銘柄米の価格や品ぞろえに変化 「値下げ」に「入荷」も…背景に何が?

スーパーで販売されるコメの平均価格は高止まりが続いています。こうした中、スーパーやコメ店では銘柄米の価格や品ぞろえに変化が出ています。何が起こっているのか、その背景を取材しました。

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備蓄米が、9日は北海道に到着。ドライブスルー形式で販売された備蓄米を求め、車の大行列ができていました。

──買えました?

「一袋だけ」

「うれしい。(人多くて)これ買えるかな?って。ぐるって車並んでると思わなかった」

全国各地に並び始めた備蓄米。その影響か、銘柄米にも変化の兆しが見え始めています。

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記者

「広島市内のスーパーに来ているんですが、広島県産コシヒカリが5キロで4741円になっています。先週から200円ほど値下がりしています」

広島市のスーパーは銘柄米の値下げに踏み切りました。実現できたワケは、数を確保できたこと。

万惣 大久保知弘さん

「値段を下げるために数をしっかり確保した」

それは、関東のコメ店でも。こだわりの銘柄米を扱っている神奈川県のコメ販売店では、最近、ある変化が…。

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農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「今までずっと(コメが)なかったけど6種類くらい(コメが)入ってきた」

──どれが?

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「(今は)2銘柄を販売していて『つや姫』と『ササニシキ』いずれも宮城県産」

これまで仕入れができなかった卸売業者から「6銘柄のコメがある」と連絡があったそうです。

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「びっくりしました。今までずっと問屋さんから(コメが)入っていなかった。驚きました」

なぜ、連絡してくれたのか。店主が卸売業者に聞いてみると…。

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「6銘柄は前からあった? 最近出てきた?」

卸売業者

「前から持ってはいるんですけど出てくるのが“ゆっくりめ”なんですよね」

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「“ゆっくり”というのはどんなニュアンス? ちょっとずつ? 相場を見ながら?」

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卸売業者

「なるべく高く売りたいのが農家さんとか仲介の話ではあるので“相場感”見ながら、とはなっていますね」

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表

「ありがとうございます」

「(元々コメを)持っていたかもしれないし、余裕があるから市場に出すことにしたのかも」

銘柄米を確保しやすくなった背景にあると考えられるのが、スポット取引価格の変化です。

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スポット取引とは、主に卸売業者同士で行う取引のこと。従来、コメが余っている業者が足りない業者に売るなど、効率よくコメを流通させるための仕組みです。

しかし今回のようにコメ不足が起きると、業者間でコメの取り合いとなり、スポット価格が高騰。農水省もこれがコメ高騰の一つの要因だと指摘していましたが、関係者によると、そのスポット価格が今、落ち着きを見せているといいます。

別のコメ販売店も、こう証言。

内田米店 内田幸男店主

「先週の火曜日ぐらいからかなりスポット価格が安くなってきている。きょう現在も安くなっている」

例えば、関東産のコシヒカリのスポット価格は、先週月曜日、4万9000円ほどでしたが、現在、3万5000円ほどに下がっているといいます。

内田米店 内田幸男店主

「随意契約の備蓄米が放出されて、江藤前大臣の備蓄米も流れ始めている。あわさった相乗効果で値段が下がっている。いろいろな複合的な要素が絡まって下がったのでは。(コメを)換金しちゃおうという動きがあればもっと売り物が膨らむ(可能性)。市場なのでさっぱりわからない」

スポット価格の値下がりについて、小泉農水相は。

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小泉農水相

「消費者の皆さんに安心してコメを提供できる環境に近づける。その観点からはいいニュース。必要な水準まで下がってるかといえば、まだまだ始まったばかり。しっかりと緊張感をもって、決してスピードを緩めることなく、今週さらに何ができるかを考えて実行していきたい」

今後の動向を注視する考えを示しています。