東大卒100人のうち約8割が「小学校高学年ときに自分でプリント整理」 東大卒収納コンサルタントが“勉強の半分は情報整理”というワケは

子どもが学校や塾などから持ち帰ってくる大量のプリント。親はプリント整理について、いつまで、どの程度関わったほうがいいのでしょうか。米田まりなさんの著書『子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)からご紹介します。
■教材・プリントを、親主導で整理しない
学校で配布される教材・プリント、通信教材。塾に通っている場合、何種類ものテキスト、ノート、プリント、小テスト、模試……と、膨大な紙類が自宅に流れ込んできます。
特に中学受験期は、紙の管理の重要度も高まり、「プリント整理は、母親の仕事です」と断言する受験メソッドまであるくらいです。「子どものプリントを整理しきれない」という相談を、私もよくいただくことがあります。
東大生を育てた家庭では、子どもが小学校高学年の際、どのように教材・プリント整理を行なっていたのでしょうか?
100人アンケートの結果では、案外、親主導ではなく子ども中心で整理がなされていたことが分かりました。(東京大学卒業生100人を対象に小学校高学年時代の過ごし方を思い出して回答する形式で、アンケート調査を実施。2024年4月、筆者独自)

回答者のうち53%の方が「教材・プリントなどは自分自身で整理をしていて、親は関わっていない」と答えています。
「自分で整理していたが、親も定期的にサポートを行なっていた」という人も含めると、約8割が自分で整理を行なっていたことが分かります。 「親が中心となって整理・収納していた」と回答した人は約15%に止まりました。
中学受験競争の加熱もあり、年々、プリントの量は増えているでしょうから、「子どもに完全に任せて親は関わらないほうがいい」とは思いません。
しかし、「プリント整理は親の仕事」と気負いすぎてしまうと、子どもの情報整理の力が育たず、勉強の計画を立てる能力も育たなくなってしまいます。
私は、勉強の半分は、情報整理にあると考えています。膨大に散らばった情報を、頭の中で体系立てて、自分の目的に合う形でまとめる作業は、プリント整理ともよく似ています。
自分が手元に持っている情報は何で、今日向き合うべき課題は何なのか。どの順番で取り組めば、設定されている課題をクリアできるのか。
手を動かして整理した人にしか、整理の能力は身につきません。親がすべてお膳立てしてしまうと、子どもの年齢が上がり、学習のレベルが上がったところで、親子でお手上げとなってしまいます。
とはいえ、プリント整理の工程は複雑です。「整理しなさい」と命令するだけで、子どもがひとりで身につけられるとも限りません。
「子ども主導での整理」という軸はぶらさずに、親が整理の方法を教えてあげたり、定期的に伴走することで、自然と「自分で情報整理ができる子ども」に育つことでしょう。

○米田まりな/収納コンサルタント 東大卒の整理収納アドバイザー「こめまり先輩」として、ロジックから導くわかりやすい片づけメソッドや、「捨てなくてもいい」スタイルが大人気。執筆やイベント監修など幅広く活躍。著書に『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。