地震すでに470回超…トカラ列島で何が? 「南海トラフ」との関連、“7月5日大災難”の根拠は?【#みんなのギモン】
鹿児島県の屋久島から奄美大島の間にあるトカラ列島で21日以降、地震が相次いでいます。体に感じる地震は470回以上。南海トラフ巨大地震との関連を疑う声や科学的根拠のないウワサも飛び交いますが、日頃からの備えが大切になります。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「トカラ列島で地震頻発…影響は?」をテーマに解説します。
■小学校ではヘルメット着用で登校

中濱弘道・日本テレビ社会部災害担当デスク
「鹿児島県のトカラ列島では21日から地震が相次ぎ、体に感じる地震が470回を超えました。島の子どもたちは26日も、ヘルメットをかぶって登校しています」
「最大震度4を観測し、現在も揺れが続く十島村の悪石島学園ではヘルメットを常にそばに置いたまま授業を行うという学校生活が続いています。この学校の小窪教頭によると、30分から1時間おきに、体感のある地震が起きているということです」
「小窪教頭によると、26日は地震の回数はやや少ない感じがするものの、子どもたちはここ数日『よく眠れなかった』『怖いです』などと話していて、夜もちゃんと眠れていない子どもも多いといいます」
森圭介アナウンサー
「お子さんも住民の皆さんも本当に不安でしょうし、大きな被害がまだ起きていないのは本当に幸いですが、今後大きい地震が起こらないとは言い切れないですもんね」
■2021年には1か月近く地震活動が

鈴江奈々アナウンサー
「ここは今だけではなくて、過去にも繰り返しこういった群発地震が起きていた地域でもありますよね」
中濱デスク
「トカラ列島近海では、これまでも毎年のように短期間に集中して地震が起きるという特徴があります」
「2021年には1か月近く地震活動が続き、悪石島で最大震度5強という強い揺れを観測しました。この時は崖崩れも起きてしまい、住民たちの要望で島の外に一時的に避難することも行われました」
■短期間で集中的に…たびたび発生

日テレNEWS NNN 日テレNEWS NNN
中濱デスク
「トカラ列島は鹿児島県の屋久島から奄美大島までの間にある島々です。21日以降、26日午後3時までに震度4は6回、いずれも悪石島で観測されました。震度3は23回、震度1以上の地震は476回観測されています」
「この同じエリアでは2023年の9月にも地震が相次いだことがありました。346回の地震がわずか1か月の間で起きました」
「2021年12月の地震活動では、1か月の間に308回の地震が群発して発生。トカラ列島ではたびたび、短期間で集中的に地震が起きています」
■プレートが沈み込むトカラ列島

日テレNEWS NNN 日テレNEWS NNN
森アナウンサー
「なおさら不安が募るでしょうね」
桐谷美玲キャスター
「子どもたちも怖い思いをしていないかな、と心配になりますよね。なんでこの場所で地震が頻発するんですか?」
中濱デスク
「悪石島の少し南に小宝島という島があります。今回地震が多発しているのは、悪石島と小宝島の間の辺りを中心としたエリアです。トカラ列島はフィリピン海プレートが、小宝島や悪石島がのっているユーラシアプレートの下に潜り込んでいる場所です」
■近くに火山も…一帯が火山帯のよう

中濱デスク
「ちょうどプレート境界の西側にある場所です。フィリピン海プレートが沈み込み、少し北に諏訪之瀬島という火山があります。結構活発な火山活動をしていますが、この一帯が火山帯のような場所で、火山地質の地形もできています」
「そのためフィリピン海プレートが沈み込んで、小宝島や悪石島の辺りで歪みをためます。その歪みがどうも地震を起こしているのではないか、という説があります」
「この歪みを震源として、地震が1か月くらい、数週間~1週間ほど起きて終わっていく。それを毎年のように繰り返しています」
■専門家「少なくとも約1週間は続く」

山崎誠アナウンサー
「不安を抱えていらっしゃる方もいると思うんですけれども、今後の見通しはどうなのでしょうか?」
「今回の地震活動について、環境防災総合政策研究機構作成のグラフがあります。地震が起き始めてから結構短期間で伸び、もうすぐ500回というペースになっています」
「毎年のように地震が起きているとお伝えしましたが、過去の地震と比べてもグラフの立ち方が急になっている、短期間に集中して起きていると言えると思います」
「地震の専門家である、同機構の草野富二雄さんに聞きました。ここ数年の地震活動の中でも、今回の活動はかなり活発ではないか、と話しています。少なくとも今後1週間程度は続くのではないかということです」
「震源が浅い場所です。島に近い場所が震源になると、やはり島で大きく揺れる可能性があり、震源の場所によっては震度5や震度5強になるようなこともあるかもしれないので、十分備えてほしいと話しています」
■南海トラフと関連? SNSにウワサも

桐谷キャスター
「この地震で、南海トラフや他の地震活動に影響はしないんですか?」
中濱デスク
「フィリピン海プレートという話をしたので、南海トラフとの関連がどうなのかは気になるかと思いますが、想定震源域とはかなり離れています。そのためトカラの地震と南海トラフの地震は関連はないと思われます」
「そしてSNS上では“トカラの法則”として、トカラ列島で地震が頻発すると、他の地域で大地震が起きると言われているそうです。ただ、これも全く科学的根拠がないものです」
「今も毎日のように噴火していますが、同じ鹿児島にある霧島連山の新燃岳も火山活動は大分離れた場所で起きています。この火山との関連もないそうです」
「そしてSNS上では“7月5日に大災難が起きる”というウワサが出ていて、地震との関連でにおわす投稿も多いのですが、地震の予知はできないので科学的根拠はありません」
「日本はいつ地震が起きてもおかしくないという場所です。全国どこでもです。去年も能登半島で大きな地震がありました。やはり地震や津波に備えて、日頃から備えを着実にやっていくということが大切かと思います」
(2025年6月26日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、 日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)