大人になっても夢を見せてくれる味。老舗甘味処『時屋』のおっきなどら焼き

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キーボードの音がやけに響いて、この部屋が静かなことに気が付きました。さっきまで工作をしていた子どもの姿が見えなくても焦ることはありません。

たいてい私の部屋に忍び込んで、本棚から勝手に本を取り出して読んでいるのです。この日は『ドラえもん0巻』※を見つけて読んでいました。猫型とは到底思えない、丸まるとしたキャラクターの表紙は、何度見ても思わず笑ってしまいます。

二人で漫画を読みながら、この秘密道具が欲しいなぁとつぶやくと、私はこれがいい! と指さし返す。そんな会話をしていると、夢見る気持ちはいくつになっても忘れたくないなと感じます。

そんなやりとりをふと思い出して、新宿の『時屋』へ、どら焼きを食べに行くことにしました。

老舗どら焼き専門店『時屋』

新宿駅西口から徒歩2分。小田急ハルクの1階に店を構える『時屋』は、1948年創業の老舗甘味処です。戦後間もない頃に開業した当時から、地元の人々や甘味好きに親しまれてきました。ここは、漫画家の藤子・F・不二雄さんが通っていたと言われ、和菓子好きだけでなく、ファンにも知られた名店なのです。

店内は昭和レトロな雰囲気が広がり、ゆとりのある大きめのテーブル席が並ぶ落ち着いた空間。地元の年配客から観光客、会社員まで幅広い層が集います。

胸を高鳴らせながらアイスコーヒーと「生クリーム入りどら焼き」を注文しました。もちろん通常のどら焼きもあり、サイズは小・中・大、栗入りなども選べます。

ふっくらと膨らんで、たっぷりとあんこが挟まったボリュームの一皿

サーブされたどら焼きは、温かくて、ふわふわで、ふかふか! 皮にたっぷりの粒あんを挟み、そこへ北海道産生クリームを贅沢に合わせているので、ちょうどよく溶けて、まるでバターのようなコクを感じられます。

しっかりと甘みがあって、豆の粒感も程よく柔らか。洋のエッセンスを加えているからか、コーヒーとも相性がとても良いのです。

「大どら焼き」は要予約

『ドラえもん』って、ほぼ丸のみで食べているように見えますけど、このふんわりした皮とあんこのハーモニー、しっかり味わうにはやっぱりひと口ひと口、大切に噛みしめたいものです。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

※『ドラえもん』は藤子・F・不二雄氏の作品です

●SHOP INFO

時屋

住:東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 1F

TEL:03-3342-2610

営:11:00~20:00(L.O.19:30)

休:不定休

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