24分間に5回の「速記を止めてください!」国会混乱は“新”委員長のせい? 野党の足並みの乱れが原因? ガソリン暫定税率廃止法案めぐり

24分間に5回の「速記を止めてください!」国会混乱は“新”委員長のせい? 野党の足並みの乱れが原因? ガソリン暫定税率廃止法案めぐり
衆議院本会議で解任された自民党の井林辰憲・前財務金融委員長の後任となった立憲民主党の阿久津新委員長が、20日、ガソリン暫定税率廃止法案の質疑において幾度となく速記を止め、国会の音声が途切れる事態となった。
衆議院財務金融委員会において、質問する立場となった自民党の上野賢一郎議員は「質疑に入る前に、質疑時間がわずか3時間しかない採決はどうなのか?」と阿久津委員長に確認。
これに対して阿久津委員長は「各党から、意見を伺わせていただいて、質疑が十分ではないという議論もいただいた。慎重に話を伺った上で、会期末も迫っていることから委員長としての判断をさせていただいた」と答えた。
上野議員は「委員長として職権ということで何も申し上げることはない」と一旦は納得した上で議論を進めて、暫定税率廃止に関する野党の提案が今週月曜日から変更されていることなどを指摘した。
これに対し、日本維新の会の青柳仁士議員が説明する中、ヤジが激しくなった10時20分ごろ阿久津委員長は「速記を止めてください」と述べ、国会の音声は途絶えた。
「速記を止めてください」を連発

その後、質疑が再開され、立憲民主党の重徳和彦議員が上野議員の質問に対して「我々7党で一致してこの法案を出させていただいた。でも、自民党さんと公明党さんの間でも様々意見が違って、そしてそれを様々統一する中で法案を提出し、国会で答弁されている。それと同様に、我々も各党それぞれ意見がある。だが、これをきちっと委員会審議の場でちゃんと答弁をするという約束に基づいて我々きちっと意見を」と述べたところでヤジが激しくなり阿久津委員長が「ご静粛にお願いします。速記を止めてください」と宣言した(10時22分)。
議論が再開され、議論の主題は暫定税率廃止に伴う各事業者等への補助金へと移った。
その中で上野議員が「お金がいつ入ってくるかわからない補助金になるが、その前提として7月1日現在でどれだけのガソリンがタンクに残っているかを正確に把握することが必要だ。本当に正確に把握することができるのか?」と追及。
「限られた期限の中で確認する方法」などについて議論される中、立憲民主党の重徳議員が「そもそも、こんな議論をしているのは今までずっと長らく我々…」と述べたところで「それは(今の主題と)違う」とヤジが飛んだ。
だが重徳議員は「ちょっとだけ言わせてください。立憲民主党としても、当初予算において修正案を提出し、財源も示した。それから、法案も提出している。そして、私たち以上に維新の会や国民民主党さんは、言いたいこと山ほどある。そういうことに対して皆さん方がどうお考えなのかということをちゃんと踏まえながらご質問をいただきたいと思う」と述べ、その後、8割のガソリンスタンドではデジタル化がされており残量の確認が容易にできることを説明した。
さらに、残りの2割については「与党と意見が整わない段階において、我々が政府とそのやり方について、精緻なやり方について政府と検討・検証を与党以上にやれるはずがない。そういうことを与党の皆様方にもっと積極的に、我々の考え方に積極的に乗っていただければ、そんな“基本のキ”のような質問を今さら与党の議員さんが政府に行うのも皆さんおかしいと思いませんか?」と述べたあたりでヤジが再び激しくなった。
ここで阿久津委員長は「速記を止めてください」と宣言した(10時35分)。
再開後も今度はガソリンスタンドへのヒアリングの結果が与党と野党で異なり、事実関係を確認するために当事者を呼んで理事会を開くかどうか、という点で揉めて再び阿久津委員長が「速記を止めてください」と宣言し音声が途切れた(10時38分)。
再開後も議論が進むが着地しない。
上野議員が「採決を延ばしてもいいじゃないか。採決はもうやるのは決まっているので、その間に参考人を呼んで質疑をすればいい。いずれにしても理事会協議だ。なぜ理事会協議を拒否するのか?」と阿久津委員長に詰め寄った。
阿久津委員長はこれに答えず、法案の提出者である青柳議員を指名。
5回目に青柳議員も苦笑い

青柳議員は「今、法案の提出者側と質問者側との間で事実の認識の違いがあるというのはわかった。しかし、我々は、先ほど来からこの場で説明させていただいている通り、日本維新の会としては、これまで自民党、公明党と3カ月間協議をした上で。その認識のもとで」と話したところでヤジが激しくなり、阿久津委員長が「速記を止めてください。ごめんなさい」(44分)と短時間で5回目となる宣言を行い、これには青柳議員も苦笑いを浮かべた。
再開後も議論はまとまらなかった。国会は、20日が事実上の最終日になるはずだったが、野党が提出した“ガソリン減税”法案をめぐり、与党が野党の要求を受け入れたため土曜日も審議が行われることになった。
だが、参議院では与党の反対多数で法案は否決される見通しだ。
(ABEMA NEWS)
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