【中学受験】「時間が足りない」は思い込み? 睡眠か勉強か…プロが教える直前期「捨てて勝つ」合格戦略

「睡眠時間を削ってでも勉強」は逆効果?, 睡眠8時間は必須。勉強内容を取捨選択して, 寝る時間を決めて、しっかり睡眠を確保しよう, 時間が足りないときは「量」ではなく「質」を重視, 塾の宿題は“選んでOK”。全部こなす必要はありません, 迷ったときは「基本問題」から取り組もう, 成功へ導く賢者からの金言

睡眠は学習効率と成長に不可欠で、削るのは逆効果。宿題は取捨選択し、量より質を重視しましょう。基本問題を中心に無理のない範囲で進め、睡眠は8時間以上確保することが大切です。(画像出典:PIXTA)

中学受験が近づくにつれ、「やることが多すぎて時間が足りない」と悩む親は少なくありません。つい焦ってしまい、「勉強を優先すべきか、それとも睡眠をとらせるべきか」と迷う夜もあるのではないでしょうか。

とくに受験直前期は、限られた時間で“何をどこまでやらせるか”の判断が問われる時期。

今回は「睡眠時間を削ってでも勉強させるべき?」というリアルな悩みに対して、受験指導歴25年の西村創先生が、小学生のスケジュール管理や勉強の優先順位の考え方をアドバイスします。

「睡眠時間を削ってでも勉強」は逆効果?

「塾選」のアンケートに寄せられた、保護者からのリアルな相談にお答えします。

「睡眠時間を削ってでも勉強」は逆効果?, 睡眠8時間は必須。勉強内容を取捨選択して, 寝る時間を決めて、しっかり睡眠を確保しよう, 時間が足りないときは「量」ではなく「質」を重視, 塾の宿題は“選んでOK”。全部こなす必要はありません, 迷ったときは「基本問題」から取り組もう, 成功へ導く賢者からの金言

“睡眠と勉強”どちらを優先?「やること多すぎて眠れない…」ときのスケジュール管理術

▼【CASE】

小学6年生・女子

性格:のんびりしている・負けず嫌い

▼【今回のお悩み】

ペンネーム:まこさん(小学6年生 保護者)

睡眠時間を確保するうえでの、勉強のスケジュール管理が悩みです。のんびりしていたら時間がなくなるし、何を優先づけて勉強させたらいいのか悩むことが多々あります。特に受験直前なのに、できていないことが目について焦ってしまっています。どうしたらいいですか?

睡眠8時間は必須。勉強内容を取捨選択して

学年が上がれば上がるほど、入試本番が近づけば近づくほど、睡眠が大事だとわかっていても睡眠時間を削って、塾の宿題などを終わらせようとする人も多いのではないでしょうか。しかし、夜遅くまで勉強していると集中力が下がり、理解力も落ちます。

子どもの勉強につきあうことで保護者の睡眠時間も減り、親子ともに睡眠不足になると、些細なことで口論になりがちです。そうすると神経がささくれ立って、関係が悪化するなんてこともあるかもしれません。

寝る時間を決めて、しっかり睡眠を確保しよう

寝る時間を決めて、その時間がきたら、たとえスケジュールを立てた勉強が終わっていなくても、打ち切りにして寝させましょう。多少、睡眠時間を削っても大丈夫だと安易に考えがちですが、睡眠不足は思っている以上に支障をきたします。

とくに、10~15歳の発育期の子どもの睡眠時間をないがしろにすると、脳が育たなくなることが臨床医学でも実証されているのです。

必要な睡眠時間は個人差があり、9時間、あるいは10時間寝ないと眠いという子どももいるので、わが子の様子を見て寝る時間を決めるといいでしょう。

時間が足りないときは「量」ではなく「質」を重視

例えば夜10時に寝ると決めたとして、夜8時に塾から帰ってきて、食事をしてお風呂に入ったら、勉強時間は1時間あるかないかですよね。

塾の宿題などを終わらせることが勉強の目的になっているケースが多々ありますが、知識を身につけたり、理解したり、解き方をマスターしていくことが大事。

量を減らして質を高めていく勉強に変えていきたいですね。勉強時間を増やすことで解決しようというやり方だと、無理がくるのが目に見えていますよ。

塾の宿題は“選んでOK”。全部こなす必要はありません

塾の宿題はビュッフェと同じで、全部食べきれないとわかっていて出していることが多いので、全部やる必要はありません。

限られた勉強時間のなかでできる範囲の、子どもの力に合った勉強を保護者が取捨選択してあげてください。そして、必要な勉強だけを集中して取り組めるようなスケジュールを立てましょう。

・全部やらなくても大丈夫という前提を持つ

・時間と子どもの集中力に合った範囲で取り組む

・難しすぎる・時間がかかりすぎる問題は一部カット

・「とりあえず全部出しておきますね」という塾の意図も汲み取る

勉強は「全部やること」ではなく「身につけること」が目的です。

保護者が選び取った“最小限で最大の効果を得る勉強”こそが、限られた時間のなかで最も力になるのです。

迷ったときは「基本問題」から取り組もう

どんな勉強に取り組ませればいいのか、取捨選択に迷ったら基本問題を選びましょう。

応用問題は基本問題の組み合わせにすぎないため、発展問題が解けなくても、入試では6~7割できれば合格できる学校が大半です。

塾の講師に「宿題を全部こなせないから、何に取り組めばいいか教えてください」と相談してみるのもいいですね。

成功へ導く賢者からの金言

勉強は量よりも質。睡眠8時間以上が脳を育てる!

「睡眠時間を削ってでも勉強」は逆効果?, 睡眠8時間は必須。勉強内容を取捨選択して, 寝る時間を決めて、しっかり睡眠を確保しよう, 時間が足りないときは「量」ではなく「質」を重視, 塾の宿題は“選んでOK”。全部こなす必要はありません, 迷ったときは「基本問題」から取り組もう, 成功へ導く賢者からの金言

成功へ導く賢者からの金言:勉強は量よりも質。睡眠8時間以上が脳を育てる!

※このお悩みは、『塾選』が中学受験予定の保護者50名を対象に行ったアンケート(2025年1月実施)に寄せられた回答から抜粋したものです。

この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部

『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

この記事の監修者:受験指導専門家・西村 創 先生

早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録13万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei

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