Nano Bananaで蘇る思い出の逆光写真。画像編集ソフトとしてのナノバナナの実力(CloseBox)

Nano Bananaで蘇る思い出の逆光写真。画像編集ソフトとしてのナノバナナの実力(CloseBox)
先日Xに投稿した写真がちょっとバズりました。長崎市稲佐山の中腹にあるホテルのレストランで2012年夏に撮影した、妻とのツーショット写真が逆光で残念なことになっていたのが、Nano Bananaのおかげで見栄えのする写真になった、という報告ポストです。
長崎での妻とのツーショットはこれが最後で、それだけにこの逆光がうまく処理できていればと残念さがここ13年続いていました。Photoshopをマスターすれば、何とかなるかもしれないとAdobe CCコンプリートプランをサブスクしたりしましたが、実力が追いつかず。
それが、Googleの新しい画像生成AIであるNano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)で簡単に処理できたよ、というわけで、画像編集ソフトとしてのNano Bananaの可能性をポジティブに捉えた事例として好感されているようです。
ただ、この投稿では端折ってしまっていたり、途中のプロセスを自分で忘れていたりしたので、改めて、どういうふうにしたのかを振り返ってみます。
まず、2012年8月15日(精霊流しの日)に撮影した写真は、実は2枚ありました。1枚は通常のiPhone写真で、もう1枚は逆光だということに気づいた自分がiPhoneのHDRで撮ったものです。
ハイダイナミックレンジをもってしても、二人の画像と背景が共存できていません。仕方ないので、人物だけをiOSの人物切り抜き機能を使って別ファイルにして、外景と合成しようと思って、そのままにしていたのでした。

この状態から、「この二人の人物写真からノイズを除去し、ディテールを追加して、写真として最高レベルのものに再構成して完成させて」というプロンプトをNano Bananaに与えたらできたのがこちらの画像。

手前のテーブルに置かれたひまわりに引っ張られた背景を生成してくれました。これはこれで完成した写真に見えますが、なにせ本当のシチュエーションとは異なります。
背景の参考画像として、人物が黒潰れしたもう1枚の写真を与えて、「背景にはこの画像を使って」のプロンプトでできたのが、Xに投稿した完成画像です。

このため、窓の高さが本来のものとは違ってますが、まあそれはどうでもいいかな。
じゃあ、この処理を再現できるかと、先ほどまたやってみました。
2枚の写真(人物黒潰れとHDR)をアップロードし、同じプロンプトで、処理します。

よくなってはいますが、人物は暗いし、空の青さが足りません。そこで、このプロンプトだともっと良くなるぜ、とXで教えてもらった「Improves image levels, adjusting and equalizing contrast so the foreground appears natural with the background.」を適用してみます。

青空のグラデーションが美しく、人物も少し暗くはあるものの、全体的な自然さは増しているように思います。
ここまでできるのならもっとやってみよう、と写真ライブラリを漁っては、不要なものを消したりカラー化したりしているこの頃です。
ただ、Nano Bananaにも難しいものはあります。瞳フォーカスしたような顔の高精細化は、専用サービスのReminiにまだ劣ります。そこで、自分の場合は顔がある程度判別できるようになったらReminiで仕上げるといったプロセスを取るようにしています。
まず、左右の邪魔者を消して、Reminiをかける、といった具合。
結婚パーティーでピアノを演奏しながら歌っている写真から邪魔なマイクスタンドを消去し、Reminiをかける。
横の男性(自分です)を消去し、マイクを下ろし、アップにしてReminiをかける。
プロンプトや参照する写真を間違えて、思いもよらぬ画像が生成されることもあります。
帽子で顔が隠れているので「顔が見えるようにして」と書いたつもりが「過去が見えるようにして」と命じてしまい、レトロな情景がたくさん多重露光したような写真になったり。
1枚の写真から最高のポートレート写真を生成するというコマンドは、いい構図、品質の「写真が」得られていいのですが、間違ってもう1枚、別の年代のものを入れてしまったことも。

20代と50代直前の写真をミックスしてしまうことになりましたが、30代くらいのいいポートレート写真ができました。これはこれで良いかな、と思い、さらに「5分後のリラックスしたオフショットを」ともう1枚作ってもらいました。

過去の様々な年代を行き来しながら、Nano Bananaでそれぞれの写真の前後(2分前とか5分後)とかを生成して覗き見していると、過去に干渉することはできないが、記録されていない隙間を埋めるための撮影は許されている、みたいな設定のSFの登場人物になったような気がします。
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