世界で最も汚職が深刻な国家とは:国別「腐敗認識指数」ワースト10
世界の汚職についてリスト化

毎年、世界の汚職をリスト化して「腐敗認識指数」を発表している機関、トランスペアレンシー・インターナショナル(国際透明性機構)について聞いたことがあるだろうか。今回は、国別に透明性や腐敗対策が評価され、ランキング化されたレポートの2024年版(最新版)をチェックしてみよう。
金融犯罪への取り組みに懸念が示される富裕国

今回のレポートによると、富裕国は概して腐敗度が低い傾向にあるものの、マネーロンダリングなどの金融犯罪に対する取り組みに懸念があるとされている。
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民間事業者が金融犯罪の温床に?

機構いわく、国家内での腐敗度を計測することはできるものの、民間事業者においてはその限りでなく、民間部門が金融犯罪の温床になり得るという。
100点満点で評価

リストでは腐敗度が点数で評価され、100点に近いほど腐敗度が低いとされる。ちなみに、同点が出た場合は同じ順位とされ、次の席次が飛ばされる。つまり、たとえば3位の国がふたつあった場合、次のランクは5位となる。
ランキングを落とした先進国も

いまだランキング上位ではあるものの、順位を落とした先進国も見受けられる。たとえばアメリカ合衆国は2015年から12位も下落、イギリスも11位、カナダも5位ランクを落としている。
ワースト10をチェック

とはいえ、ランキング最下位層よりははるかに高い点数を取っていることも事実だ。ここでは、その最下位走、ワースト10をチェックしてみよう。その多くが戦乱を被った途上国や、権威主義体制の国となっている。
170位:スーダン

スーダンは北朝鮮と同率で170位となった(全体で180の国が計算されている)。スーダンでは2023年に軍内部の武力衝突が発生、いまだ事態は収拾に至っていない。
172位:ニカラグア

172位は中米のニカラグアだ。ニカラグアはダニエル・オルテガ大統領が権威主義的な体制を敷いており、多くの政治的亡命者が発生するなど人道的危機にある。
173位:赤道ギニア

173位は赤道ギニア、エリトリア、リビアとなった。赤道ギニアではテオドロ・オビアン・ンゲマ大統領が1982年以来その職に就いており、国家首脳としては世界最長の任期となっている。2022年の大統領選ではンゲマ大統領が6選を決め、同日に行われた議会選挙でも大統領率いる与党連合が上下院ですべての議席を獲得している。
173位:エリトリア

人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、同率173位のエリトリアでは政府による抑圧や強制労働が行われているという。
173位:リビア

リビアは2024年のランキング(168位)から5位ランクを落としている。その一因が、民間団体を規制する一連の法案が通過したことだ。こういった強権的政策に反対する勢力と政府との間で、リビアは2分されている。
173位:イエメン

同じく173位のイエメンも、ヒューマン・ライツ・ウォッチから世界最悪の人道危機にあると評価されている。とりわけ、反政府武装組織フーシ派の活動が問題視されている。
177位:シリア

続く177位となったのがシリアだ。2024年末についにアサド政権が崩壊したものの、国家再建への道のりはいまだ険しいものになりそうだ。
178位:ベネズエラ

178位は南米のベネズエラ。ニコラス・マドゥロ大統領のもと深刻な人道・経済危機が続いており、国外に脱出する人も後を絶たない。
179位:ソマリア

179位はアフリカのソマリア。ソマリアはソマリランドをめぐる領土問題でエチオピアとの間に緊張が高まっていたが、昨年末にトルコの仲介で和解に向けた宣言に署名している。
180位:南スーダン

最下位となったのは南スーダンだった。南スーダンでは内戦が続いていたが、2018年に停戦、移行政府の樹立が合意された。だが、合意の多くは履行されていない。また、国連によると食糧危機も深刻な水準にあるという。
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