調布・深大寺できょうから 秘仏「元三大師像」を大開帳 本来は50年に1度 大修理完了記念で特別に拝観

秘仏の元三大師像=いずれも調布市で

 東京都調布市の深大寺で26日から、本来は50年に1度の本開帳のみ拝観できる秘仏「元三大師像」の特別大開帳が始まる。厄よけの御利益があると伝わり、大修理完了記念として特別に拝観できる。6月2日まで。(長竹祐子)

 深大寺によると、仏像は鎌倉時代の作で木造、作者不明。実在した人物の肖像彫刻としては国内最大といい、都指定有形文化財になっている。力強く目を見開いた迫力ある表情と、座像ながら2メートルの高さが拝観者を圧倒する。

元三大師像について説明する張堂興昭住職

 元三大師は、比叡山中興の祖である高僧の良源(912~985年)。後に神格化され、外敵や疫病を退ける厄よけに力を発揮するとして、まつられるようになったとされる。

 元三大師像は、他に類を見ない大きさのため、鎌倉時代、蒙古襲来(元寇(げんこう))で危機に際した幕府が、異国退散を祈願して国家レベルで制作した像ではないかと伝わるという。

 近年の公開は本開帳の1934(昭和9)年、1984(昭和59)年と、中開帳の2009(平成21)年以来。

 普段は境内の元三大師堂奥にある8畳ほどの厨子(ずし)内に安置されていたが、秘仏のため点検が難しく、長年のすすやほこり、雨漏りなどで劣化が進んでいた。2021年の東京国立博物館での特別展出展を機に、都の補助金などを受け、奈良国立博物館で3年間かけて修理した。

 24日、報道向けの事前公開で張堂興昭(ちょうどうこうしょう)住職(48)は「今日まであまり知られていなかった厳格な秘仏。全国の皆さまに、そのお姿を広く知ってほしい」と拝観を呼びかけた。

 深大寺は1300年の歴史ある天台宗別格本山の寺院で、都内では浅草寺に次ぐ古寺。国宝「釈迦(しゃか)如来像」など多くの文化財を有する。

 特別開帳の拝観時間は午前10時~午後4時。拝観料千円(高校生以下無料)。開帳記念の限定守りや御朱印もある。

特別大開帳を開催する深大寺の山門

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