ミートソースより手軽「ひき肉スパゲティ」の極意

料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は、まだ高値が続いているおコメの代わりにランチで活用したい、パスタを使ったメニューです。

ひき肉をさっと炒めるだけでOK

比較的安価で保存も効くパスタは、お昼ごはんの味方。ペペロンチーノや和風など、さまざまなバリエーションがありますが、今回はひき肉を入れてボリューム感を出したスパゲッティをご紹介します。

【作り方を写真で確認】トマトソースは不要!ひき肉とトマトで手軽にランチ向きパスタ料理を作ってみよう

ひき肉を使ったスパゲッティの代表はミートソースですが、調理に時間がかかるのが難点。今回の作り方は逆に、さっと炒めるだけにとどめます。

ひき肉は中途半端に加熱すると硬くなるので、その前に加熱を止めるのがコツ。肉のうま味を引き立てるのがフレッシュトマトで、トマトの水分でソースをまとめます。

ひき肉は豚、あるいは牛でも代用できます(写真:筆者撮影)

トマトとひき肉のスパゲッティ

材料 1人分

 合いびき肉   80グラム

 にんにく    1片

 オリーブオイル 大さじ1

 しょうゆ    大さじ2分の1

 みりん     大さじ2分の1 

 トマト     1個

 黒こしょう   適量

 スパゲッティ  100グラム

 粉チーズ    好みで

今回は1人前の分量であり、2人前の場合は単純に分量を倍に増やしますが、ひき肉の分量は120〜160グラムの間で調整すれば問題ありません。

スパゲッティをゆでるための湯を1リットル沸かし、ゆでる湯に加える塩10グラム(分量外)を準備しておきましょう。

ソースをきれいに仕上げるコツ

にんにくはみじん切り、トマトはざく切りにします。

フッ素樹脂加工のフライパンがおすすめです(写真:筆者撮影)

フライパンにオリーブオイル、ひき肉、にんにくのみじん切りを入れて、中火にかけます。

ひき肉をにんにくと炒めることで臭みを飛ばします(写真:筆者撮影)

混ぜながら加熱し、ひき肉の色がすっかり変わったら、みりんとしょうゆで味をつけます。

トマトの大きさは2〜3センチ角が目安です(写真:筆者撮影)

弱火に落とし、トマトを加えてさらに5分炒めます。

トマトから水気が出てくるので、焦げる心配はありません。5分炒めたところで黒こしょうを適量加えたら、ソースの完成です。トマトの形をできるだけ崩さないように優しく扱うと、きれいに仕上がります。

グルタミン酸が肉の持ち味を引き立てる

1%塩分濃度の湯で、袋の表示時間を参考にスパゲッティをゆでます。

スパゲッティは1.6ミリのものを使用しています(写真:筆者撮影)

ゆで上がったパスタをソースに絡めたら出来上がり。

このときもトマトをなるべく崩さないように心がけましょう(写真:筆者撮影)

器に盛り付けます。粉チーズが合うので、好みでふりかけてください。

皿も温めておくといいでしょう(写真:筆者撮影)

ミートソースは長い時間煮込む必要がありますが、この作り方であれば短時間に深い味わいを楽しめます。しょうゆとみりんで味付けしていますが、和風という印象はなく、トマトのうま味であるグルタミン酸が肉の持ち味を引き立てる王道的な組み合わせです。トマトソースなどを準備する必要もないので、お昼ごはんにいかがでしょうか。