西側戦闘機がウクライナの空を防衛:仏「ミラージュ2000」も初戦果を挙げる
ウクライナ防衛にF-16やミラージュ2000が貢献

ウクライナの防空において、西側が供与したF-16やミラージュ2000などの戦闘機が大いに力を発揮している。ロシアが3月に実施した大規模な攻撃においても、フランスが供与した戦闘機ミラージュ2000が初戦果を挙げた。
ロシアへの迎撃に成功

ウクライナ空軍司令部広報部門長を務めているイーナト大佐はテレビに出演し、4月23日から24日の夜に行われたロシアからの攻撃中、西側機を操縦するウクライナのパイロットが複数の目標の迎撃に成功したと述べている。
巡航ミサイルやドローンを撃墜

イーナト大佐はこう述べている:「F-16とミラージュのパイロットは今日、とても優れた戦果を挙げました。巡航ミサイルやドローン『シャヘド』を含む数十の航空目標が撃墜されたのです」『ウクライナ・プラウダ』紙が伝えている。
ソビエト時代からの旧型機でも可能だが

イーナト大佐は「もちろん、ミラージュやF-16、そしてソビエト時代の旧型機も、空力的軌道をとる飛翔物、すなわち巡航ミサイルやドローンの撃墜が可能です」としつつ、西側機はロシアの攻撃を迎え撃つにあたって非常に高効率であるとも述べている。
F-16は昨年8月から運用

F-16は2024年8月からウクライナの防空に使われており、顕著な成果を上げている。たとえば、2024年12月には1機のF-16が一度の作戦で6発の巡航ミサイルの迎撃に成功したという。ウクライナ空軍司令部の発表を『キーウ・インディペンデント』紙が伝えている。
ミラージュ2000-5も初戦果

また、ミラージュ2000は2025年3月に初戦果を挙げている。フランスから供与されたミラージュ2000-5のうち1機が、ロシア側の目標を撃墜したとウクライナ空軍が発表している。
撃墜の様子を収めた画像を公開

ウクライナ空軍は同機がロシアの巡航ミサイルを撃墜する様子を収めた画像をSNSで公開している。
画像:Telegram @kpszsu
初戦果は3月7日

ウクライナ軍事メディア「Militarnyi」によると、ミラージュ2000がロシアの巡航ミサイルを撃墜したのは3月7日、ロシアが大規模なミサイル・ドローン攻撃を行った日のことだという。
撃墜の過程は

ウクライナ空軍が公表した画像には、ミラージュ2000-5のペアがロシアのミサイルをインターセプトし、長機が撃墜に成功した様子が収められていた。
画像:Telegram @kpszsu
インターセプトの模様を解説

「Militarnyi」はこう書いている:「ミラージュ2機はコリジョンコース上の目標地点に到達した後、向かって右側の目標に対して長機が空対空ミサイルを発射した」
空対空ミサイルが命中

「空対空ミサイルは優れた運動性能を発揮し、ほぼ直角にコースを変えて目標に命中した」という。これがウクライナに供与されたミラージュ2000-5の初戦果となった。
画像:Telegram @kpszsu
使われた空対空ミサイルは?

ミラージュ2000-5から発射された空対空ミサイルがどのようなものかは明らかにされていない。だが、「Militarnyi」はフランス製のMICAミサイルだったのではないかとしている。
MICAミサイルとは?

MICAミサイル(要撃、戦闘および自衛用ミサイル)製造元の仏MBDA社によると、MICAは「ラファール向けの最新型多用途空対空ミサイル」とされている。ラファールとは同じくフランスが運用している多用途戦闘機だ。
画像:Wiki Commons By I, Captainm, CC BY-SA 3.0
「これまでにない戦術的柔軟性」を発揮

MBDAはさらにこう述べている:「MICAはこれまでにない戦術的柔軟性を提供し、最高水準の要求に応えることが可能」まさにその「戦術的柔軟性」が発揮されたのが3月7日の戦果というわけだ。
初作戦で初戦果

ウクライナ空軍司令部の発表によると、対ロシアミサイル攻撃迎撃作戦にフランスのミラージュ2000-5が参加したのはこの3月7日が最初だったという。
2月に届いたばかり

ミラージュ2000-5は2025年2月にフランスからウクライナに届いたばかりだった。2月6日にフランスのセバスチャン・ルコルニュ軍事大臣がXで報告している。
ルコルニュ大臣のコメント

ルコルニュ大臣はこう述べている:「2024年6月6日、エマニュエル・マクロン大統領はウクライナへフランスのミラージュ2000を供与すると発表しました。その最初の提供分が本日ウクライナに到着しました」
ウクライナの防空に携わる

ルコルニュ大臣はこう続けている:「フランスで数ヶ月間訓練を重ねたウクライナのパイロットたちが搭乗して、今後はウクライナの防空に携わります」
いままさに必要としていた防空兵器

「Militarnyi」によると、フランスのミラージュ2000-5はウクライナがいままさに必要としていた防空兵器なのだという。
米国による援助が停止

ドナルド・トランプ大統領がウクライナへの軍事援助を停止して以来、ウクライナでは防空兵器への需要が高まる一方だった。
有効性を実証

ウクライナは当初、フランスに対し12機のミラージュ2000-5を要望していた。実際に何機が送られたのかは不明だが、すでに活躍していることからもその有効性は明らかだ。米国からの援助が途絶えたあとの欠落を、フランスの援助で埋めることができたのかもしれない。