車内は土足禁止!日本初の“フルフラット寝台バス”に11時間乗ってみた「腰痛持ちでも…」

日本初の「フルフラットシートの寝台バス」が登場した。ABEMA的ニュースショーでは実際に乗車して東京〜高知間の乗り心地を調査した。

東京と高知を結ぶ路線に導入されていて、車内は土足禁止となっている。フランス語で「熟睡」を意味する「ソメイユプロフォン」と名付けられた座席は、上段と下段の2段ベッドのような作りになっている。

座席は幅48cm、高さは上段51〜73cm、下段51cmほどだ。上下2段のシートが3列に4セット、一度の運行で24人が乗車可能で、最後尾にはトイレも完備している。シートに横たわり、カーテンで目隠しした上で、備品の毛布を体にかけ、シートベルトを着用する。枕もあり、その後ろに多少の荷物なら置くことができる。身長178cmでも余裕なサイズだった。

バスタ新宿を21時45分に出発し、高知駅へは11時間後の8時45分に到着する。フルフラットシート開発の経緯について、運行する高知駅前観光のソメイユプロフォン統括責任者である本多敦史氏は、「そもそもウチはバス会社で、製造もやったことがなかった。座席が硬く、枕も硬い、振動ももっとすごかった。寝られないような状態からスタートした」と明かす。

地元の製造会社などとタッグを組み、独自に“寝られる座席”を8年の歳月をかけて開発。2024年11月に国土交通省が公表した、車両保安基準や安全性に関するガイドラインもクリアして、晴れてデビューとなった。「車内の快適性をこれから、皆様の声をもとにアップデートしていきたい」(本多氏)。

現在はモニター運行期間で、東京〜高知間が片道7300円で利用できる。途中にサービスエリア(SA)での休憩があるが、運転手によると「普通の4列シートのバスだと、休憩のたびに降りてくる人がいるが、フルフラットは割と降りてくる人が少ない。寝たまま気がつけば徳島だったり高知だったりする」という。

高知駅には11時間弱で到着。乗客に話を聞くと、「結構よく寝られた。SAで休憩しようと思っていたが、気づかなくて淡路のSAまで来ていた」「下段だったが、ちょっと狭い。別に悪くはなかった。また乗ってみようと思う」と好評だった。

今後の展開について、本多氏は「夜空を見ながら窓全開で移動する企画もやれば、今まで見たことない光景の移動体験ができるのではないか」と希望を語る。

乗車したディレクターは「初めは腰痛持ちで不安だったが、いざ寝てみたらベッドもふかふかで、快適に11時間過ごせた。リクライニングはできず、ずっとフルフラット状態のまま。幅48cmであぐらもかきづらく、ただひたすら寝るだけ。178cmの身長でジャストフィットだった」とコメント。

クッションもあり、「振動はあったが、徐々に慣れてくる。2時間過ぎたあたりから熟睡だった」と振り返る。車内で飲食はしづらく、SAで食べるしかなかったという。また男性客だけでなく、女性客もいたそう。「徳島から東京に遊びに来て、帰りにソメイユプロフォンを使って帰る人だった」。

実際に体験してみると、改善してほしい点もあるようだ。「席は運転席の後ろで、天井も70cm台の快適なシートだったが、中には高さ50cmのベッドの人もいる。それに当たるとちょっと窮屈だ」。なお、試運転期間中のため、席にコンセントは付いていないが、「冬くらいの本運転では今よりも快適に、コンセントも付けることを目指している」そうだ。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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