【韓流】韓国人はイカ大好き!Netflix『隣の国のグルメイト』福岡編、松重豊がソン・シギョンをイカ料理でおもてなし、韓国ではどう食べる?

イカの天日干し風景(韓国・済州、西帰浦市)

『孤独のグルメ』の松重豊と韓国の人気バラード歌手ソン・シギョンが日本と韓国で食べ歩きする番組『隣の国のグルメイト』。シーズン2「究極の味対決」第9話では、松重豊がソン・シギョンを「イカの活造り」を旗印とする福岡の割烹料理店に案内し、刺身や天ぷらを楽しんだ。

■イカ大好きな韓国人の食べ方は? 韓国の定番&おすすめイカ料理

韓国人のイカ好きは日本人以上かもしれない、とソン・シギョンが同番組で言っていたように、2020年の韓国海洋水産開発院の調査「好きな海産物は?」では、サバや海苔、タチウオなどをおさえてイカが第1位になるくらい、イカは身近な食べ物だ。

イカ好きなのは日本人も同じなので、韓国を旅行するときにわざわざイカを食べる人は少ないだろうが、日本とはまた違った楽しみ方があるので、ぜひ一度試してもらいたい。

イカの天日干し風景(江原道、東海市)

ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)にあるイカ料理専門店

●オジンオポックム(イカの甘辛炒め)

イカは韓国語で「オジンオ」という。オジンオポックムは、雑居ビルの地下などにある大衆食堂では、タコの甘辛炒めと並ぶ人気メニュー。甘辛と書いたが、たいてい甘さより辛さが勝っている。

特にイカのゲソ(脚)は吸盤の部分に辛いタレがよくからみ、ほどよい歯ごたえもあることから、ストレス解消効果があるような気がする。タコ同様、疲労回復効果があるので、夏場はとくにおすすめだ。

ソウル駅の食堂で食べたオジンオポックム定食

オジンオポックムは焼肉のようにサンチュで巻いて食べても旨い

●オジンオフェ(イカの刺身)

江原道の東海岸を旅するときの楽しみのひとつが波打ち際の屋台風の食堂で食べるイカ刺だ。日本風にワサビ醤油で食べるのもいいが、筆者のおすすめは韓国の漁師が好きな食べ方。

切り分けたばかりでまだ動いている刺身をどんぶりに盛り、酢入りのコチュジャンとワサビ、ニンニクのすりおろしの3つを加え、ぐちゃぐちゃにかき混ぜる。これをペロッと食べるのだ。

ビビンパを食べるときに日本の人からよく言われる、「多彩な食材がコチュジャン味に支配されてしまい何を食べているのかわからなくなる」という感想をもつ人もいるので、日本の人には3つを気持ち少なめに入れて食べることをおすすめする。ソジュ(焼酎)と合わせたら忘我の境地に至るだろう。

水揚げされたばかりのヤリイカ(束草)

ヤリイカの刺身(束草)

●オジンオティギム(イカの天ぷら)

ティギム(揚げもの)は香ばしいのでビールのつまみに最適だ。醤油または醤油ベースのタレで食べてもいいが、松重豊とソン・シギョンが福岡の店でそうしていたように、筆者が同席した日本人の多くが塩をつけて食べていた。韓国の揚げものは日本のそれと比べると、温度や油の選び方については繊細さに欠けるので、強くはおすすめしない。

イカとタコ料理専門店のオジンオティギム(ソウル江南)

●オジンオスンデ(韓国式イカめし)

スンデといえば、豚の腸詰のことだが、オジンオスンデは、はらわたを抜いたイカに牛肉やモヤシ、豆腐などを詰めたもの。朝鮮戦争のときに北側から避難してきた人々が南側にもたらしたもので、避難民村としてよく知られる江原道・束草(ソクチョ)の青湖洞(チョンホドン)に専門店が集まっている。

筆者も何度か日本の人といっしょに食べたことがあるが、喜ぶのは二人に一人。韓国各地でいろいろなものを食べた人向けの上級編的な料理だと思う。

ソウルにあった北朝鮮料理店のオジンオスンデ(中央)