忙しい人の片付けは「便利グッズより引き算」で考える。もったいないより大事なこと
暮らしを整えたいと思っても、忙しくてなにから始めればいいか迷ったときは「ムダを省く」ことを意識するのも有効です。片付けサポートなどで暮らしを整える手伝いをしている整理収納アドバイザーのおくむらまいこさんは、「便利グッズや便利家電などを取り入れる前に、まずは手放せるものやことがないか考えて」と話します。そこで、おくむらさん流の暮らしの整え方を4ステップで紹介してもらいました。

すっきり暮らすために、ムダを省くことから始めよう
【写真】「本当に必要」なものだけをプラスした部屋
1:引き算の考え方を取り入れる

暮らしを整えたいと思ったとき、まずは引き算の考え方をするようにしています。
忙しい日々のなかで「時間」や「労力」はとても貴重なもの。それらをなににかけるかによって、暮らしのスムーズさは大きく変わります。
「時間」や「労力」と言うと、時短グッズや便利家電が思い浮かびますが、まず大切なのは暮らしのムダを省くこと。プラスすることよりも先に、手放せる「もの」や「こと」がないかを考えます。
暮らしへの考え方をできるだけシンプルにすることが、暮らしを整えることのスタートだと思っています。なにかをプラスしていくのはその次のステップと考え、まずは引き算の考え方でムダを省いて暮らしの土台を整えます。
2:不要な「もの」を手放す

まず手放したいのは「不要なもの」。使っていないものはもちろんですが、なんとなくもっているものも、本当に必要なものなのか、もっている目的をきちんと考えます。
「もったいないから」「まだ使えるから」「高かったから」など、手放せない理由を考えるのではなく、「役立っているから」「ないと困るから」「気に入っているから」など、所有するための理由が必要です。
「ものをもつ=管理の手間が生まれる」ものです。ものをもつにも時間や労力を取られることを忘れてはいけません。
たとえば、使うときには便利なグッズでも、片付けるときにはたくさんのパーツを分解して手入れする必要があって、トータルで考えると管理の手間の方が大きい…などもよくあるパターン。
また、今は使っていなくても「いつか使うかも」と思ってもっているものは、すぐに取り出せる状態にしていなければ、結局必要なときに使うことができずに、ただスペースを取っているだけのものになってしまいます。
3:不要な「行動」も手放す

ものと同様、手放せる「行動」がないかも考えます。
見直しのポイントは、家事のルーティンや掃除の頻度、道具の使い分けなど。なんとなくの習慣や世間一般ではこうしているなどの思い込みから、自分にとって必要ない行動が長年ルーティンとなっていることも少なくないはずです。
たとえば、掃除の頻度もバランスが大切です。汚れをためてしまう前にこまめに掃除をするのは基本ですが、必要以上に頻度が多ければ、必要のない手間をかけていることにもなりかねません。ルーティンに取り入れて毎日している掃除も(それはそれですばらしいことなのですが)、じつは2日に1回でも問題なければその分手間を減らせます。
もちもの同様、暮らしのなかのルーティンをシンプルにすることで、時間や労力を節約することができるはずです。
4:土台を整えたら「本当に必要」なものをプラスする

引き算の考え方でムダを省き、暮らしの土台が整ったあとは、必要に応じて「もの」や「こと」を取り入れるのもOKです。
ものを取り入れる場合は、管理の手間や収納スペースとも相談して、本当に必要なのかをよく考えてから。思いつきで買い物はせず、本当に活躍できそうなものだけを選ぶようにします。また、愛着をもって大切にできる気に入ったものを選ぶことも大切です。
私はインテリアが好きなので、「なくても困らないけれどあるとうれしいもの」は自分に必要なものと考え、厳選しながら取り入れています。
また、便利家電を取り入れることも有効ですが、使いこなせるかどうかはきちんと考える必要があります。ものを使いこなすというのは簡単なようでなかなかハードルの高いもの。上手に暮らしに取り入れることができないと、宝の持ちぐされ(=不要なものを増やす)になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
そして進んで取り入れたいのは、「自分の時間や家族と過ごす時間」、「趣味を楽しむ時間」など。それらに必要なものもプラスして取り入れ、暮らしの楽しみを増やしてほしいと思います。