し替えると、ここでも手を使ってかき混ぜる。
そこにアーモンドパウダーやココアパウダーなどを投入。生地を作ったら「(生地を)しぼってストップして切る」とサントスさん。

この生地をオーブンで約18分焼く。
焼き上がりを待つ間はチョコレートクリーム作りだが、このチョコレートクリームの作り方こそサントスさんの真骨頂。 油分の多いチョコレートと水分の多い生クリームを混ぜ合わせる「乳化」を活かした方法だ。一般的には溶かしたチョコレートに、温めた生クリームを一気に入れて混ぜていくが、サントスさんは「わざと分離させる」という。
まず温めた生クリームを少量ずつ分けて入れ混ぜる。生クリームの量が少ない分、当然上手く混ざり合わない。どんどん混ぜると「ザラザラですよね」とサントスさん。表面を見てみるとチョコレートに含まれる油分が分離しているのがわかる。
この手法について「とても画期的な方法」と野口さん。「一旦、油を出すことによってその隙間に生クリームが入っていって、結束力の強いしっかりと滑らかな状態のガナッシュになります」と解説してくれた。一般的な乳化と比べ、均一に混ざることで結合力が強くなり、よりなめらかな仕上がりになるという。

分離させたあと、生クリームを追加していくと「どんどんなめらかになりますよ」とサントスさん。こうしてなめらかなチョコレートクリームが出来上がり。そんなチョコレートクリームを焼き上がった生地にのせサンドすれば完成。

みつ稀ちゃんは「他のマカロンだと、トロトロだけとかサクサクだけとかそういう感じが多いんですけど、全部が合わさってて一番美味しい」とその味を表現した。