黒田慶樹さん東京動物園協会「副理事長」に「スゴ腕」の報酬は1100万円か 愛子さまの思い出の動物園も運営

「サーヤ」の愛称で国民に親しまれている黒田清子さん(56)の夫、慶樹さん(60)が、3月末をもって東京都庁を退職した。再就職先は常陸宮正仁さまが総裁を務める公益財団法人「東京動物園協会」で、新設された「副理事長」のポストに就いた。規定路線とみられていた、皇室とも縁の深い団体への再就職は、業界の関係者も歓迎ムード。その意外な理由とは――。
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サーヤと黒田慶樹さんご夫妻にとって、動物園は、馴染みの深い場所でもある。
「おふたりが2005年に結婚されて間もない頃、上野動物園の園内を仲睦まじく歩くおふたりを目にしたことがあります」
と話すのは、当時、上野動物園にいた関係者。
清子さんは、ご結婚後も山科鳥類研究所のフェロー研究員、玉川大学教育学部の外来研究員といった立場で研究活動を続け、いくつもの論文を執筆する、鳥類の研究者だ。
「このとき黒田さんが動物園にいらしたのは、清子さんのお付き合いかもしれませんが、おふたりともニコニコとされていて、生き物がお好きなのだなと感じました」
清子さんの兄である秋篠宮さまの友人でもある黒田さんは、三井(現・三井住友)銀行から1997年に東京都庁へ転職。都庁では、都市整備局で都市づくりに携わってきた。
24年には、建設局へ異動。翌25年4月から建設局局務担当部長として都から出向する形で、東京動物園協会の常務理事のポストを務めてきた。
黒田さんの入庁年次の定年は62歳。しかし、黒田さんは、今年3月末に都の勧奨退職を利用する形で退職。再就職先として、同会協会に新設された「副理事長」のポストに就いた。

そもそも黒田さんは、なぜ東京動物園協会に来たのか。
「都の建設局が所管する東京動物園協会へ、都庁職員が出向するのは、昔からの慣行です」
そう話すのは、同協会の菅谷博理事だ。
東京動物園協会は、上野恩賜動物園や多摩動物公園、井の頭恩賜公園、葛西臨海水族園などの運営を担っており、都の建設局が所管する政策連携団体だ。
「東京都は、委託先である同協会に職員を出向させる。それが黒田さんであったわけで、ごく一般的な人事ルートのひとつではある」
とはいえ、都内の動物園事業に長年携わった人物は、黒田さんの同協会への出向は、業界からは歓迎ムードであったと振り返る。

「なかには、建設局のポストにいるというだけで、動物園や水族館自体に関心が薄かったり、まったく畑違いの職員が来るケースもある。すると現場では、やや見当違いな意見に振り回されたケースも過去にはあったようです。しかし、妻である清子さんが鳥類の研究者であることから、生き物への関心はお持ちでしょう」
上野恩賜動物園や井の頭恩賜公園の名称に、「恩賜」と名がつく通り、東京動物園協会が運営するこれらの園は、皇室と縁が深く常陸宮正仁さまが総裁を務めている。
また、黒田さんの学習院時代からの友人である秋篠宮さまが、日本動物園水族館協会の総裁を務めることから、皇室とのスムーズな連携を期待する声も一部であったようだ。
愛子さまにとっても、これらの園は思い出深い場所。幼稚園の遠足などでは、母の雅子さまと手をつなぎ葛西臨海公園の水族館や多摩動物公園を訪れている。小学生の頃、プライベートで仲良しのお友だちと上野恩賜動物園を訪れ、楽しそうに過ごしたこともあった。
そして、都庁を定年前に退職した黒田さんは、この4月から、同協会の「副理事長」という新設ポストで迎え入れられた。
わざわざ、副理事長ポストが新設されたのは、なぜなのか。
「協会の事業が拡大したこともあり、ひとえに人手不足ということです」
と話すのは、前出の菅谷理事だ。
「理事長の杉崎智恵子氏は、休む暇もないほど多忙で、不在時に代理の責任者として補佐をする人材が必要でした。黒田さんは、常務理事としてこなされた仕事の手腕を買われたわけです」
同協会は上野恩賜動物園をはじめとする4園を運営していたが、今年から伊豆大島にある「東京都立大島公園 動物園」も加わり、事業を拡大する。さらには、1989年にオープンしてから35年以上経ち、老朽化が進んだ葛西臨海水族園のリニューアル工事も進んでいる。
黒田さんの都庁での評判は、「控え目で出世に関心がない」「物腰が柔らかく職場での信頼も厚く、部下に慕われている」なとどいったソフトなものだった。しかし24年から1年の間、出向した同協会では「凄腕の常務理事」として能力を発揮していたようだ。
同協会の担当者は、こう話す。
「黒田さんがいらした昨年は、事業の規模が広がるにあたり、都庁はもちろん、各団体との綿密な連携と調整を必要とする時期でした。こうした種類の調整は、複雑な権利関係が絡むため難しいのですが、黒田さんは、その申し分のないお人柄もあり、見事に進めてくださった」

都庁を辞めたあとも、ぜひ引き続き協会で力を発揮していただきたい――。そんな理事会の推薦もあり、黒田さんは、新設された副理事長のポストに就いたという。
温厚で控え目と評されつつも、都庁時代は都市整備に関連し、かなりきつい折衝もこなしていたという黒田さん。「凄腕」が評価され新たに就いた「副理事長」のポスト。その報酬額は、どのくらいになるのか。
「都庁時代をやや上回る、1100万円程度でしょう」
と話すのは、都庁の関係者だ。

黒田さんと清子さんは、結婚の翌年に都内・目白の新築マンションをおよそ1億円強で購入。所有権は共有名義で、黒田さんのローンもすでに完済済みだ。
伊勢神宮の祭主と研究者としての多忙な生活を送る清子さんと、黒田さん。警備の関係から住まいこそ高級住宅ではあるが、わずかに聞こえてくる夫妻の生活は、控えめで質素なエピソードばかりだ。
前出の菅谷理事は、東京の動物園はいままさに勝負の時期にある、と話す。
「上野恩賜動物園では、この1月についにパンダが中国に返還されました。まだ集客数に大きな変化はありませんが、この穴をどう埋めて園を盛り上げるのかは大きな課題です」
また、石油や飼料など物価の値上がりで、東京に限らずどこの園も運営は楽ではない。黒田さんは、3月末の副理事長への就任のあいさつで、
「動物園や水族園の事業の発展や振興のために尽力してまいります」
と、その意気込みを語った。
動物園や水族館は、子どもたちのための大切な教育的な役割や希少な生き物の保護といった役目をもつ大切な施設。ぜひ、黒田さんの手腕を期待したい。
(AERA編集部・永井貴子)
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