日本の消費財を中国市場へ 海南省の日系企業トップが語る展望

念動壹秒(海南)貿易が取り扱う商品。(資料写真、海口=新華社配信)
【新華社海口8月3日】中国海南省に拠点を置く日系企業、念動壹秒(海南)貿易は、一般消費財に特化した貿易事業を展開し、質の高い日本製品を中国に導入することで消費者に利便性をもたらそうと努めている。同社の上之園洋祐(あげのその・ようすけ)代表がこのほど、新華社のインタビューに応じ、中国での事業展開や投資の原点、今後の計画、市場への期待について語った。
現在の事業は主に日本製品の輸入と中国製品の日本への輸出で、アルコールフリーの除菌消臭剤「アクアクリエイト デオ」を主力製品としている。
上之園氏は、中国市場では消費者の消毒・殺菌系製品への需要が高まり続けているとし、今後も優れた日本製品をより多く発掘し、中国の消費者に届けていきたいと語った。

自社の取り扱い製品を手に持つ念動壹秒(海南)貿易の上之園洋祐代表。(資料写真、海口=新華社配信)
中国への投資を続ける理由については「中国市場、特に海南自由貿易港は、現在そして今後のマーケットとして特異で魅力的な場所」と指摘し、戦略的価値の高さを強調した。
日本市場が成熟期から衰退期への過渡期にあるとみる上之園氏は、いかにして製品やサービスに高付加価値を持たせるかが今後の日本に求められているとの考えを示した。
「海南自由貿易港は中国が世界に向けて開く重要な門戸であり、国際ハブ港としての戦略的位置付けや政策面での支援は、高付加価値の日本製品を中国さらには世界の市場に送り出す絶好の機会を提供している」と指摘。日本の消費の伸びが人口減少などの影響で鈍化する中、中国の持続的な経済発展や消費者購買力の着実な向上が外資企業に大きな成長の場を提供していることに疑いはないとし、海南自由貿易港が中国さらには世界の消費市場の中核ハブになるという信念に基づき、引き続きこの地で事業を深化させていく道を選んだと述べた。

念動壹秒(海南)貿易が取り扱う商品。(資料写真、海口=新華社配信)
今後の中国事業については、商品品目の拡大とブランド構築を着実に進めていくとした。貿易事業の規模を引き続き拡大して取扱品目を拡充し、海南島で小売りから卸売りまでの多角的な事業を展開し、より多くの優れた日本製品を中国の消費者の暮らしに溶け込ませていく一方、自社ブランドの化粧品や日焼け止め製品の開発も進めていく。自社製品は「日本製」としての高い品質基準を維持しつつ、海南島限定商品として展開する予定だという。
中国市場の将来には大きな期待を寄せる。海南自由貿易港の絶え間ない建設は、中国市場がより開放的、包摂的な方向へ発展する原動力になるとし、中国自体が既に持つ広大で潜在力の高い消費市場は、海南をハブとすることで波及力と影響力が一層高まるとの見方を示した。
上之園氏は「念動壹秒は持続的に中国市場への浸透を図り、製品とサービスの品質を絶えず向上させ、中国の消費者により多くの優れた製品を提供できるよう努めていく」と語った。(記者/陳子薇、趙穎全)