ポーラの102歳現役美容部員「10日に一度の美容院」を欠かさないワケ 「バスに乗って出かける」ことが健康の秘訣

「月に何度かの外出が、私の元気のバロメーターなんです」と語るのが、102歳現役美容部員・堀野智子さん。その軽やかなお出かけ習慣を聞いてみた。

 社員会、美容院、病院へ。月に数回、バスに乗って出かけるその日常が、堀野さんにとっては心も身体も整える大切な時間。美容院には10日に1度、シャンプーとおしゃべりを楽しみに通い、社員会では仲間との再会に胸を躍らせる。驚くほど良好な健康状態を維持しながら、102歳のいまも「自分の足で出かける」ことを当たり前に続ける堀野さん。年齢に縛られずに日々を楽しむヒントを、堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。

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――堀野さんは最近では、どんな頻度でどういったところに外出しているんでしょうか。

 コロナ禍以降、家で過ごす時間が増えましたが、今でも月に何回かは外出しています。外出の手段はもっぱらバスですが、たまに予定が合うとお隣の奥さんの車に乗せてもらうこともあります。

 おもな外出先はポーラの社員会と美容院、病院などです。

 社員会は営業所で開催される月1回のミーティングで、日ごろ顔を合わせることのない仲間と会える貴重な機会となっています。

 新製品の勉強会や研修が受けられるので、よほどのことがない限り参加するようにしてきました。

 社員会は朝9時から始まるのでそれに合わせてバスを乗り継いで通っています。

 美容院には10日に1回行きます。月3回も美容院に行くと言うと驚かれますが、実はこれには理由があります。

 ここ何年も家でシャンプーをせず、もっぱら美容院任せなので、10日に1回くらいの頻度で行かないわけにはいかないんです。

 若い人なら10日に1回のシャンプーというのは少なすぎて想像がつかないかもしれませんね。私の場合、頭皮からの皮脂分泌が少なくなっているため、これで十分なのです。

 美容院で過ごす時間は、私にとっては慣れ親しんだ美容師さんやお客さんたちと心ゆくまで会話が楽しめる、かけがえのない時間になっています。

 病院に行くのは病気の予防のためです。血圧も血糖値も基準値内で、特に悪いところはありません。

 一番驚かれるのがクレアチニンという腎機能を表す数値です。

 腎臓は血液をろ過する器官で、毛細血管と呼ばれるきわめて細い血管のかたまりである「糸球体」で構成されています。ろ過装置としての腎臓が正常に働くことで血液中の老廃物や余分な水分が尿として排出されます。

 腎臓の働きが悪くなると尿が出なくなり、老廃物などが体に残り尿毒症の原因となって、命が脅かされる事態につながりかねません。

 加齢とともに腎機能は低下し、クレアチニンの値は上がっていくそうですが、私の場合、それがまだ基準値内に収まっているんです。

 先日、取材に来てくれた30歳の男性に健康診断の結果を見せたところ、「僕なんかこの若さなのに、健康診断で『クレアチニンが高くなっているから気をつけてね』と言われたばかりですよ!」と驚いていました。

 医学的なことは私にはよくわかりませんが、こうして月に何回もバスに乗ってお出かけできるというのはありがたいことだなと感じています。

 

堀野 智子(ほりの・ともこ) 1923年4月9日、福島県生まれ。5人きょうだいの長女。女学校を卒業後、1941年逓信省(電話局)に入局する。1946年に23歳で結婚後、子ども3人、孫5人に恵まれる。1962年に39歳のときからポーラの化粧品販売員として働き始め、キャリアは60年を超える。2023年8月には「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定。