「ポケモンGOツアー最強論」に終止符か? カロス台南の現場で感じた「背景」への違和感とナイアンティックのジレンマ

・GOツアー最強論, ・ホウエンGOツアー, ・シンオウGOツアー, ・イッシュGOツアー, ・レイドも弱かった, ・背景問題が表面化, ・背景で誤魔化してるのでは, ・リアルイベントとしては進化している, ・グローバルに向けて

2026年2月20日~22日の3日間、台湾の台南市で『ポケモンGOツアー:カロス地方 台南』が開催された。現地のGOツアーとしてはホウエン、シンオウ、イッシュに続く4回目のGOツアーである。

かねてから「GOツアー最強論」を唱える私(サンジュン)は発表と同時に台南行きを決断していたのだが……。もしかしたら来年開催されると思われる「アローラGOツアー」は、超慎重に考えるかもしれない──。

・GOツアー最強論

「GOフェス」「GOワイルドエリア」と並ぶポケモンGOの3大リアルイベントの1つ、それが「ポケモンGOツアー」である。過去のGOツアーはいずれも神イベントであり、私自身も「1番好きなイベント」と公言していた。

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ではGOツアーは何がそんなに良いのか? ホウエンツアーから過去のGOツアーの主要トピックを振り返ってみたい。なお、恒例のコスチュームピカチュウやアンノーンは割愛する。

・ホウエンGOツアー

レイドで「ゲンシグラードン」と「ゲンシカイオーガ」が実装

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10kmタマゴで色違いの「コータス」「トロピウス」「ジーランス」が実装

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野生で色違いの「アメタマ」「ゴクリン」「サボネア」などが実装

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色違いカクレオンが実装

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・シンオウGOツアー

レイドで「ディアルガオリジン」と「パルキアオリジン」が実装

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10kmタマゴで色違いの「パチリス」「マスキッパ」「ペラップ」が実装

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色違いの「スカンプー」「ヒスイビリリダマ」「ヒスイハリーセン」などが実装

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・イッシュGOツアー

レイドで「キュレム」が出現。ホワイトキュレムとブラックキュレムが実装。

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10kmタマゴで色違いの「マラカッチ」「バッフロン」「シンボラー」が実装

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タスクで色違いの「シキジカ(4種類)」などが実装

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ご覧のように過去のGOツアーは「レイド」と「10kmタマゴ」という大きな目玉が2つあり、そこに「野生」「コスピカ」「アンノーン」等が加わる超ゴージャスなイベントであった。だがしかし今回のカロスツアーはというと……

レイドで「メガウツボット」「メガカラマネロ」「メガカイリュー(時間制限あり)」が実装。

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10kmタマゴで色違いの「ルチャブル」「クレッフィ」が実装

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レイドとタスクで色違いの「ヒトツキ」が実装。

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・野生が壊滅的

お分かりだろうか? まず大きかったのが「野生でタップしたいポケモン」がほぼいなかったこと。ピカチュウとアンノーンを除いて、色違いのために野生を追いかけ回したトレーナーは過去イチ少なかったのではないだろうか?

また10kmタマゴから「ルチャブル」「クレッフィ」以外に「ヘラクロス(ジョウト地方)」と「ガルーラ(カントー地方)」がかえったこともよくわからなかった。

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どちらも地域限定ポケモンではあるものの、過去に何度も日本で出現しているため “ハズレ枠要員” と感じた方も少なくないハズ。むしろこんな風に使われたヘラクロスとガルーラに同情を禁じ得ない。

・レイドも弱かった

さらに「メガウツボット」「メガカラマネロ」に罪は無いものの、先述のキュレムやディアルガ、ゲンシグラードンたちと比較すると数段格落ちする感は否めない。

サプライズ枠の「メガカイリュー」もカイリュー自体の人気は否定しないが、ではそれでレイドの満足度が過去と同レベルかと言われたら素直にイエスとは言えないのではないだろうか?

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要するにカロスツアーはゲーム内容そのものが過去のGOツアーと比較するとかなり弱いと感じざるを得なかった。

※ ただしカロス地方はポケモンの種類が72種類で、シンオウ地方の107種類、イッシュ地方の156種類と比較するとそもそもの絶対数が少ないことは確実に影響していたと思われる。

・背景問題が表面化

で、それを打破すべく(?)カロスツアーの目玉になっていたのがレイドで運が良ければ付く「背景」である。

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正直なところ、あまりにも野生でやることが無さ過ぎたため今回は過去一レイドを頑張った。しかしそれは能動的というより「消極的な選択」であったことは申し上げておきたい。

……が、ここからが残酷なところで、レイドで色違いポケモンを引き当てても背景が付かなかったときのガッカリ感はまさに虚無。すでに一部のトレーナーの間では「背景が無いポケモンは無意味」という価値観が確実に広がっている。

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思い返してみて欲しい。ワイルドエリア福岡で「色違いのスタッズカビゴン」が出た時は背景が無くてもメチャメチャ嬉しかったのではないだろうか?(そもそも背景が付かなかったため)。

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一方、1年後のワイルドエリア長崎で「色違いのマントキテルグ」が出たとしても、背景が付かなかったら超ガッカリではなかっただろうか?

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背景が開発された背景には「同じポケモンを何度も楽しく捕まえてもらう」というナイアンティックの永遠の課題があり、また「その時だけの特別な思い出になって欲しい」という想いが込められていることを過去の取材で確認している。

・背景で誤魔化してるのでは

そして「背景」はかなりの成功を収めていると言っていい。その反面「背景が無いポケモンは無意味」という価値観を生んでいる事実。ナイアンティックの公式Xが色違い背景ポケモンをリポストしているところを見ると、背景は積極的にプッシュしたい要素なのだろう。

とはいえ個人的には「ゲームの弱さを背景で何とかしようとするのはやめて欲しい」というのが率直なところ。ちょっと尖った言い方をすれば「背景で誤魔化している」と思えないこともなかった。

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個人的にカロスツアーは「背景がネガティブな方向に進んでいる」と感じたイベントである。様々なジレンマはあるだろうが、せめて会場だけは背景を確定するなどの対策をしないと、背景がポケモンGOの未来に暗い影を落としかねないと感じた次第だ。

・リアルイベントとしては進化している

とはいえ、イベント自体は良くなっている点も複数あった。イベント時間終了後の10kmタマゴが落ちるのは良かったし、レイドのポケモンがほぼ1発で捕まることもストレスフリー。ゲームそのもののプレイングに関しては「より遊びやすくなっている」と言っていい。

また会場のネットワーク環境も文句なしで、会場自体の作り込みや広さ等も過去最高レベルではなかっただろうか? 台南の気候が暑すぎて朦朧としていたが、リアルイベントとしての完成度に文句はない。ただゲーム内容が弱かったという話である。

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初開催の別売りチケット制「メガシンカナイト」は背景問題で評価が難しいところではあるが、参加者は相当いた。また「ロスはDJ効果でメッチャ楽しかった」とも聞いているので、今後のお楽しみ企画として期待しておこう。

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・グローバルに向けて

さらに週末の「カロスツアー:グローバル」に参加するトレーナーに言えることは「メガシンカポケモンを準備しておこう」ということ。

「メガウツボット」「メガカラマネロ」「メガカイリュー」は「スーパーメガレイド」として開催される。スーパーメガレイドはポケモンが暴走してシールドを張るのだが、そのシールドはメガシンカポケモンでないと突破できないためだ。

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実際に12人中8人がメガシンカポケモンを準備してウツボットに挑んだが(8人は全員フレンドさんで熟練者)、シールドを突破できずに負けてしまった。「誰かがやるだろ」とは思わず、必ずメガシンカポケモンを準備してグローバルに臨んで欲しい。

とまあ、やや小言が多い内容になってしまったが、台南自体はとても楽しかった。3日目は台南グルメを6食ハシゴしたし、台南は相変わらず最高! ただ「メシなんか食ってる場合じゃない」くらい熱く燃え盛りたいよねぇ~。

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やや取っ散らかった内容であるが、私が言いたいのは「ゲームの弱さを背景で何とかしようとするのはやめて欲しい」に尽きる。残念ながら「GOツアー最強論」を下ろさざるを得ないカロスツアーであった。

なお。アローラ地方はポケモンが86種類で、地域限定はキュワワーのみ。連勝が途切れたことを思うとアローラツアーはちょっと慎重になってしまいそう。以上、ややほろ苦かったカロスツアー台南のレポートでした。

※ 本イベントのチケットは、主催会社から提供を受けています。記事の内容は筆者の見解です。

参考リンク:ポケモンGO公式サイト

執筆:P.K.サンジュン

Photo:©2025 Niantic, Inc. ©2026 Pokémon. ©2026 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.

ScreenShot:『ポケモンGO』 (iOS)