コロナ禍に人生が一変!ただの料理好き大学生がカフェをOpenするまでの軌跡
生き方が多様化したいま、卒業→就職は唯一の既定路線ではなくなりました。もっと自由で、大胆でいいはず。でも、自分の想いをカタチにするにはどうしたらいいんだろう? 道を切り拓いた先輩のリアルな話と、一歩を踏み出すためのハウツーを履修すれば、“起業”という未来も待っているかも!
【本文を読む】コロナ禍に人生が一変!ただの料理好き大学生がカフェをOPENするまでの軌跡
カフェという居場所がくれた
起業という選択
ただの料理好き大学生が
好きを突き詰めたら起業していました。

株式会社millennium代表 堀口かすみ(25)

cafe.millenniumとは? 下北沢駅より徒歩2分のコワーキングスペースに併設した隠れ家カフェ。毎週土日12:00〜17:00、木曜19:30〜23:30営業。季節のフルーツを使った自家製のスイーツと、イベントが開ける空間を提供。店内運営やメニュー考案などは現役のカフェメンバーが行っており、お客さんがイベントを開催することも可能。若者の“やりたい”に協力的で、多種多様な志を持った人々が足を運ぶ場ともなっている。 Instagram:@2000._millennium Instagram:@millennium.mokumoku
『堀口かすみのこれまで。』
2021年3月:大学2年次、コロナ禍に高校時代/大学の友人たちとカフェを4日間やってみる
2021年6月:カフェ本格OPEN。がむしゃらに営業を続ける
2023年:カフェが軌道に乗ってきたタイミングで活動を振り返るコンセプトBOOKを作る
2024年:内定辞退、起業の道を選ぶ
2025年:カフェ立ち上げ支援や、食品系メーカーと商品開発企画の立ち上げなど事業拡大
コロナ禍、目標を失った大学2年次、
友人から誘われてカフェを4日間限定OPEN!
幼いころにいじめられた経験もあってかずっと自己肯定感が低く、大学受験にも失敗して、自分は今のままじゃダメだ、挽回しなきゃって思いながら過ごしていたんです。唯一受かった大学に進学して、大学生になると何となく希薄な友人関係や、サークルやバイトで過ぎていく日々の連続で、進学した意義を見出せなくてモヤモヤ。その頃、ちょうどコロナ流行も重なり、考えているだけで何も動けない状態に。そこに高校時代の友人から「キッチンカーをやろうと思っているんだけど、ケーキ作れたよね? 一緒にやらない?」と誘いが来たのがすべての始まりです。もう1人の仲間と計3人でカフェのPOP UPを4日間やったのですが、このときに自分の見える世界が一変した感覚を味わいました。コロナ禍で世の中がストップしたタイミングで、私たちは動き出したんです。
知識ゼロからカフェ営業を本格スタート!
本気でやってみた創業期
カフェのPOP UPを行ったのはコロナ禍真っ只中、ギリギリ営業できたタイミングではあったのですが、SNSの告知を見て同世代がお客さんとして集まってきてくれたんです。その中のある1人が目を輝かせて「一緒に働きたいです」と想いを伝えてくれました。なんでもない若者が、純粋にやりたいことをやったことが、目の前の一人の心を動かせたことにすごく感動したんです。彼女たちの想いを一緒に形にできたらうれしいという気持ちから、カフェが本格的に始動していきました。立ち上げメンバー3人が貯めたお金を元手に、スモールスタート。当時は資金調達の方法すらよく知らなかったのでアルバイトを4つかけ持ちして、資金集めに奔走。若者を応援してくれる下北沢という街で、たくさんの方に助けていただきました。
内定を得て、「カフェを続けたい。」と思い直す
大学4年に上がった時には、元々インターンをしていた会社から内定をいただいていました。人も仕事も大好きな会社でしたが、カフェの運営から始まり、当時徐々に広がりつつあったカフェを通した若者支援の活動を続けられなくなる怖さが勝ったんです。そこで、内定を辞退しました。あの意思決定は私が自分の心の声にしっかり耳を傾けて、素直になれた瞬間だったように思います。創業メンバーそれぞれの進路は、最終的に3人とも目指したい道が異なることが明確になり、私以外の2人は就職という道を選びました。右も左もわからない状態から自分たちの頭で考えて、動いて、失敗したら原因を追究して違う方法をトライしてみる、言いたいことを何でも言い合える関係性や、それぞれの得意分野がバラバラだったのも相性がよかったように思います。信頼できる仲間に出会えたことは何よりの財産です。
カフェという場所が人々の「意志」「想い」をつなぐ
今、cafe.millenniumには願いを持った若者から大人まで、多様な人々がたくさん集まってきています。私はここに来てくれた人々の“意志”を形にできるように助言をしたり、カフェの場の提供、人を紹介するなど、人の意志を行動に落とすまでをつなぐ役割をしています。今後は、学校の外の学び場としての機会提供をワークショップ/イベントを通して行ったり、カフェでは定期的に対話の場を開き居場所となるような場作りをして、人々が一度立ち止まって自分の生き方と向き合うことができるような、そんな時間=余白を届けたいです。ここに来ると自分と向き合うことができて好きの種が見つかる、そんな場所にできたらと思います。また、下北沢にとどまらずにPOP UPなどで地域にも赴いて活動しながら、人々の意志を育む場づくりを、下北沢以外でも実現できたらいいなと思っています。
オシゴト神器
夢ノート

カフェを開くという夢が叶った今、私の次の夢は「誰もが大きかれ小さかれ夢を持ち、いきいきと生きるきっかけを届けること」。cafe.millenniumに足を運んでくださったお客様の想いを書いていただいているこのノートを読むことも私の楽しみのひとつです
ViVi5月号(2026年3月23日発売)より
オタクによるオタクのための場所を!想いをカタチにするためにやったこと<体験談>
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