「机の上に書類が一生たまっている家」の共通点。じつは片付け術や収納グッズの問題ではなかった
「片付けたはずなのに、また机の上に書類がたまっている」。そんな状態を繰り返していませんか? 「整理収納アドバイザーとして多くの方の片付けに関わるなかで、この悩みを抱えているご家庭に共通する“ある原因”に気づきました」と話すのは、整理収納アドバイザー1級として数多くの家を整えてきたおまいさん。今回は机の上に書類がたまってしまう原因と、その解決策を教えてくれました。

片付けてもすぐたまる書類
【写真】書類がたまらない家になる解決策!
机の上にたまってしまう書類の正体

まず、机の上にたまりやすい書類には共通点があります。それは「今すぐ処理はできないけれど、捨てるわけにもいかない」というもの。
たとえば、子どもの学校から渡された記入・提出が必要な書類、ふるさと納税の申告用紙、クルマの購入を検討中のパンフレットや見積書、届いたばかりでまだあけていない封筒。
こういった書類は、処理が終われば手元に残す必要のないものがほとんどです。記入して子どもに渡す、申告手続きをすませる、購入するクルマを決める…。処理が完了すれば、家から消えていくものです。
ただ、その処理が今すぐできるわけではないから、一時的に置いておく場所が必要になります。この「処理待ちの宙ぶらりんな時期」をどこで過ごさせるか、というのがじつは大事なポイントなんです。
家族共通の一時置きが「責任の押しつけ合いボックス」に

そこで多くのご家庭が用意するのが「一時置きボックス」です。ただ、このボックスを家族全員で共通にしているケースが非常に多く、これが書類がたまり続ける原因になっています。
共通ボックスの中に入った書類は「だれのものか分からない」状態になります。夫宛の封筒も、妻が処理しようと思っている学校の書類も、すべてまとめて入っている。すると「これ、自分が処理するべき? それとも夫が確認するやつ?」という判断が毎回必要になり、面倒であと回しになります。
結果として「だれかがやるだろう」という空気が生まれ、だれも手をつけないまま書類が積み上がっていく。
一時置きのはずが、実質的には「責任の押しつけ合いボックス」になってしまうのです。
解決策は「人別の一時置き」にするだけ!

この問題をシンプルに解決する方法が、一時置きを「人別」にすることです。夫用と妻用、それぞれのボックスを用意して、届いた書類はその人のボックスへ入れる。それだけです。
たとえば、夫の一時置きには、夫宛の封筒や、夫が検討中のクルマのパンフレット。妻の一時置きには、妻が記入する学校提出の書類や、ふるさと納税の申告用紙など。
こうして「自分のボックス」が決まると、自分のものは自分で処理するという意識が自然と生まれます。
人別にすると、「3つのこと」が変わる

実際に人別の一時置きにきり替えたご家庭からは、「片付けがラクになった!」という声をよく聞きます。具体的には、3つのことが変わると思います。
●1:書類が処理されるようになる
1つ目は、書類が処理されるようになること。自分のボックスにあるものは「自分が処理しなければいけないもの」とひと目でわかるため、あと回しになりにくくなります。
●2:「私がやるべき?」がなくなる
2つ目は、「これ、私がやるべき?」という悩みがなくなること。夫宛の封筒が届いたら、夫のボックスに入れて「届いてたよ」とひと言伝えるだけ。あとは夫が自分で処理するのを待てばOK。
「夫はいつやるんだろう」「処理されるまでここに置いとくのも嫌だな」…。そんなモヤモヤから解放されます。
●3:妻の負担が減る
3つめは、妻の負担が減ること。これまで家族全員分の書類を把握してきたのはたいていが妻です。だれの書類かを判断して、処理を促して、期限を管理して…。その見えない労働がなくなるだけで、毎日の気持ちがずいぶんラクになります。
机の上の書類がたまる本当の原因は、片付けの問題でも収納グッズの問題でもありません。「これはだれのもので、だれが処理するのか」が曖昧になっていることが問題でした。
「人別」に分けるだけで、責任の所在が自然と明確になり、机の上に書類がたまりにくい暮らしに。ぜひご検討ください。