間違っていても分からないスイング中の「体重移動」正しくできているか目で確認する方法とは?

体重をかけるのはカカトやツマ先ではなく「真ん中」

 スイングが圧倒的に難しい理由の一つに、前傾姿勢をキープしながら体を回転させることが挙げられます。幅も厚みもある人間の体は、向きを変える度に前後左右に重量が振り回されるため、そもそもブレやすいのです。

 そこで、前に倒れないための「カカト体重でアドレスして」や、体が突っ込まないための「右に残して」といった極端なアドバイスが生まれ、本当に信じてしまうアマチュアも多くいるのが現状です。

スイングの中に前後左右に体重は動くもの。それを見た目でチェックする方法とは

 フルスイングでは、バックスイング側に体を45度前後回転させてから、フォロースルー側に一気に180度ほど回転させています。これを左右の足裏で支える際に、体重をカカトなどの端に固定できるわけがありません。

【写真解説】正しい体重移動でカッコいいフィニッシュを作る方法

 つまりアドレスでは「ツマ先」や「カカト」で立つよりも「真ん中」の土踏まずあたりで立つ方が、バランスを崩さずにスイングしやすいのは当たり前です。

 特別な機器を使わずに自分でチェックするなら、土踏まずの下に支えがある場所で骨盤を前傾させてみることです。

「カカト」や「ツマ先」よりも「真ん中」(写真中央)に体重配分し、土踏まずの上にポケット前面が来るようにアドレスした方が骨盤が前傾してもバランスを保ちやすい

 今まで偏った体重配分でアドレスしていた人にとっては相当な違和感があると思います。ですが、左右はもちろん前後の体重配分も「真ん中」にしてみると、バックスイング側にもフォロースルー側にも体を回転しやすいことが分かると思います。

右足外側より頭が越えないようにする

 ここで一旦スイングから離れてみましょう。真っすぐ立った姿勢から、その場で足踏みをしてみてください。よほど強いクセがない限り、体ごと前後左右に移動することなく、「右足⇔左足」と交互に体重移動ができるはずです。

その場で足踏みするように「右足⇔左足」に体重移動するのが理想(写真中央)。実際のスイングでは腕とクラブの重さが加わるため背中のラインが少し傾くが(写真右)、頭が右足外側を越えるようでは右に乗り過ぎ(写真左)

 また、左右の足を上げ下げする際に、「カカトとツマ先」を使ってバランスを取っていることも理解できるでしょう。

 スイング中も足踏みのように自然に体重移動したいところですが、現実には前傾姿勢に加えて「腕とクラブの重さ」が加わります。この重さに引っ張られてしまい、多くのアマチュアがバックスイングで右に乗り過ぎてしまうのですが、ここでは少しだけ左右の足の真ん中で耐える必要があります。

 見た目でチェックするなら、正面から見て頭が右足の外側を越えないようにするか、背中のラインが少し傾く程度にとどめておくのがコツになります。

フィニッシュは左カカトと右ツマ先で支える

 フィニッシュではバックスイング以上に体が回転するため、前のめりになったり、右に残し過ぎたりしてしまいがちです。

「前傾姿勢のキープ」を心がけるあまり、体を折ったまま「右カカト体重」になっている人がいますが、それではインパクト以降に体の回転ができずに単なる手打ちになってしまいます。

左カカトと右ツマ先で体を支えれば、上半身を前傾させたまま「右カカト体重」でフィニッシュしなくても前傾姿勢のキープはできる

 さらにボールとの距離が詰まって、ダフリやヒジ引けによるカット打ちの原因にもなりかねません。

「前傾姿勢のキープ」はあくまでインパクト付近までと心得ておいてください。その後はお腹が伸びて上体が起きていかないと頭だけが目標に近づいてしまい、結果として突っ込んだフィニッシュになってしまいます。

 ダウンスイングからフィニッシュで前後左右の体のバランスを取るには、「左カカト」と「右ツマ先」で支えることが基本になります。

 しっかりと「左カカト」の上に左のお尻があると、飛球線後方からは「前傾姿勢のキープ」に見えるので、お腹を伸ばして上体を起こしても大丈夫。また「右ツマ先」よりも内側に右のお尻があれば右ヒザは出しゃばらないので、無理にカカト体重にする必要はありません。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティ「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。

猿場トール

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