ロシア軍に1億ドル相当の損害を与えたウクライナの奇襲

着陸の瞬間を捉えてロシア爆撃機を破壊

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ウクライナ軍は昨年8月からロシア領での攻撃に着手。越境の上、敵陣に深く入り込みいくつもの高価な軍事装備の破壊に成功している。今年4月初旬には、ロシアの貴重な爆撃機に決定的な攻撃が加えられた。その流れを振り返ってみよう。

ウクライナ軍総司令官の声明

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ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官の声明によれば、ウクライナの破壊工作グループは高価値目標であるロシアの長距離爆撃機を狙い、同機がロシア軍基地に戻った瞬間に爆破することに成功したという。

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戦略爆撃機「ツポレフ22M3」を破壊

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2025年4月上旬、シルスキー総司令官はウクライナのニュースメディア「LB.ua」に対し、ウクライナ軍の無人ドローンが、核兵器も搭載できるロシア軍の戦略爆撃機「ツポレフ22M3」を破壊したことを明らかにした。

「着陸の瞬間に攻撃を加えた」

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ウクライナ紙『キーウ・インディペンデント』が、ロシア領における戦果を報告するシルスキー司令官のことばを伝えた:「最近、我が軍は『ツポレフ22M3』1機の破壊に成功しました。同機が着陸した瞬間に、無人ドローンで攻撃を加えたのです」

画像:Wiki Commons By Alexander Beltyukov, CC BY-SA 3.0

旧型機だが核爆弾も搭載可能

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『キーウ・ポスト』紙によれば、ツポレフ22M3はソ連時代の1982年に導入された長距離爆撃機であり、通常爆弾や核爆弾のほか、複数種のミサイルも搭載可能だ。

画像:Wiki Commons By Alex Beltyukov, CC BY-SA 3.0

長距離航空作戦の要

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同紙によれば、ツポレフ22M3はミサイルKh-22、Kh-15、Kh-32、および誘導爆弾KAB-500が搭載可能であり、ロシア軍の対ウクライナ長距離航空作戦において重要装備であり続けているという。

画像:Wiki Commons By Pavel Adzhigildaev, CC BY-SA 3.0

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ロシア軍が被った多大な損失

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シルスキー司令官はさらに戦略爆撃機「ツポレフ22M3」1機あたりの値段はおよそ1億ドル(約150億円)であるとしつつ、今回の攻撃が行われた具体的な時期や場所は明らかにしなかった。しかし、オンライン紙『ウクライナ・プラウダ』は4月5日に攻撃が行われた可能性があると報じた。

3つのロシア空軍基地を攻撃

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前出のメディアが伝えたウクライナ国防省情報総局(GUR)の声明によれば、ウクライナ軍との共同作戦により、4月5日に3つのロシア空軍基地を攻撃したという。

エンゲリス空軍基地(Engels-2)への攻撃

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また、同メディアはある情報筋の話として、ロシア領内にあるエンゲリス空軍基地(Engels-2)への攻撃により少なくとも3機の戦略爆撃機ツポレフ95MSが損傷したと伝えている。ただし、ツポレフ22M3の破壊に関するコメントはなかったという。

画像:Wiki Commons By Dmitriy Pichugin, GFDL 1.2

4月2日にもツポレフ22M3が墜落

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また、4月2日にはロシア・シベリアのイルクーツク州で戦略爆撃機ツポレフ22M3が墜落したことが報じられた。『ニューズウィーク』誌によれば、4人の乗組員は機外への脱出に成功したものの、パイロットは墜落時に死亡したという。

ロシア国防省も被害を認める

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『ニューズウィーク』誌およびロシア国営タス通信がロシア国防省の声明を伝えている:「現場に駆け付けた捜索救助隊が乗組員を基地に搬送している。なお、爆撃機が墜落したのは無人地帯である」

画像:Wiki Commons By Ivan Z., CC BY-SA 3.0

原因は「技術的な不具合」

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ロシア国防省は、「地上における被害は出ていない」としたほか、同機の墜落原因は「技術的な不具合」である可能性が高いとコメント。

画像:Wiki Commons By Andrei Shmatko, Own Work, CC BY-SA 4.0

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複数の戦略爆撃機を失ったロシア

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オランダのオープンソースインテリジェンス大手「Oryx」は、ロシアは2022年2月のウクライナへの全面侵攻開始以降、戦略爆撃機ツポレフ22M3を5機、ツポレフ95MSを1機失ったとしている。ただし、このデータは検証可能な写真や映像データを基にしており、実際の被害はこれを上回る可能性が高い。

画像:Telegram @zsuwar