万博バルト館の「ミャクミャク」盗難被害 大使が公表後に寄贈ゾクゾク 70点超

ミャクミャクの盗難被害にあったバルト館には来場者から多数のミャクミャクグッズが寄せられている=21日午前、大阪市此花区(南雲都撮影)

2025年大阪・関西万博の「バルト館」には、万博公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみやフィギュアが、入り口近くのカウンターにずらりと飾られている。どれも来場者からの贈り物で、寄贈のきっかけは、同じ場所に飾られていたミャクミャクのぬいぐるみが盗まれる〝事件〟だった。

バルト館はラトビアとリトアニアの共同出展。万博の開幕初日から同館のキャラクター「バラビ」とミャクミャクを1体ずつ、来場者を出迎えるように並べていた。

だが13日の昼頃、スタッフがミャクミャクがなくなっていることに気づき、防犯カメラを確認。ぬいぐるみの前で足を止めた2人組のうち1人がかばんに入れ、そのまま展示の奥へ進む様子が映っていた。スタッフのイエヴァ・ミチュリェーネーさん(30)は「日本は安全な場所だから、なくなったのは何かの間違いだと思った。盗まれたと分かり大ショックだった」と振り返る。

来場者から寄せられたミャクミャクグッズの中には折り紙で折られた手作り品も(南雲都撮影)

被害届は出さず、リトアニアのオーレリウス・ジーカス駐日大使が16日、X(旧ツイッター)へ、防犯カメラの映像とともに「ミャクミャクは突然消えてしまいました」と投稿。スタッフもXで被害を公表した。

すると翌17日から、次々とミャクミャクのぬいぐるみなどが届けられるように。中にはスタッフの制服を模した服を着せるなどアレンジを加えた物や、手作りの編みぐるみもあったほか、子供たちからは折り紙で作ったミャクミャクが手渡されたという。

20日までに計70点超が寄せられ、全てカウンターに飾られている。ミチュリェーネーさんは「日本人の優しさに皆、本当に感動している。ありがとうの気持ちでいっぱい」と笑顔で話した。ジーカス大使も17日、Xで「親善の気持ちを示してくださる日本のみなさまに、心より感謝申し上げます」と投稿した。

バルト館に展示されている数多くのミャクミャクグッズ(南雲都撮影)