ゼレンスキー氏、ロシアへの報復表明 長距離攻撃協議の会合開催

ウクライナ国家非常事態庁報道部提供 Handout via REUTERS

Yurii Kovalenko Olena Harmash

[キーウ 15日  ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ロシア軍によるミサイル攻撃で首都キーウの集合住宅が破壊され、少なくとも24人が死亡したことを受け、ロシアへの報復を行うと表明した。

ゼレンスキー氏は、長距離報復攻撃について協議するため、軍や情報機関の高官らとの会合を開催。会合後、「国民の命を奪う侵略者のいかなる攻撃も、処罰されずに済むことはない」とし、「ロシアの石油産業と兵器産業のほか、ウクライナ国民に対する戦争犯罪者に対するわれわれの対応は、完全に正当化される」と述べた。   

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、ユリア・スヴィリデンコ首相、イホル・クリメンコ内務大臣が、ロシアによるウクライナ攻撃の最中、ウクライナの首都キエフで、昨日のロシアのミサイルとドローン攻撃で被害を受けたアパートの現場を視察した。この写真は2026年5月15日に公開されたウクライナ国家非常事態庁報道部提供/ロイター経由

ロシアのミサイル攻撃を受けたのはドニプロ川左岸にあるキーウのダルニツキー地区の集合住宅。子ども3人を含む少なくとも24人が死亡した。

ゼレンスキー氏は軍高官らとの会合に先立ち現場を視察。「ロシアはミサイルで建物の一区画をほぼ完全に破壊した」とし、ロシアは人の命と希望を意図的に破壊し、罰を逃れようとしていると指摘。このような国を普通の国として扱ってはならず、圧力が必要だと強調し、ウクライナの防空能力強化を支援するよう関係国に改めて呼びかけた。

2026年5月15日に公開されたこの写真には、ウクライナの首都キエフで、ロシアによるウクライナ侵攻の最中、昨日のロシアのミサイルとドローン攻撃で被害を受けたアパートの現場で消防士たちが作業している様子が写っている。ウクライナ国家非常事態庁報道部(キエフ)提供/ロイター経由

<キーウで服喪の日>

キーウ当局は15日を犠牲者追悼の服喪の日とすると発表し、人口300万人の同市全域で国旗が半旗で掲げられた。娯楽関連の催しは全て中止または延期された。

内務省によると、集合住宅での捜索・救助活動は28時間以上に及び、数百人の救助隊員が3000立方メートルのがれきを調べた。負傷者は約50人に上った。市当局によると、がれきの中から24人の遺体が収容され、約30人が救出された。

ゼレンスキー氏は、初期分析によると、最近製造されたロシアのKh−101巡航ミサイルが建物に命中したと述べている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻の最中、昨日のロシアのミサイルとドローン攻撃で被害を受けたアパートの現場で救助隊員と面会した。この写真は、2026年5月15日に公開されたウクライナ国家非常事態庁報道部提供、ロイター経由。

ウクライナ当局によると、ロシアは2日間に合計1500機を超えるドローン(小型無人機)と数十発のミサイルを投入してウクライナを攻撃。前線から遠く離れたウクライナ西部でも少なくとも6人が死亡した。

これについてロシア国防省は、12日から15日にかけてウクライナに対する大規模な攻撃を実施したと発表している。