ロシアによるキューバ人傭兵募集の実態:キューバ政府が当人の代わりにボーナスを受け取っている?
キューバで兵士を募集するロシア

ロシアがキューバで兵士を募集し、ウクライナの戦場に送っていることは以前から知られていた。2023年には、募集に応じたキューバ人のティーンエイジャー2人が助けを求める動画を公開したことで、キューバ国内でも警戒感が高まっていた。
契約金だけで2,000ドルあまり

ロシアによる兵士募集の実態を告発したのは、顔にあどけなさが残るアレックス・ロランド・ベガ(19)とアンドルフ・アントニオ・ベラスケス(19)の2人だ。西紙『El País』によれば、ロシア側は2人に対し、契約金2,000ドルとロシアのパスポート取得を提示したという。
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守られなかった約束

動画の中で2人は「おれたちは19歳だ。契約してもらえると聞いてロシアにやってきたけれど、その話は全部、ウソで詐欺だった」と発言。これがキューバ人インフルエンサーの手によって公開されると、キューバの人々はロシアのやり方に怒りをあらわにしたという。キューバのニュースサイト「CiberCuba」が伝えている。
いつの間にか最前線に

2人いわく:「仕事の内容は戦争で破壊された家屋や塹壕の修理、瓦礫の撤去といった建設作業だと言われていたんだ。(中略)給料の支払いはなく、パスポートも身分証もない。ここに着いた途端、全部とりあげられちゃったから」
ディアス=カネル政権に対する疑惑

また、キューバ人たちは若者による告発を受け、自国政府にも疑惑の目を向けるようになった。ディアス=カネル政権は長年の同盟国であるロシアを支援するため、キューバ国内での兵士募集に手を貸しているのではないかというわけだ。
キューバ人2万人が参戦?

ウクライナ国防省情報総局は今年5月、開戦から現在までにキューバ人2万人が募集に応じたという調査データを公開。
ウクライナ議員の主張

また、ウクライナ国会のマルヤン・ザブロツキー議員も『El País』紙に対し、「キューバ政府が傭兵募集に関与し、治安部隊を派遣して、対ウクライナ戦争に積極的に加担していることは疑いの余地がありません」とコメントしている。
キューバ政府の資金源?

同議員はさらに、キューバ人傭兵らに支払われるべき莫大な報酬が、実はキューバ政府の懐に入っているのではないかと疑っている。
政府による兵士募集ネットワークの摘発

一方、ディアス=カネル政権は2023年に、キューバ国内でロシア軍向けの兵士募集を行っていたネットワークを摘発。17人を逮捕した。BBC放送によれば、この組織は犯罪歴のある人物や、問題のある家庭で育った人々を対象として勧誘を行っていたという。
キューバ人にとってロシア入国は容易

しかし、キューバ人はロシア入国にビザを必要としないため、募集に応じた人々の多くは、スムーズにモスクワにたどり着いてしまったようだ。なお、ロシアはキューバ人にとって、ビザなし入国が可能な数少ない国々のひとつである。
ボーナスはキューバ政府に支払われている?

前出のザブロツキー議員によれば、「いずれにせよ、ロシア軍と契約した者にはボーナスが支払われることになっています。しかし、そのボーナスが兵士のもとに届かないことも多く、キューバ政府が受け取っている可能性が高いでしょう」とのこと。
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