「あえて弱みを握らせる」銀座ホステスが夜の街から学んだ“イヤな上司との付き合い方”

 もうすぐ忘年会シーズンですね。グラスは口を付ける側ではなく、中間からやや下の方を持つと指が長くて綺麗に、そしてエレガントに見えますよ。指先を軽くそろえるとなお良いです。小指は立てないように。ぜひやってみてください。

大阪・北新地などのキャバクラを経て、現在は銀座のクラブにホステスとして勤めている筆者・みずえちゃん

 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

◆クラブには「調和」を重んじ、ルールと序列を大切にする文化がある

 

 今回のテーマは「イヤな上司との付き合い方」です。

 皆さんは「銀座のクラブ」と聞いたとき、どんな職場をイメージしますか。女の園?ジメジメしてる?女同士の蹴落とし合い?全くの不正解ではありませんが、少し違います。

 キャバクラはマンツーマン接客が基本で個人戦ですが、クラブは団体戦であり、「調和」を重んじる文化があります。お店ごとのルールと従業員間の序列が大切に守られており、どちらかというと男臭い。

 ホステスは、ときにはお客様の顔色以上に上司、つまりママの顔色を気にしながら仕事をしています。ホステスはママに干されたら最後です。着く席がなくなりますからね。男性の「ウケ」を狙ってなんぼの仕事ですが、同時にママの「ウケ」も軽視できない。世渡りの難易度は少々高いです。

 数々のママと接してきた経験から、「イヤな上司との付き合い方」に悩む社会人の皆さんに助言をさせていただきたく、今回はこちらのテーマをチョイスしました。

 では、さっそく解説します。

◆情報屋タイプのママ:ゴシップ好き上司

 クラブには「調和」を重んじる文化がありますが、まれに率先して和を乱すタイプの変わったママもいます。

「A子があなたのことデブって言ってたよ」

 と、陰口・告げ口をして歩いているクソバ……イヤなおばさんです。

 もし皆さんが同僚や部下の噂話、プライベートな話題に過度に関心を持ち、職場内でゴシップを広めるイヤな上司と出会ってしまったら、否定も肯定もせず、聞き流しておくことをおすすめします。

 トラブルに巻き込まれないよう注意してください。

◆白雪姫の魔女タイプのママ:主人公じゃないと気が済まない上司

※写真はイメージです。以下同

 グイグイとチームを引っ張り、後輩たちには「背中で語る」系ママや、自分は後方支援にまわり、後輩たちを引き立ててくれる神様みたいなママもいますが、中には18や20歳そこらの小娘と張り合うし、大人げないことも平気でする「白雪姫の魔女タイプ」のママもいます。

「私が1番可愛いもん!」と言って、小娘には毒リンゴを与えるし、周囲には余計な気を遣わせるク……イヤなおばさんです。

 このように、自分が常にその場の中心でないと気が済まず、成績優秀な部下に嫉妬し、不当な評価をする上司と出会ってしまったら、あえて弱みを握らせてみてはいかがでしょうか。

「手の内」を一部見せることで、相手を油断させるのです。実は足が臭いとか、暴露されたとしてもダメージが少ないものから試してみましょう。

◆体育会系タイプのママ:昭和すぎる上司

 クラブは体育会系色の強い職場です。だって、20歳やそこらの女の子の集団ですよ。野放しにしておくとロクなことにならないでしょうし、かといって「お嬢さんたち〜」とか言ってポンポンと手を叩いてみたところで誰も聞いてくれなさそうですし。

 そんなわけなので、体育会系タイプのママは多いです。私にとっては頼りになる上司ですが、自主性を認めてほしい令和の若者にとってはやや古臭く、うっとうしいタイプでもあるのかもしれません。

「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底しろ」なんて言われると窮屈に感じるかもしれませんが、ホウレンソウは徹底してください。

 ささいなことでもこまめに報告、連絡、相談をすることで、ミスや問題の発生を未然に防ぎ、正確に業務を遂行することができます。

◆「結果が全て」タイプのママ:熱血上司

 

「結果が全て」タイプのスパルタなママもいます。こういうことをわざわざ口にするアツい女は、「がむしゃら」「一生懸命」「ガッツ」とかが大好きです。

 このような情熱的な上司に対し温度差を感じることがあると思いますが、悩むほどのことではありません。厳しいフィードバックがあったとしても「成長の機会」と捉え、前向きに取り組む姿勢を見せましょう。

◆テイカー型オーナーママ:やりがい搾取系経営者

 右も左もわかっていないよちよち歩きの初心者を安い日給で雇い、馬車馬のように働かせているテイカー型のママがいます。

 このタイプは飲み代が極端に安いお店のオーナーママに多い。飲み代を安く設定できるのは、ホステスに対する還元が極端に少ないからです。そして日給の相場がわかっていない女子大生などが、このようなママたちの餌食に最もなりやすい。

 肝臓を犠牲にするような量のお酒を飲まされ、ボロボロになるまで働かされます。

 経験者であれば「おかしい」と気が付くところですが、ビギナーたちは違和感に気が付くことができません。

 このような、労働者の「やりがい」や「成長」を口実に、低賃金、長時間労働、不当な負担を強いることで利益を最大化するタイプの「やりがい搾取系経営者」に出会ってしまったら、今すぐに逃げてください。

 ご自身の利益を最優先してくださいね。

◆いつかはみんな誰かの上司になる

 今回は「イヤな上司との付き合い方」について解説しました。

 テーマが「イヤな上司」だったので、イヤなママばかりを紹介しましたが、私には「人生の師匠」として尊敬しているママがいます。女に生まれ、彼女の部下として働けたことはすごく幸運なことでした。

 クラブには40代の女性も50代の女性も60代、中にはそれ以上の女性もいて、それぞれの年代の女性たちが「お手本」としたくなるような姿を示してくれます。

 私もいつかは「お手本」となれるよう頑張らなくちゃ……とは思いつつ、ひとまず「老害」にならぬよう努めています。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】

1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989