「難しい質問しますね…」自民党のトップが誰なら協力できる?国民民主党・玉木代表に単独インタビュー
参院選で議席数を伸ばした国民民主党。参院選の総括、消費減税・ガソリン減税に党としてどう取り組むのか、自民党との協力は?野党は一丸となれるのか?そして党首会談で交わされた石破首相とのやり取りも…玉木雄一郎代表に単独インタビューを行いました。(「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」取材 2025年7月25日実施)
■大躍進 参議院選挙を終えての総括は…

読売テレビニュース ©ytv
Q.比例で第一党。率直に受け止めは?
「良かったなと思うし、16議席取ろうと思っていたが17議席。なぜ16議席かというと、非改選の5と合わせて21になると、予算関連の法案が出せる。政策実現力を高めて、皆さんの手取りを増やしたい。そのための力を与えてくださいということなので、一定の目標を立てることができた。また比例で野党第一党になれたので、その責任も重いなと思う。物価高で苦しい国民の皆さんの暮らしを助ける政策を1つ2つ、着実に実現していきたいと思う」
Q.玉木代表の地元・香川でも18年ぶりに議席を獲得しました。
「大きいですね。香川県もそうですが、富山県とか、なかなか自民党が強くて野党系が勝てないところで今回勝っているということは、政治が大きく変わっていく兆しだと思っていて、例えば18年前、2007年に勝ったときは、その2年後に政権交代があった。ある程度の期間、1つの(体制の)政治が続くが、制度疲労が起きているのではないか。だから今回、自民党もダメ。でも旧民主党系もダメ。その中で新しい選択肢をということで、我が党や参政党さんが選ばれたのではないか。
政策を実現することが大事だと思ったのは、(大阪・)梅田のヨドバシカメラ前で最後の演説をしたら、大学生が来てくれて『ありがとう』と言われた。なぜかというと、ハイブランドの紙袋を下げていた。103万円の壁を、大学生は『(特定扶養控除の年収要件を)150万円に上げていただいたので買えるようになった』と言って喜んで持ってきてくれた。我々は野党なので、(政策を)10個言って10個全部できないが、バイトして年間103万円を超えたら、お父さん・お母さんの税負担が上がってしまう。だから、わざわざ103万円に抑えようとしている。最低賃金上がっているのに。頑張ってアルバイトをしている学生にとってはすごくいい話ですし、具体的じゃないですか。
こういうものを1個1個やることで、投票に行ったらちゃんと選んで、いい候補・政党に入れたら変わるんだという実感を持ってほしいし、だんだんそれを持っていただいている。我々の支持で若年層が高いのは、これまでの実績も見てくれているのかなと。対話を大切にしながら本当に信頼される関係・政治を作っていきたい」
■野党との連携、そして自民党との協力は?

石破首相 ©ytv
Q.『年収の壁』178万まで引き上げの目標を掲げている。去年12月、自民党と書面を交わしたが?
「あれが実現できていないのが、すべての始まり。実現していたら、国民生活はもっと楽になっている。我々の言っている通りになれば、手取りが10万円ぐらい増えている。選挙の直前で2万円を配る必要ないし、そもそも今、世帯平均で出費が9万円増えている。9万円出費が増えているなら、10万円手取りが増えないと貧しくなってしまう。これをきちんとやろうというのが去年の約束だったが、果たされず、今日まで来ている。ガソリン税の減税だって、車に乗っている人はもちろん下がるが、物流コストが下がるので物価が下がる。
(「年収の壁」178万円への引き上げとガソリン減税)2つの約束だけでもやっておけば、もっと良かったと思う一方、それを実現する力がまだなかった。だから石破政権とはなかなか協力してやっていく姿が見えないのが正直なところ。自民党内の政局もいま色んな声が出てきている。どうなるか分からないが、日米の貿易交渉に関する報告を受ける党首会談では、石破総理は続投意欲が満々だと感じた。(石破首相は)変わらないんじゃないか。ただそれも自民党内の政局がどうなるか。我々としては見定めたい」
Q.石破首相が『続投意欲満々』というのは、どういうところで感じたのか?
「(党首会談で)『石破さん、いつまでやるんですか?』と聞いたら、『そもそも進退に関わることは一切言っていない』と。『いろいろやらないといけないことがある。国内対策も』と言っていたのでかなり長くやるつもりなのかなと。国内対策というのは秋に補正予算を組まないといけないから、そうすると補正予算もするし、場合によっては日米首脳会談をもう1回やって、合意文書を交わすのであればもう少しかかるし、私は続投意欲がより高まってきているのかなという気がした」
Q.実際、きょう(7月25日)の党首会談では他の党首も石破首相の続投について気になっていたのでは?
「みんなあまり聞かなかったので、聞いたんですけれど、『引き続きトランプ大統領とも自分でやっていかないといけない』というようなことは言っていた」
Q.誰が率いる自民党なら協力できるのか?
「難しい質問しますね。これは誰ともなかなか言えないし、そもそも石破さんが代わるか代わらないかもわからないので、まずは自民党内のいろんな政局を見定めたいなと。例えば有力だと言われている人でも小泉さんは閣内に入っているし、林さんもそうだし、どういう動きがこれから自民党内で出てくるのか。よく見定めたい」

NNN・読売新聞世論調査 ©ytv
Q.世論調査で、政権交代する場合に、どの党が中心となるのが良いかという問いに対し、国民民主党は立憲民主党と並んで23%。
「その意味では、ご期待いただいているのはありがたいなと思っている。今だと単独では当然政権を担うことができない。まず今は政策ごとに前に進める・成立させる・協力できる政党と与野党を超えて連携して、実現していこうと思うが、これからどういう政権になっていくのか、与党も野党も、そこをよく見ておきたい」
■消費減税・ガソリン減税…今後の戦略は

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Q.消費減税について
「私がまずやったらいいと思うのは、どうせ今のままの消費税法だと物価高騰対策にも景気対策にも柔軟性がない。税率を変えるだけで国会を通そうと思ったら、国会は年に2回しか開かれないので、なかなか大変だしスピード感もない。今減税だと思ってもそのタイミングでできなかったりする。だから我々が検討して提案しているのは、例えば5%から10%の幅は法律で決めるけれど、その中で具体的な増減は時の政府が政省令で決められると。より使い勝手の良い消費税法に変える。機動性のある消費税にしていくというのを、まずみんなで法改正しないかと。共通点は、みんな多分機動性が高い方がいいよねということで一致できるかもしれないので、まずは野党間。場合によっては与党も入れて協議の場を設けて、その方向性が微妙に違うところをすり合わせることを年内にまずやるべきだと思う」
Q.衆院を通過し、参院で廃案となった“ガソリン減税”法案について
「今度は通ってしまうので、ガソリンスタンドとか現場に影響を与えないように、細部をもう少しきちんと詰めた上で、ぜひ年内にガソリン税が下がるという方向性を出したい。私はやるんだったら与党も巻き込んで協議して円滑にやれるようにしようと。みんなの願いですとやればいいと思う」
Q.ガソリン税は、この秋には下がるか?
「やりたい。下げたい。参議院も野党が多数といっても、自民系の無所属の方もいてギリギリなので、そこをどうやって突破するのかってことも含めて。だから与党にも合意が得られるような中身を作ればいいと思う」
Q.内閣不信任案について
「今の石破政権は信頼・信任できないという立場だから、立憲民主党が出してきた時には、我々としても厳しく向き合っていきたいと思うが、ただ一義的な判断は野田代表。まず野田代表とどういうふうに戦略を考えているのか、コミュニケーションを取ってみたいなと思う」
Q.玉木代表として、働きかけは?
「いろいろ議論・コミュニケーションを取ってみたいなと思います」
Q.“玉木首相”という声も一部にはあるが
「いま石破総理がまだやると言っているわけですから。今後どうなっていくのか、自民党内の政局とか、そういったものをよく見定めていきたい。ただ、我が党だけじゃなくて、公党のトップはみんな大なり小なりこの国のリーダーを目指して頑張っていると思うんで、私もその覚悟を持ってやっているが、ただ今はやっぱり1つでも2つでも政策を実現して、『国民民主党に玉木さんに一票入れたら変わるんだ』という実績を積み上げて、またいつかは大きな勝負に出られるように爪を研いでおきたい」
※読売テレビ「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」 ≪
(2025年7月26日放送分を一部加筆・編集)