「使い道不明だけどかわいすぎる!」手芸愛好家の間で突如ブームに レース工場が放つ“大行列”デザインに注文7倍
手芸愛好家の間で、突如としてカニブームが到来している。
きっかけは、SNSで「使い道が全く思い浮かばないけれど、あまりにかわいくて買ってしまった」と紹介されたカニをモチーフにした赤いレースの写真。

カニ大行進!(津田忍さん提供)
そのシュールなかわいさが大きな話題を呼び、製造元のデザインレースユキ(富山県小矢部市)の公式X(@LaceShinobuf924)も「なんかカニの注文が立て続けに入ったなと思ったら、こんなことになってる」と反応している。
デザインレースユキの津田忍さんに話を聞いた。

カニレースが製造される場面。まさに大群(津田忍さん提供)
――「カニレース」制作の経緯は?
津田:4年ほど前、動物の刺繍レースを作っていた時期に、海辺の景色をモチーフにした手刺繍を見てヒントを得ました。横一列に、たくさんのカニさんが大移動してたら絶対にかわいい!と思ったんです。あと、弊社は富山県のレース工場なので、名物のズワイガニも密かに掛けています(笑)。
――カニレースへのこだわりは?
津田:同じデザインの1匹を繰り返すのではなく、3匹をリピートさせて、騒がしく集団で歩いているように考えました。色も、茹でたときの鮮やかな「朱赤」にこだわりました!

3匹ずつを繰り返し、騒がしい雰囲気を演出(津田忍さん提供)

茹でた後の色を再現(津田忍さん提供)
――もともと、どんな使い道を想定されていましたか?
津田:保育園グッズを作るお母さんや、面白い素材を探しているハンドメイド作家さんです。実際には、1匹ずつ切り離してピアスやスマホケースに使ってくださる方もいて、皆さんの自由な発想に驚いています!
――津田さんはもともと、グラフィックデザイナーだったんですね。
津田:はい。結婚して夫のレース工場で働くことになり、「もっとかわいいレースが欲しい」「手芸ができない私でも欲しくなるものを作ろう」と、10年前からデザインを始めました。単なるモチーフの組み合わせではなく、「そのモチーフが繰り広げられるシーン」を想像して、ユーモアを含ませることを大切にしています。
――SNSの反響は?
津田:普段の7倍の注文をいただき、スタッフ全員が1日中発送に追われていて、うれしい悲鳴です。針と糸で縫うのはもちろん、接着剤で簡単に貼れるので、このカニさんをきっかけに「何か作ってみよう」という手芸の輪が広がればうれしいです。

個性的なレースを制作する「デザインレースユキ」(津田忍さん提供)
◇ ◇
SNSでは「めちゃめちゃにかわいくて一目ぼれした」「茹であがってる色!」「これでお洋服作ろうかな」などの反響が寄せられた。富山発の小さなカニたちは、ハンドメイドの輪を騒がしく広げてくれそうだ。
▽デザインレースユキX
https://x.com/LaceShinobuf924
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)
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