「神谷さんの演説が胸に届いた」…歌舞伎町ホスト達が「参政党推し」を SNSで大拡散!夜の住人が”政治にガチ”になった「決定的な出来事」

ホストがSNSで続々と参政党支持を表明

「クラブCANDY全員、参政党に投票させていただきます」

「クラブBOYも参政党を応援してるぜ!みんなで選挙行くぞー!」

「私の管轄するChocolat、Deep、Chocolat名古屋の約150名も参政党に投票したいと思います」

SNSで今、歌舞伎町のホスト達による参政党推しが話題になっているのをご存知だろうか。刺青を入れた男性がマイクを握り、「全員が参政党に投票する」という公職選挙法ギリギリアウト…か物議を醸しているこの投稿は7/16日時点で9300RT、5.4万いいねを獲得し、インプレッション数は560万に登っている。

ホストがSNSで続々と参政党支持を表明, 衆院選、都知事選でも無関心だったホストたちが一変, 「参政党が1番マシだから」, 背景には風営法改正への怒り, 投票所での写真を投稿してしまうホストも…

公式Xより引用

参政党側もこうした夜の街からの応援に便乗し、演説でホストクラブからのこうした声を取り上げていた。

なぜ、ここに来て歌舞伎町で選挙ブームが起きているのか。そして、参政党が支持されているのか。

衆院選、都知事選でも無関心だったホストたちが一変

4年前のコロナ禍の衆院選でも、昨年度の都知事選でも見られなかった熱気が、今回の選挙では渦巻いている。

2021年の衆院選前、筆者が指名していたホストは「選挙なんて行ってもどうせ変わらない。何も期待してないもん」と選挙権を放棄していた。住民票を地元から移していないホストも多く、不在者投票の手続きをしてまで選挙に参画しているような若者は歌舞伎町では見られなかった。同じような理由で都知事選も「都民じゃないから」と無関心な若者が多かった印象だ。しかし、今回は違う。「選挙に行こう」と呼びかけるだけでなく、ホストが個人単位ではなく店舗単位でまで一つの政党を支持している。2018年から歌舞伎町で取材を続けている筆者だが、こんなことは初めてである。

「参政党が1番マシだから」

「今回の選挙がいつもと違って若者も関心持ってるっていうのが、今までの政治が間違ってた証拠でしょ。いかに景気が悪くて苦しいかってこと。子供庁に7兆円費やしといて人口減少してるのやばすぎるし、政権交代しないと始まんない。」

そう答えるホストのアサヒ(仮名・28)は今回の投票先は参政党一択だという。何故?と聞くと「自民党が大嫌いで、参政党が1番マシだから」との答えだった。ホスト業だけでなく自身で会社も経営しているという背景もあり、人一倍政治や裏金の流れに詳しい印象を受けた。

アサヒのように具体的な意見があるのとは違う理由で参政党を推すホストもいる。マコト(仮名)が参政党を支持するのは「直感」だというのだ。

「正直、今まで政治に興味なかったし。政策とかも詳しくてあんまりわかってないんですけど。神谷さんの演説を聞いて、初めて『あ、選挙行ってみようかな』って思えたんですよね。熱というか、言葉が胸に届いて。そういう気持ちにさせてくれたから、投票しようと思っています。」

演説で心を動かされ、今まで無関心だった層が選挙に行く。そう考えると、参政党の選挙活動は成功を収めていると言っていいだろう。

ホストがSNSで続々と参政党支持を表明, 衆院選、都知事選でも無関心だったホストたちが一変, 「参政党が1番マシだから」, 背景には風営法改正への怒り, 投票所での写真を投稿してしまうホストも…

「実際のマコトとのやりとり」提供:佐々木チワワ

背景には風営法改正への怒り

その他の政党を支持しない理由として歌舞伎町の人間から出てきた意見としては、「悪質ホストクラブ」などの風営法改正を推し進めた立憲民主党を始めとした政党は支持できないというものがあった。複数人に話を聞いたが、一律しているのは「今のままの政治ではよくない」という意識を持っていること、「今の日本を変えてくれる、という視点で支持もしくはマシだという理由で参政党を選ぶ」といった意見だった。

「自民党は実は中国人が裏で操ってるんよ。で、俺たちに不利な風営法改正あるじゃん。あれも、日本の経済に打撃を与えて国力を削ぐためにホストとかコンカフェとかガルバを潰しまくって衰退させようとしてるワケ。参政党はそういう動きを止めようとしてくれてるって聞いたから、参政党にみんな入れるんじゃない?」

…と言った真偽が不確かな意見もあったが、こうしてホスト達と政治の話ができるようになったことは感慨深い。コロナ禍はスケープゴートとして夜の街が槍玉に挙げられていた印象があったが、今回の風営法改正は国を上げてのホストクラブ潰しとも取れる政策だった。こうした動きを受けて、ホスト達も政治を「自分ごと」と捉えるようになったのかもしれない。

投票所での写真を投稿してしまうホストも…

しかし、こうした動きに危機感を抱く声もある。

「いや、いいんですよ政治に関心あるのは。投票権は大事だし。でもなんか上が言ってるから選挙行くんだーとかで考えずに動いたり、組織票とも受け取られる発言をSNSで発信してるの見ると痛いって思っちゃって…。いいことなんだけど、難しいな。選挙行くおれえらい!かっこいい!って気持ちが結果投票率に繋がるのは悪いことじゃないんだけど、選挙のルールとかをあんま知らないから投票所での写真を投稿しちゃったりしてて。関心を持つのはいい事だから、そこで最低限の法律とか決まり事もセットで知った上で投票してほしいなと個人的には思います」(マイカ・23歳)

筆者自身、選挙には行かないとなと思いつつ、どんな基準で投票先を選べばいいのかはぼんやりしていた。しかし、今回こうした動きがあることで「何故歌舞伎町の人々は参政党を支持しているのか?」という疑問を持ったことから支持理由を探し、マニフェストに目を通し、最終的に政策や演説内容を見て自分の意思で投票先を決めることができた。

かつてなく、若者の参加意欲が強く感じられる今回の参院選。政権の行方とともに、歌舞伎町の投票率も気になるところである。

ホストがSNSで続々と参政党支持を表明, 衆院選、都知事選でも無関心だったホストたちが一変, 「参政党が1番マシだから」, 背景には風営法改正への怒り, 投票所での写真を投稿してしまうホストも…

photo by gettyimages