【カムチャツカ半島沖地震】なぜ日本の津波警報はなかなか解除されなかったのか 震源地から2700kmも離れているのに…専門家が語る“見えない”津波の脅威と避難の必要性
200万人超に避難指示「東日本大震災と同じメカニズム」
7月30日午前8時25分、カムチャツカ半島南東で発生した、マグニチュード8.7の地震。北海道太平洋沿岸から愛知外海、三重南部など、広い範囲で津波警報が出され、全国各地の自治体で一時、200万人以上が避難指示を受けました。

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東海地方では、正午すぎ、愛知県田原市などに津波が到達。名古屋市で20センチ、三重県熊野市で30センチなど、各地で津波が観測されました。
愛知工業大学工学部の横田崇教授は、今回の地震について、「東日本大震災に匹敵するぐらい大きな地震」と説明。続けて、「カムチャツカ半島で、太平洋プレートが半島の下に沈み込んで起きたのが今回の地震なので、海溝型で(東日本大震災と)同じメカニズムで発生した地震」と特徴を述べました。
警報が解除されても油断できない理由とは?

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震源地から約2700キロ離れた場所にある、三重県尾鷲市には、地震の発生から約3時間半後に“第一波”が到達。これだけ離れた日本に50センチ以上の津波が到達した地点もあります。

愛知工業大学の川崎浩司教授 ©中京テレビ
なぜこれほど離れた日本で、警報が長時間解除されなかったのでしょうか。その理由を知るポイントとして、津波被害に詳しい、愛知工業大学の川崎浩司教授は、“津波の周期”を挙げます。
川崎教授によると、大きい地震の場合は、津波の周期が非常に長くなるといいます。「波が大きくなったり、小さくなったりする周期が長いということは、津波の“長さ”が長いということ。そのため、津波の高さが30~40センチであっても、波は非常に高い状態なので、影響が大きい」と話します。
波の高さは小さくなっても、警戒しなければいけないのが、海の中に残る“流れ”の存在。
川崎教授は「(海の中の)流れのことを考えると、例えば、津波警報・津波注意報が解除されたあとでも、気をつけないといけないかなと思っています」と注意を呼びかけました。

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中京テレビでは、高さ40センチの水が階段に流れこんだ想定の実験を紹介。激しい水流のなか、実験者は流されないようにふんばりますが、階段は上れない状況です。
川崎教授によると、水の深さが約50センチでも、水流の速さは時速36キロ。例えるとそれは、100メートルを10秒で走るスピードだといいます。

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また、深さ40~50センチであっても、車を浮き上がらせるほどの力を発揮するのが“水の恐ろしさ”。川崎教授は、「実際には水だけではなくて、漂流物、車、看板、自転車など、そういう物がぶつかってきて、命を落としてしまう可能性もあります。津波の力だけでなく、二次災害のことも考える必要があると思います」と呼びかけます。
全国各地の自治体で一時、200万人以上が避難指示を受けた今回の地震。津波の脅威を正しく理解し、備えを怠らないことが、私たちの命を守る鍵となります。
【中京テレビ 「キャッチ!」 7月30日放送より】