旅行直前に焦らないために 整理収納アドバイザーが教える やっておくと安心なこととは

スーツケースを長く使うには、使い終わったあとのひと手間が大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

旅行や出張、推し活など、何かと出番が多いスーツケース。しかし、いざ使おうと思ったときに「壊れていた!」「カギがない!」といったトラブルが起きることもあります。旅に出かける前後で、どのようなケアをすればいいのでしょうか。パッキングに詳しい、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんからお話を伺いました。

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旅の日程が決まったら、まずはスーツケースをチェック!

旅行前は、やらなければならないことが盛りだくさん。そうしたなか、忘れられがちなのがスーツケース(キャリーバッグ)の準備です。

いざ、荷物を詰めて出発という段階になって、車輪が割れている、カギがない、臭いがついているといったトラブルが発生することもあります。いつでも楽しく旅をスタートするために、スーツケースや旅行カバンの事前・事後のケアを怠らないようにしましょう。

・キャスター(車輪部分)が破損していないか

・ハンドルや取っ手の伸縮部が壊れていないか

・本体にへこみや傷、ひどい汚れはないか

・カギはあるか、きちんと閉めることができるか

・ジッパーが壊れていないか、スムーズに開閉できるか

・カバンの中が汚れていたり、臭いがついたりしていないか

旅の予定が決まったら、まず上記をチェック。不安なところがあれば、メーカーやこうした修理を行っているサービス店を探して、修理を依頼しましょう。工具がそろっている場合は、パーツを探して購入し、自力で交換するという手もあります。

臭いがついてしまった場合は、消臭スプレーや消毒用エタノールを水で薄め、布に含ませて拭き上げてから、しっかりと乾燥させてください。臭いがひどい場合は、重曹を粉のまま内側全体に振りかけて、数時間~1日程度置き、掃除機で重曹を吸い取ります。その後、布で拭き上げてから乾燥させましょう。

子ども用の靴下が車輪カバーとしてお役立ち【写真:伊藤まき】

帰宅後のひと手間で、次回の旅が楽になる

また、旅行後のケアも大切です。旅行後のカバンは汚れや湿気が溜まりやすく、そのまま放置するとカビが生えたり、悪臭がついてしまったりします。

1. 部屋に持ち込む前に、キャスター(車輪部分)の汚れを落とす

キャスターは地面に接するため、汚れや破損が最も多い場所です。玄関に入る前に汚れを落とし、小石や砂がついていないか、破損がないかチェックしましょう。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で車輪を拭き、歯ブラシで優しくこするなどのお手入れを。洗剤が残らないようにしっかりと水拭きし、乾いたら車輪カバーをつけて保管しましょう。車輪カバーは100円ショップでも売られていますが、古くなった子ども用靴下などもカバーとして使えます。

2. ボディの汚れをチェック

外側がハードタイプのスーツケースは、水拭きと乾拭きで汚れを落とします。アルコール除菌も効果的です。表面に黒ずみなどのすり汚れがある場合は、薄めた中性洗剤をタオルに含ませ、拭き取りましょう。布製のカバンは、取扱説明書にある洗濯表示に従ってください。また、持ち手部分は手アカが残りやすい場所です。水拭き、またはアルコール除菌で汚れを落としましょう。

3. 内側の汚れを取り除く

多くのスーツケースは、内側に布が張ってあります。濡れていなければ、掃除機をかけてゴミやホコリを吸い取ってください。取り切れないものは、粘着クリーナーやブラシで取り除きます。液体がこぼれるなどして汚れが気になったら、濡らしてから固く絞ったタオルで拭き取りましょう。

4. 保管前に、陰干しをしてしっかり乾燥!

お手入れが済んだら、風通しのいい場所で陰干しします。しまう際、乾燥剤をケース内に入れておくとより効果的です。保管時は、できるだけ湿気の少ない場所へ。ビニール袋など通気性の悪いもので覆うのは避け、不織布製のカバーまたは着古したTシャツを使用してください。

ちなみに、こうした旅行カバンは、災害グッズの収納場所として活用するのもおすすめです。持ち出しリュックには入り切らない、トイレ用備蓄やガスボンベのストックに向きます。

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。 インスタグラム:maki_organize