WRCラリー・ポルトガル、無許可車両のステージ侵入事件が2件連続で発生。主催者が調査開始

 世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・ポルトガルの主催者は、走行中のステージに2台の無許可車両が侵入し、ステージが赤旗中断となった件について調査を開始した。

 ポルトガルの有名なステージであるアルガニルの2度目の走行となったSS7で、事件は起きた。なんと無許可の車両がステージに、それも2台が別々に侵入したことで、走行中断を余儀なくされたのだ。

 最初のインシデントは、ステージのトップバッターだったエルフィン・エバンス(トヨタ)が走行中に発生した。エバンスは18.62kmのステージ終盤で砂埃を目撃。エバンスが走行を続けると、その砂埃がステージ内に侵入していたレッカー車によるものだと判明した。レッカー車は、エバンスが追いつく直前でコース脇へ退避した。

 この出来事によってエバンスはタイムを失った。主催者は、エバンスにノーショナルタイム(想定タイム)を適用する措置を取り、結果的に4.4秒が救済された。また、エバンスのチームメイトであるオリバー・ソルベルグは、道路上に立っていた警察官と接触寸前だったとも報告している。

 その数分後には、別の車両がステージへ侵入したため、オフィシャルは赤旗を提示せざるを得なくなった。この車両にはWRC2クラスでランチアを駆るヨハン・ロッセルが急速に接近していた。

「僕の視点から何が起こったのか説明するよ。最初はひどい砂埃だったけど、最終的に追いついた時、前を走っていたものが何なのか信じられなかった。まだ何も説明は受けていないね」

「もちろん、こんなことはどんなレベルのイベントでも起きてはいけないし、ましてやこのレベルではなおさらだ」

Yohan Rossel, Arnaud Dunand, Lancia Corse HF Lancia Ypsilon Rally2 HF Integrale

 ロッセルもまた、ステージ中に一般車両と遭遇したことに驚きを隠さなかった。

「何が起きたのか分からない。砂埃が見えて、そこから300m後にダチアの車が見えた。エバンスに起きた件と同じ場所みたいだ」

 その後、ラリー・ポルトガル組織委員会は、この件について全面調査を進めていることを確認した。

「本日12時30分、アルガニル2ステージはスタートし、何千人もの熱狂的な観客が観戦していた」と主催者は声明で述べている。

「安全対策は完全に機能していたにもかかわらず、2台の無許可車両が許可なくステージへ侵入した。これらの車両は、一部メディアによってGNR(ポルトガル国家警備隊)の車両と誤って報じられた」

「現在状況を調査中だが、この事態を受けて、WRCラリー・ポルトガルに関わるすべての人々の安全を最優先とし、主催者はステージ中断を決定した」

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