新生・信子さま 白の7センチ細ヒールで颯爽と 宮家・新当主は25万円の“バゲットバッグ”でエレガントに

 5月12日、赤十字の活動に尽力した個人や団体の代表の功績をたたえる全国赤十字大会の式典が都内で執り行われた。この歴史ある式典には、名誉総裁の皇后雅子さま、名誉副総裁の宮妃方ら皇后と宮妃が一同にそろう。なかでも、新設された三笠宮寬仁親王妃家の当主である信子さまが纏う空気は、ひときわエレガント。7センチの細ヒールで颯爽と歩き、右手には、30センチもの長さの仏高級ブランドのクラッチバッグが――。

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 10時36分、寛仁親王妃信子さまを乗せた車が、式典会場となる明治神宮会館に到着した。

 ふんわりとシフォンで覆われたトーク帽が、きりりとした眉を引き立てている。

 氷と澄んだ空が混じったようなスノーブルーのセットアップに合わせたのは、7センチヒールの白いパンプスだった。いつも信子さまは、ひときわ細く高いヒールを優雅に履きこなしてしまう。

 ここのところ、表情は生き生きとし、ずいぶんお元気になったように感じる。

 信子さまは、夫の寛仁親王の存命中から長い体調不良のため坂御用地の宮邸には住まず、軽井沢の別荘で療養されるなど長女の彬子さまや次女の瑶子さまとも別居生活を送ってきた。

 2009年にも入院。ストレス性ぜんそく再発のおそれがあるとして、退院後も宮邸には戻らず、おひとりで宮内庁分庁舎にて暮らしていた。

 大きな変化が起きたのは2025年秋。宮内庁の一室で総理らが出席した「皇室経済会議」が開かれ、ふたりの女性当主が誕生した。

 昭和天皇の弟である三笠宮崇仁さまが亡くなったのち、三笠宮家の当主を務めていた妻の百合子さまも24年に逝去。その後は、当主不在のままだった。

 三笠宮家は彬子さまが継ぎ、そして信子さまは三笠宮寛仁親王妃家という創設された新宮家の当主となった。いまは、老朽化に伴う分庁舎の改修工事により、高輪皇族邸を仮住まいとしている。

 信子さまが住まう高輪皇族邸への来客は一時期よりもずいぶん増え、信子さまも公務に姿を見せるようになった。

 

 この4月に、信子さまは71歳の誕生日を迎えた。

「しかし、ご体調もよいようで、表情も明るくお成りです」(信子さまを知る人物)

 この式典の日も清涼感のあるスノーブルー色のセットアップにシャープなメイクで、ご年齢を感じさせない若々しさがある。

 長年パリコレの取材を続けてきたファッション評論家の石原裕子さんは、こう話す。

「印象的なのが、ヒールの細いパンプスです。7センチはあるかと思われるヒールでさっそうと足を踏み出す姿は、エネルギッシュで好感が持てます。信子さまは、お若いころからお洒落でいらっいましたからね」

 宮妃によってもパンプスのお好みはそれぞれだ。皇后である雅子さまは、ご結婚当初から低めで安定感のあるヒールを選んでいらっしゃった。お立場上、長時間かつ移動が必要な公務も少なくないためだろう。

 大粒の真珠のイヤリングとネックレスが品の良い存在感を出している。

 そして石原さんが注目したのは、信子さまの右手にある仏ブランド「セリーヌ(Celine)」のイブニングクラッチだ。紺と白のバッグが、透明感のあるスノーブルーの装いを引き締めている。

やわらかなカーフスキン(仔牛の革)を素材とする鞄は、30センチほどの横長のシルエット。1600ドル(およそ25万円)ほどで取引されていた品のようだ。

 

「小脇にかかえる姿がパンのバゲットのようだと、“バゲット”バッグ”の愛称を持つこのシルエットの鞄は、フェンディ(FENDI)が1997年に発表しブームに火をつけました。他のハイブランドも次々に“バケット”シリーズに倣い、世界中にブームを巻き起こしました」

 98年から放映が始まった大ヒットドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』でサラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーがいちはやく、「フェンディ」のバゲットシリーズを愛用したことも、爆発的な人気を後押したとされる。

「数年前から再び、バゲットバッグに人気が戻り、信子さまが手にしていらした横長のシルエットも注目を集めています」(石原さん)

 高級ブランドを扱ったファッションサイトには、信子さまの”バケットバッグ”が「evening clutch in smooth calfskin(カーフスキンのイブニングクラッチ)」という商品名ごと掲載されている。

   

  商品欄には、セリーヌの<designed by Hedi Slimane for Celine.(エディ・スリマンがセリーヌのためにデザインした品)>と記載があり、2022年ごろの、割りあい新しい商品のようだ。

 天才デザイナーと言われたエディ・スリマンは、サンローランやディオールといったビッグメゾンを渡り歩き、18年から24年の7年間、クリエイティブディレクターとしてセリーヌを率いた。

 紺と白のシャープなラインの信子さまのバッグは、スリムで無機質なシルエットを好んだ同氏の特徴がよく表れたデザインだ。

 大ぶりの真珠のイヤリングとネックレス、そして白い手袋もエレガント。流行を意識されつつも皇后さまを始め宮妃がそろう歴史ある式典に、ふさわしい気品のある装いである。

「麻生財閥のご令嬢であった信子さまは、品格のある皇室ファッションを保ちつつも、高く細いヒールとバケットバックなど攻めのお洒落を忘れない。当主になられてからは、ますます生き生きとした表情をされていて、まさに新生・信子さまといった印象です。同じ世代としても非常に嬉しく、共感するところは多い」(石原さん)

 この日の式典で信子さまに注目を集まったのは、もちろんファッションだけではない。世の中のために尽力する人びとのスピーチに熱心に耳を傾け、懇談でもかれらの功績を励ました。

 また、式典が始まる前、壇上の席に移動する際のことだった。皇后雅子さまのうしろを通る瞬間、信子さまは静かに頭を下げた。

 そうした何気ないシーンでの礼節のある所作が、宮妃にふさわしい気品につながるのだろう。

(AERA 編集部・永井貴子)

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