未知の新種? スペイン北部で発掘された西ヨーロッパ最古の化石人骨
西ヨーロッパ最古の化石人骨

スペイン北部で西ヨーロッパ最古の化石人骨が発掘されたことで、欧州における人類史の謎がまたひとつ明かされることになりそうだ。
2022年に行われた発掘調査

発掘調査を行ったのはスペイン国立人類進化研究センター(CENIEH)の研究チームで、2022年に初期人類の顔の骨の一部を発見。その成果は2025年3月に『ネイチャー』誌上で発表された。
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未知の新種?

研究チームによれば、この化石はその特徴が既知のどの種にも当てはまらなかったという。つまり、未知の新種である可能性があるということだ。NBC放送が報じた。
西ヨーロッパ最古の化石人骨

論文の共著者のひとり、マリア・マルティノン=トレス氏はこの化石人骨について、110万~140万年前のものであり、西ヨーロッパで発見されたものとしては最古だと説明。
ホモ・エレクトス説

この化石人骨は「ピンク」と名付けられ、ホモ・エレクトスまたはその近縁種だったのではないかという仮説が立てられている。
コーカサス地方で発見された化石人骨

一方、ユーラシア大陸最古の化石人骨(ホモ・エレクトス)はコーカサス地方のジョージアで発見されたものであり、およそ180万年前にさかのぼると見られている。今回、スペインで発見された化石とも、何らかのつながりがあるかもしれない。
中間的な特徴

ただし、今回発見された「ピンク」はジョージアで発掘された化石人骨と特徴が異なっているほか、ホモ・アンテセッサーとも似ておらず、両者の中間的な形質を持っているとのこと。なお、ホモ・アンテセッサーは数十年前にスペインで発見された初期人類だ。
ヨーロッパに遠出をしていた人類

スミソニアン博物館の人類起源プログラムを率いるリック・ポッツ氏はAP通信に対し、今回の発見は当時の人類が「ヨーロッパへ遠出をしていた」ことを示唆するものだとコメント。
初期人類によるヨーロッパ進出の波

これまでの研究によって、初期人類は複数回にわけてヨーロッパに進出してきたが、そのたびに絶滅してしまったらしいことが判明している。今回の発見はその時系列を詳しく知る上で役立つだろう。
断続的な化石記録

NBC放送いわく、西ヨーロッパにおける人類の化石記録は断続的であり、人類が住んでいなかった時期もあるようだ。
北スペインにある洞窟

このことは「ピンク」が発掘されたスペイン北部アタプエルカの洞窟にも当てはまる。一帯の遺跡では過去にも初期人類の化石が発見されているが、やはり化石記録が断続的なのだ。
「夢かと思った」

NBC放送によれば、前出のマルティノン=トレス氏は今回の発見について「夢かと思った」とコメント、新たな化石人骨が見つかったことに対する驚きを露わにしたという。
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