「来日する外国人の99.9%は怖くない」マーティ・フリードマンさんが中学生に伝えた異文化交流の大切さ

 ヘビーメタルバンド「メガデス」の全盛期を支えたギタリストで、現在、日本を拠点に活動する米国出身のマーティ・フリードマンさん(63)が11日、外国人との共生を考える千葉県警のイベントで同県流山市立八木中学校を訪れた。1年生約110人を前に「来日する外国人の99.9%は全く怖くない。別の惑星に来た感覚で、日本人とコミュニケーションしたがっている。外国語の習得に興味があるなら遠慮なくアプローチして」と呼びかけた。(林容史)

◆「外国語を覚えて遠慮なくアプローチして」

日本への思いを熱く語るマーティ・フリードマンさん=千葉県流山市で(林容史撮影)

 イベントは流山署が企画した。インバウンド(訪日客)や外国人労働者の増加に伴い、各地でオーバーツーリズムをはじめルールやマナー違反など、地域住民との間であつれきが生じている。外国語を学ぶだけでなく、中学生には、その国の文化や習慣などを理解した上で外国人に適切に対応してもらおうというもの。

 フリードマンさんは、国際犯罪の捜査で活躍する県警の指定通訳員と、遺失届について英語でやりとりする寸劇を披露。近所のスーパーに財布を忘れた自身の体験を語り、「店員が気づいて預かってくれていた。アメリカなら、もう終わり」と話し、笑いを誘った。

 今も日本語の習得に悪戦苦闘する毎日といい、英語の勉強を始めた生徒たちへは「翻訳ソフトがあれば何とかなる。だが私は日本語を勉強することで、できることが増え幸せになった。ほかの国語を身に付ければ新しい世界が開ける」と力を込めた。

生徒と英語で寸劇を披露したマーティ・フリードマンさん(左)=千葉県流山市で(林容史撮影)

 英語を覚えるには「ショートカット(近道)はない。ペラペラにならなくていい。楽しい経験を重ねれば自分なりの英語が話せるようになる」。それでも近道がしたければ「うざいやつと言われるぐらい外国人に話しかけて」とアドバイスした。

◆話を聞いた生徒は「英語を勉強して視野を広げたい」

 同署の富田守警務課長は「信用し、信頼のおけるコミュニケーションが実現できればトラブルが減少し、地域の安全、安心が生まれる」と訴えた。

 同校1年の小竹美緒さん(13)は「外国人は、ちょっと怖いと思っていたけど、99.9%が優しい人と聞いてほっとした。英語は苦手だけど、楽しく勉強して視野を広げたい」と笑顔で話した。

 フリードマンさんは、メガデスのライブツアーで来日を重ねて日本通になり、独学で日本語を学んだ。メガデス脱退後、2004年に活動拠点を米国から東京に移した。2017年、日本遺産を国内外に広報する文化庁の日本遺産大使に任命されている。

日本への思いを熱く語るマーティ・フリードマンさん=千葉県流山市で(林容史撮影)

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