ロシア軍が最新鋭の防空システムS-500を投入

ロシア軍が最新鋭の防空システムS-500を投入
ロシア軍は非常に強力な最新式の兵器システムを戦場に投入したようだ。最近、開催されたロシア国防省幹部らの会合で、アンドレイ・ベロウソフ国防相は同国が技術の粋を尽くして作り上げた防空システム「S-500 プロメテウス」がついに実戦配備されたと述べたのだ。
ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、ベロウソフ国防相は「近宇宙の目標にも対処可能な、独自のS-500防空ミサイルシステムを運用する最初の連隊が戦闘任務に就いた」と発言。ただし、配備先や運用方法など、詳細は明かされていない。

どこに配備されたのか?
S-500がウクライナ領内でロシアの軍事資産を保護するために用いられているのか、それともロシア国内で運用されているのかは不明だ。もっとも、S-500はウクライナ側にとって格好の攻撃目標となり得るため、ロシア国内での配備だという可能性も十分に考えられる。一方で、この先進的な防空システムがウクライナの戦況にどのような影響を与えるのかは明らかでない。そもそも、S-500に関して入手できる情報は極めて限られているのだ。
S-500は2002年に、アルマズ・アンテイ航空宇宙防衛コンツェルンによって開発が行われはじめ、2021年に正式に配備された。ただし、数年間にわたって運用されているにもかかわらず、迎撃対象以外の具体的な性能についてはほとんど公表されていない。
画像:Wiki Commons By Пресс-служба Минобороны РФ, CC BY 4.0
強力な最新鋭防空システム
「Militarnyi」によれば、ロシア当局はS-500が飛行終末段階にある中距離および大陸間弾道ミサイルを迎撃するために設計されたとしている。さらに、空中指揮所や防空ミサイルを搭載した航空機、さらには低軌道衛星も攻撃できるとする報道もある。
同サイトいわく:「開発における焦点の一つは、S-500システムおよびそれに装備される77N6-N・77N6-N1ミサイルを、敵の弾道ミサイルからモスクワを防衛するために用いられている固定式のA135『アムール』ミサイル防衛システムと統合することだった」ただし、「システムの正確な仕様は公表されていない」とのこと。

S-500の性能は?
「Militarnyi」はさらに、西側の一部軍事アナリストの見解として、システムの統合が高い水準で実現していれば、77N6-N迎撃ミサイルは、最大で射程・高度ともに100キロメートル以上の範囲で敵の弾道ミサイルを迎撃できる可能性があるとしている。。
軍事ニュースメディア「Army Recognition」は「S-500が戦闘任務に就いたことで、ロシ ア軍の統合防空・ミサイル防衛網の上位層が強化され、ロシア領土に対する高強度の空爆作戦は一層困難になる」と報じている。その一方で、「戦況に対する実際の影響は生産規模や運用上の統合度、そして実戦環境下での性能によって左右されるだろう」とも指摘した。
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