米中対立が周冠宇のキャデラック加入に水を差す? 元F1ドライバーは“スポンサー持ち込みが困難”と指摘
2026年からF1に新規参戦を果たすキャデラックからシリーズに復帰する可能性があるとされている周冠宇だが、元F1ドライバーで現在も解説を務めるラルフ・シューマッハー曰く、その背後にある米中対立が、その妨げになると考えている。
周はアルファロメオブランドでF1に参戦していたザウバーから、中国人として初めてのフルタイムドライバーとして2022年にF1デビューを飾った。2024年末まで在籍したが、アウディワークス化を控えるザウバーがベテランのニコ・ヒュルケンベルグと新人のガブリエル・ボルトレトというドライバーラインアップを選んだことで、チームを離れることとなった。
今年フェラーリのリザーブドライバーを務める周は、キャデラックF1でチーム代表を務めるグレアム・ロードンがドライバーマネジメントを担当していることから、バルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレス、ミック・シューマッハーなどのF1経験者たちと並び、2026年のドライバー候補のひとりとして名前が挙げられている。
しかしラルフ・シューマッハーは、こうした潜在的なライバルに対して、周が“国籍”の面で劣勢に立たされていると指摘。ドライバー選択において持ち込みスポンサーが決め手になる可能性があることから、現在の揺れ動く米中関係が、こうした取引の妨げになる可能性があると考えているのだ。
「昨年のボッタスと今年のザウバーを見れば、(マシン開発能力という側面から)ボッタスという答えは明らかだ」
ラルフ・シューマッハーは『Backstage Boxengasse』のポッドキャストに出演した際、キャデラックの2026年ドライバーについてそう語った。
「ペレスに関しては、彼の後任をマックス・フェルスタッペンと比較して見れば、もう少しフェアな評価を下せるはずだ。正直でなければならない」
「もちろん、ペレスはチーム創設当初にかなり重要な資金をもたらすことができる。GM(ゼネラルモーターズ)が関わっているのは明らかだが、それでも全て調達しなければならない。そういった観点からは(ペレス起用も)間違いなく想像できる」

Zhou Guanyu, Ferrari
「周の起用は想像がつかない。アメリカと中国は現在、必ずしも良好な関係とは言えないからね。経済的に難しいと感じる」
「それが正直なところだ。もちろん、みんなが『おじさんさあ……』と言うかもしれないが、誰が残っているのか、誰が経験を積んでいるのか、誰に活躍の可能性があるのを考えた時、少しキャリアの長いミックは確かに良い候補のひとりだ。ドライバーとしての完成度も少し高いと思う。1〜2年の差は大きいよ」
「大きな可能性があるのは間違いないが、結局のところ、こういった判断は多くの要因に左右される。願って待つしかないよ」
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