ロシアが被った過去最大の被害とは:ウクライナ軍参謀本部が発表
最悪規模の損害を被ったロシア

ロシア軍は2022年2月のウクライナへの軍事侵攻開始以来、過去最大規模の損害を被った。今年3月、ひと月に失った砲撃システムの数が過去最高に達したのだ。
3月だけで1,578のシステムを失う

ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ロシア軍は3月31日に30の砲撃システムを喪失したという。これにより、ウクライナ軍が2025年3月に破壊したロシアの砲撃システムの数は1,578となった。ウクライナ政府系メディア「United24」によると、これはひと月あたりの数としては過去最大だという。
総計2万5千以上の損害

また、同本部によると、ロシアは全面的軍事侵攻開始以来、総計2万5,537の砲撃システムを失っているという。
昨年よりも多い

ウクライナ防衛省はこう述べている:「2025年第1四半期において、ロシア軍は計3,990の砲撃システムを喪失した。2024年の第1四半期は2,600だった」「United24」が伝えている。
ウクライナ発表の数字である点には留意が必要

数字だけを見るとかなりの大戦果に思えるが、発表しているのが紛争当事国のウクライナであるということには留意が必要だ。この数字だけをもって、単純にロシアの実質的な損害とみなすことはできない。
OSINT組織「Oryx」

一方、オランダのOSINT組織「Oryx」は独立した立場から、動画や写真などの証拠に基づいて宇露双方の損害を開戦以来計測し続けている。「Oryx」が出した数字はウクライナの発表したものよりはかなり小さくなっている。
Oryxが計上した損害

4月2日時点で、Oryxが発表したロシア側の累計損失は以下の通りだ:自走砲904両、牽引砲460両、砲撃支援車両および装備131、多連装ロケット砲システム497、計1,861。この数字はウクライナ発表のものよりもかなり少ない。
実数よりは少なく計上される

ただし、Oryxがウェブサイト上で注意を促しているように、計測方法上、明確な証拠の残らなかった損害は記録されないため、こちらは実数よりも少なく計上されることになる。
証拠が残ったものだけを計上

Oryxはこう述べている:「計上した損害は写真や動画などの証拠が手に入ったものだけに限られる。従って、実際に破壊された装備数はこれらの数よりもかなり多くなる」
砲撃システムの破壊は確認が難しい

また、砲撃システムは戦車や装甲車両と違い、多くの場合後方に位置している。そのため証拠も残りづらく、正確な数を把握することが困難となっている。
「砲兵は戦場の神」

結局、ロシアが実際にどれほどの数の砲撃システムを失ったのかは不明だ。だが、今回の侵攻においては前線における死傷者の多くが砲撃を原因としており、ドローンによる攻撃でも砲撃システムが優先的な対象となっている。
戦場を支配する砲撃

『ニューズウィーク』誌のエリー・クック記者はこう述べている:「大量の砲撃システムを運用し、弾を撃ち続けること。ロシアもウクライナも、この3年以上にわたる戦争において常にそのことを目指してきた」
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