『ザ・ノンフィクション』で炎上した“昭和式”企業を直撃、「終礼で叱責」の真意と放送後の“驚きの反響”明かす

※画像は山本康二氏YouTubeより

「ゾス!」の挨拶で知られ、その社風がたびたびネット上で話題になる東京都・池袋の情報サービス企業・グローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)。同社の新入社員に密着し、社内の実態にも迫ったドキュメントが、3月22日と29日に『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で2週連続放送された。

「同社の代表取締役社長を務めるのは、株式会社光通信の元常務取締役である山本康二氏(54)。光通信時代に累計売上1兆円を達成した経歴を持つカリスマ的営業マンで、同社の象徴となっている『ゾス』という挨拶も、山本氏が光通信時代から続けてきた文化であり、山本氏自身も“ゾス山本”の愛称で知られています。

ただ、こうした“昭和式”ともとれる社風には賛否があり、山本氏のTikTokや社員のXなどで公開される動画は、たびたび炎上しています」(ビジネスメディア編集者)

『ザ・ノンフィクション』は男女2人の新入社員に密着。山本氏のTikTokや社員のXなどにたびたびアップされる同社おなじみの声を張った朝礼、終礼での叱咤激励や社員のプライベートまでもが克明に描かれた。

「22日放送の前編では、責任者が終礼で“お前の部下、チームの目標すら言えてないよね?” “最強に迷惑”などと社員たちを叱咤激励。その責任者はのちに“わざと厳しく”したと明かし、“社長から言われてるのは、今の若い日本人は心が弱い。なんとかハラスメントってすぐ言うじゃないですか? それで上司もやりづらい会社いっぱいあるんですよ。そうなると生産性高くならない”と語りました。視聴者からは“厳しすぎる”という声も上がりましたね。

29日放送の後編でも、ハロウィンの日に社員がコスプレで出社する場面があり、“また炎上の兆しが……”とのナレーションが当てられるなど、番組でも賛否のある社風だという描かれ方をしていました」(前同)

■GP社広報が明かした『ザ・ノンフィクション』の賛否を浴びたあとの“社内の反響”

実際に放送後のXには、

《ゾスの文化の良い部分も多少はあると思うが、少なくとも自分の理想とする組織文化ではないな》

《仲間と熱く熱く仕事できるのはいいよね!》

《こんな会社がまだ存在してるのもびっくり》

《僕には無理な世界線》

など、またも賛否の声が上がっていた。

こうした賛否を、GP社はどう受け止めているのか。当サイトは同社広報に取材を申し込んだ。

今回の放送の反響について、担当者は「放送後は、HPの問い合わせフォームを通じて、さまざまなご意見をいただいています。率直なご指摘や厳しいお声もありますが、意外と応援のコメントも多く、その点は正直少し驚いています」と回答。否定的な意見もあった一方で、予想外の“好感”もあったようだ。

さらに、「また、それと並行して、他の地上波テレビや雑誌などからの取材依頼も複数いただいており、良くも悪くも関心を持っていただいている状況です」とのことで、PR効果もあったことをうかがわせている。

また、日ごろ同社に寄せられる“賛否”についても聞いてみた。

『ザ・ノンフィクション』では社員が朝礼で「炎上が栄養っていう認識で大丈夫!?」「あえて狙いに行くっていう認識で大丈夫!?」と“自虐ネタ”のように叫ぶ場面があったが、実際に“炎上狙い”な部分はあるのだろうか。

■賛否が巻き起こるSNSの発信をそれでも続けるワケ

担当者にこの点を尋ねると、「まず前提として、炎上を狙っているわけではありません」ときっぱり否定した上で、「SNS上でいろいろなご意見が出ていることについては、そういう受け止め方もあるんだなと感じながら見ています」などとコメントしてくれた。

「あえて狙いに行く」といった発言については、「言葉だけを見ると強く聞こえるかもしれませんが、『炎上そのものを目的にしている』という意味ではありません。あのシーンについては、実際にSNS上でさまざまな反応が出ている中で、社員が必要以上に落ち込まないように、リーダーとして前向きに捉え直そうとしていた、という側面もあります」と、否定的な反響によって部下が萎縮しないようなケアだったと説明。

一方で、SNS運用そのものには、「意図や背景が十分に伝わっていないと感じる場面もあり、そこはシンプルにこちらの課題だと思っています。ありのままを出す姿勢は大切にしつつ、文脈ごときちんと伝わるように、発信の仕方はこれからも工夫していきたいと考えています」と、課題だとして改善の意向も示した。

だが現状でも“効果”は出ているようで、「純粋に、興味を持ってもらえる人が増えたのはうれしいと感じていますし、採用や問い合わせの面でも、発信をきっかけに当社を知っていただく機会が増えている実感があります」とも説明している。また、GP社に入った社員たちが入社後に社内の風土に合わないと感じることもありそうだが……。

「SNSではさまざまな意見がありますが、それも含めて見たうえで入社を決めている方がほとんどなので、入社後に大きなギャップを感じるケースは、そこまで多くないと感じています」

としたうえで、

「当社の発信や番組を見て、“整いきった環境というより、実践の中で力をつけていく会社だと感じた”とか、“合う・合わないはあるだろうけど、自分はここで挑戦してみたい”、“情報統制された環境よりもフルオープンのほうが誠実そう”といった形で、自分なりに腹落ちしたうえで来てくださる方が多いです」

と、SNSでの賛否は採用面で一定の成果も挙げているようだった。

「ゾス」文化に否定的な人もいれば、惹かれる人もいる──。グローバルパートナーズの注目度は増しているようだ。

■【画像】ハロウィンで“コスプレ出社”、ネットで物議を呼んだ驚きの朝礼風景

独特の社風がSNS上でたびたび物議を醸すグローバルパートナーズ株式会社。3月22日・29日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、社員が「炎上が栄養っていう認識で大丈夫!?」「あえて狙いに行くっていう認識で大丈夫!?」と呼びかける朝礼の様子が描かれ、同じ場面は社長・山本氏のTikTokにもアップされている。今回の放送でも視聴者から賛否の声が上がってしまったが、応援コメントや複数の取材オファーなどプラスの作用もあったという。

※画像は山本康二氏TikTok(@densetsu_yamamoto)より

昨年10月には、音楽に合わせてコールをしながら踊る「ゾス飲み」の様子を公開し、今年4月現在で6150万超の閲覧を記録するほどの賛否を巻き起こした。 ※画像はグローバルパートナーズ総務部社員Xより

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