「EUの異端児、ついに失脚か」オルバン首相、支持率急落で政権崩壊の危機

引用:Newsis
ハンガリーで12日(現地時間)に総選挙が行われる中、「欧州連合(EU)の異端児」とも呼ばれるビクトル・オルバン首相が、政権を失う可能性が指摘されている。
オルバン首相は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領や米国のドナルド・トランプ大統領と近い関係を保つ一方、欧州連合(EU)とはウクライナ支援をはじめとする複数の懸案で対立してきた人物だ。その去就は欧州の政治地図にも少なからぬ影響を及ぼすとみられている。
同首相は1998年〜2002年、そして2010年から現在まで、計5回の選挙で勝利し、通算20年間にわたって政権を維持してきた。今回の選挙で敗れれば、16年連続の長期政権にも終止符が打たれることになる。
9日(現地時間)、キーウ・インディペンデント(KI)によると、オルバン首相率いる与党フィデス(ハンガリー市民同盟)は、総選挙を前に実施された世論調査で、野党ティサ党に大きく後れを取っていることが明らかになった。
IDEA研究所が最近ハンガリーの有権者1500人を対象に実施した世論調査では、支持政党を決めた回答者の50%が野党のティサ党を支持すると答えた。一方、オルバン首相率いるフィデス党の支持率は37%で、ティサ党を13ポイント下回った。
全回答者ベースでは、ティサ党が39%、フィデス党が30%の支持を得た。
また、回答者の21%は、まだ支持先を決めていないと答えた。
同日に公表された別の調査では、回答者の47%がオルバン首相を信頼していないと答え、ハンガリーの国家機関全般に対しても不信感を示したとKIは伝えた。

出典:AP通信
オルバン首相は、法の支配、移民、性的少数者(LGBTQ+)、ウクライナ支援などを巡り、EUと対立してきた。数十億ユーロ規模の支援を停止し、対ロシア制裁やウクライナ向け融資を繰り返し妨げてきた。
最近では、クレムリンにEUの機密情報を共有したとの疑惑も浮上し、論争の渦中にある。さらに、J・D・ヴァンス米副大統領が7日にブダペストを訪れてオルバン首相を支持したことも、外国による選挙介入を巡る論争に火をつけた。
英紙ガーディアンは「今回の選挙はハンガリーをはるかに超える波及効果をもたらす」としたうえで、「ハンガリーはEUの国内総生産(GDP)の1.1%、人口の2%にすぎない国だが、オルバン体制の下で、その規模以上に国際舞台で大きな役割を果たしてきた」と指摘した。

出典:AP通信
今回の選挙でオルバン首相に挑む野党候補は、ティサ党のペーテル・マジャール氏だ。
マジャール氏は外交官出身の弁護士で、かつてはオルバン首相の側近だった。フィデス党の腐敗を批判してティサ党を立ち上げ、同党は2024年6月のハンガリー欧州議会選挙で得票率30%を記録し、2位に入った。
マジャール氏は、親EU路線、ロシア産エネルギー依存からの脱却、報道の独立、司法の立て直し、経済活性化、腐敗一掃、EUが凍結した資金の解除などを公約に掲げている。
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