除雪車を絶対追い越してはいけない、その理由にゾッとした NEXCO東日本も「非常に危険」と警鐘

以前X上では、「早朝の除雪車の音がうるさい」という意見が物議を醸していた。もちろん大半のユーザーが除雪作業の重要性、必要性を理解していたが…。

今回は運転中に除雪車と遭遇した際、絶対してはいけない行動を取り上げたい。

 

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■除雪車を追い越す行為=「意味が分からない」

7日、NEXCO東日本(新潟)公式Xアカウントが、「除雪作業時の追越はお止めください」と題したポストを投稿。

その内容は「除雪作業中の安全対策のため、北陸道の一部区間で、除雪車両からセーフティラインを表示しています。セーフティラインを超えての走行や、除雪車両を追い越しての走行は絶対にお止めください」というものであった。

言うまでもなく、「除雪車を追い越す」ということは、除雪されていない道路を走ることである。

そうしたドライバーに対し、Xユーザーからは「せっかく除雪車が除雪してくれてるのに、わざわざ雪の上走りたがる意味が分からない…」「除雪車の先には積雪やら凍ってるやらでとても走りづらい道路しかないのに…?」といった疑問の声が多数寄せられていた。

そこで今回は、東日本高速道路(NEXCO東日本)新潟支社に、除雪車と遭遇した際の注意点について話を聞いてみることに。

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■除雪車の追い越し、恐ろしい事故に繋がる可能性が…

■除雪車を追い越す行為=「意味が分からない」, ■除雪車の追い越し、恐ろしい事故に繋がる可能性が…, ■除雪車の「セーフティライン」って何だ?, ■執筆者プロフィール

高速道路の除雪車

画像提供:NEXCO東日本 新潟支社

「高速道路で除雪車を追い越す」という行為について、NEXCO東日本の担当者は「視界不良、作業車の挙動、複数台での連携作業、飛び散る雪や凍結防止剤、そして除雪車自体が巻き起こす雪煙による視界悪化など、複数の危険要因が重なるため非常に危険です」と、注意を喚起する。

続けて、「罰則は無いものの、追突や接触時の被害が甚大になりやすく、『追い越さず、十分な車間距離を取って追従走行』するように強く呼びかけております」と、同社の取り組みについて説明してくれた。

高速道路の除雪は、一般道の除雪とは異なる特徴がいくつか挙げられる。

その詳細について、担当者は「高速道路の除雪車は一般道とは異なり、複数の除雪車が連携し、隊列を組んで低速で効率的に作業するのが特徴です。プラウ(前方の板)やグレーダー(車体下部)で雪を寄せ、ロータリーで路肩側へ雪を飛ばし、標識車が後続車に注意喚起しながら安全を確保します」と、説明する。

■除雪車を追い越す行為=「意味が分からない」, ■除雪車の追い越し、恐ろしい事故に繋がる可能性が…, ■除雪車の「セーフティライン」って何だ?, ■執筆者プロフィール

高速道路の除雪車

画像提供:NEXCO東日本 新潟支社

高速道路の除雪車は、積雪状況に応じて時速50km以下の低速で作業しているため、絶対に追い越さず、十分に車間距離を保って後方を走行する必要があるのだ。

これは前出の通り、除雪車が巻き上げる雪や凍結防止剤(塩水)による視界不良や車体への影響、そして後続の車両の安全や、作業内容を把握するために必要な配慮である。

担当者は「道路情報板などで『除雪作業中』等の表示がある場合は、速度規制(時速50km以下など)がされているので、注意が必要です」と、補足している。

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■除雪車の「セーフティライン」って何だ?

さて、ポスト本文にもあった除雪車両が表示するという「セーフティライン」が気になった読者も多いのでは無いだろうか。

こちらは、株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北と、積水樹脂株式会社による共同技術開発製品。除雪車および湿塩散布車の車両後方、路面上に緑色のラインを標示する仕組みになっている。

■除雪車を追い越す行為=「意味が分からない」, ■除雪車の追い越し、恐ろしい事故に繋がる可能性が…, ■除雪車の「セーフティライン」って何だ?, ■執筆者プロフィール

除雪車のセーフティライン

画像提供:NEXCO東日本 新潟支社

その役割について、NEXCO東日本の担当者は「ドライバーは、遠方から雪氷作業車へ接近する際、この『ライン』を目印に『接近から一定車間の確保、そして追従走行』をすることにより、雪氷作業車への衝突を防止します。除雪車両とセーフティラインの距離は、約7m程度となっております」と、説明する。

つまり、除雪車が同テクノロジーを使用すると、後続車からは「道路上に引かれた緑色の横線」が見えるようになるのだ。この線は前を走行する除雪車から標示されているため、常に「除雪車の後方7m」が視認できるワケである。

導入経緯について、担当者は「高速道路での除雪作業中は、後続車両の無理な追越しによる接触事故等が課題となっておりました。特に、夜間や吹雪時は作業車の位置が見えにくく、接触事故等のリスクが高まります。この課題を解消するため、作業車の位置を路面に明確に示せる『セーフティライン』を導入しました」と、振り返る。

また、昨今の「少子高齢化」がここでも問題になっているようで、「除雪要員の確保が難しくなる中、限られた人員でも安全を確保できる省力的な対策が求められおり、今回導入することで、低コストで効果の高い安全装置として、持続的な道路管理に寄与すると考えました」とも語っていた。

高速道路に限らず、一般道でも除雪車の無茶な追い越しは避けるべき。各地で例年以上の雪が確認されている今だからこそ、改めて注意を喚起したい。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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