既存の薬剤が効かないスーパーバグ:2050年までに死者数が3,900万人に

スーパーバグの猛威

スーパーバグの猛威, 「超多剤耐性菌」とは, 2025年までに3,900万人が死亡, 医療支援の削減でさらに悪化, 負担は全世界で年間2兆ドル弱, 薬剤耐性菌の治療にかかる費用が増加, スーパーバグ対策への投資拡大, 政策変更や新薬の開発, ありふれた感染症が致命的になるおそれ

近い将来、スーパーバグ(超多剤耐性菌)の蔓延によって、数千万人もの犠牲者が出るおそれがあるという。英政府の研究チームが突き止め、組織的な対策の必要性を明らかにしたと、『ガーディアン』が報じた。

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「超多剤耐性菌」とは

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スーパーバグとは、薬剤に対する耐性を獲得して薬が効かなくなった微生物の中でも、「完全薬剤耐性」のあるものを指し、「超多剤耐性菌」とも呼ばれる。治療がむずかしいことから、公衆衛生上の大きな脅威となっている。

2025年までに3,900万人が死亡

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2024年9月に発表された薬剤耐性(AMR)に関する研究では、2050年までにスーパーバグによる死者数が3,900万人に達するとの見解が示されている。ユーロニュース放送が報じた。

医療支援の削減でさらに悪化

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この研究を行った国際開発センター(CGD)いわく、米国・英国・欧州では医療支援の削減が進められていることが明らかになっており、論文の主著者、アンソニー・マクドネル氏によれば、「G7諸国を含む世界各国でさらに数百万人が死亡する」おそれもあるという。

最悪のシナリオ

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同氏はさらに、「ODAを突如打ち切り、医療支援を80%削減した米国、医療支援を国民総所得の0.5%から0.3%へと減らすと発表した英国。さらに、フランスやドイツにおける著しい削減。このままでは、最悪のシナリオに従って、(病原菌の)薬剤耐性が高まってしまうかもしれません」とした。

負担は全世界で年間2兆ドル弱

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この研究によれば、122ヵ国において病原菌の薬剤耐性が経済・福祉にもたらす負担は、2050年までに世界全体で年間2兆ドル弱に上る可能性があるという。

薬剤耐性菌の治療にかかる費用が増加

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さらに、薬剤耐性菌の治療にかかる費用は全世界で年間およそ1,760億ドル増加し、英国では9億ドルから37億ドルに、米国では155億ドルから570億ドル弱に増えると見られている。

労働力の減少

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また、薬剤耐性菌の発生率が高まれば、英国・EU・米国の労働力はそれぞ0.8%、0.6%、0.4%ずつ減少する可能性があるという。

スーパーバグ対策への投資拡大

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しかし、対策がないわけではない。各国がスーパーバグ対策への投資を拡大し、新たな抗生物質へのアクセスを向上させ、質の高い治療を提供すれば、2050年までに米国経済は年間1,562億ドル、英国経済は120億ドル(93億ポンド)成長するというのだ。

政策変更や新薬の開発

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健康指標の専門家であるモフセン・ナガヴィ博士は『ガーディアン』紙に対し、米国・欧州・英国による政策変更や新薬の開発が不可欠だと語った。さらに、抗生物質(細菌に有効)はウイルスに対して効果がない、ということを人々に理解してもらう必要があるとした。

ありふれた感染症が致命的になるおそれ

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ナガヴィ博士いわく:「現在、薬剤耐性菌の脅威は高まりつつあります。すべての関係者が直ちに行動を起こさなければ、既存の薬が効かなくなり、ありふれた感染症が致命的になってしまうかもしれません」

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