すた丼屋が始動「肉々し過ぎるラーメン店」の実態

新業態「伝説の肉そば屋」はこんな感じ, 「すた丼」のあのウマさがラーメンに落とし込まれる, 「肉そば」といえば…, 相次ぐ丼チェーンのラーメン参入、すた丼はどう戦う?

「伝説のすた丼屋」の人気メニューを引っ提げ、スピンオフしたラーメン店「伝説の肉そば屋」。その実態とは?(筆者撮影)

丼チェーン「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」を運営する株式会社アントワークスが2025年5月8日に新業態「伝説の肉そば屋」を東京都千代田区の御茶ノ水にオープンした。

【写真】すた丼ファンにはたまらない?「秘伝のニンニク醤油 肉そば」(税込913円)はこんな感じ

外食チェーンが手がけるラーメンが次々に誕生しているが、「すた丼」のラーメンブランドとあって、早くも話題となっている。

新業態「伝説の肉そば屋」はこんな感じ

もともと今年3月から「伝説のすた丼屋」の一部店舗でスタートした限定メニュー「すたみな肉そば」が反響を呼び、お客の約3割が注文するほどの人気になり、それが今回のラーメンブランドの誕生につながった。

さらに、物価高騰やコメの供給不足が懸念される中、コメに代わる満足度の高い主食ということでラーメンに白羽の矢が立ったのだ。

看板メニューは「秘伝のニンニク醤油 肉そば」(税込913円)だ。

注文時にカスタマイズができ、背脂の量、肉をバラにするか焼豚にするか、トッピングの卵を変更するか選べる。

基本のトッピングは豚バラ、モヤシ、ネギ、生卵。麺は創業70年以上の老舗製麺所と共同開発した全粒粉入りの特注麺。

「すた丼」のあのウマさがラーメンに落とし込まれる

「すた丼」でお馴染みのニンニク醤油ダレで炒めた豚バラは中毒性バツグン。なんと特注のイベリコ豚を使用している。カエシにもこのニンニク醤油ダレを使っており、ニンニクの二重奏。これが個性になっている。途中で生卵をくずして豚バラに絡めてすき焼きのように食べても美味しい。

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卓上調味料で様々なアレンジが楽しめるのもポイントだ(筆者撮影)

「伝説の赤ダレ」「辛フライドガーリック」「伝説のスパイス」など卓上調味料もユニークで、味変も楽しい。

最近のチェーン店のラーメンはこういったカスタマイズ方式がお決まりとなっている。これは二郎系や横浜家系ラーメンからの流れである。

「肉そば」といえば…

「肉そば」となると思い浮かべるのが「丸源ラーメン」だ。全国に200店舗以上を展開する一大チェーンで、一杯ずつ小鍋で仕上げる「肉そば」が大人気だ。

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郊外を中心に店舗を拡大している丸源ラーメン。「肉そば」が名物だ(編集部撮影)

この「伝説の肉そば屋」もある程度「丸源ラーメン」を意識したに違いない。手鍋で一杯ずつ丁寧に仕上げるその製法も「丸源ラーメン」を思い起こさせる。

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「秘伝のニンニク醤油 肉そば」(税込913円)。肉々しいビジュアルが最高だ(筆者撮影)

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食べれば「すた丼」とわかるオリジナリティが最大の特長だ(筆者撮影)

その中で、「すた丼」の圧倒的個性であるニンニク醤油のきいた豚バラと、そのタレをそのままカエシにも使っていることが大きな差別化になっている。

食べれば「すた丼」とわかるそのオリジナリティが一杯の完成度にそのままつながっている。

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「ニンニク」推しであることがよくわかる看板(筆者撮影)

こういったチェーンのラーメンはスープのダシ感のライトさを甘みでカバーすることが多いが、「伝説の肉そば屋」は甘みはあるものの、ニンニク醤油のジャンク感でそれをある程度マスキングできており、パワフルさが出ているのが良い。

「すた丼」好きにとっては肉の量がデフォルトでは若干少ない気がするので、肉増しの「肉盛りそば」を勧めたい。

相次ぐ丼チェーンのラーメン参入、すた丼はどう戦う?

先日、筆者は「吉野家」初の麺メニューである「牛玉スタミナまぜそば」をレビューした。

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吉野家の「牛玉スタミナまぜそば」(筆者撮影)

吉野家ホールディングスといえば、ラーメンに徹底的に力を入れることを以前から再三発表。

ラーメン店を「吉野家」「はなまるうどん」に次ぐ収益源に育てる方針を以前から掲げており、昨年5月にはラーメン店向けに麺やスープ、タレなどの商材を開発し、販売する京都の宝産業株式会社を、12月には関西圏を中心に「キラメキノトリ」を展開するキラメキノ未来株式会社の全株式を取得し、子会社化した。

他にも「松屋」が新ブランド「松太郎」をスタートさせるなど、丼チェーンがラーメンに次々参画している状況だ。

その中で、「伝説の肉そば屋」はどう戦っていくのか。ラーメン全体のバランスと「すた丼」らしい個性を兼ね備えた一杯で、これは一食の価値あり。これからの展開にも注目だ。

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