命を狙われたゼレンスキー大統領:ロシアによる侵攻初期の暗殺計画について明かす
命を脅かされるゼレンスキー大統領

プーチン政権がウクライナへの軍事侵攻を命じた2022年、ゼレンスキー・ウクライナ大統領は何度も命を狙われたという。今年2月、同大統領はその時の経験について世界に語った。
大統領府内で死亡者が発生

ゼレンスキー大統領は英紙『ガーディアン』によるインタビューにおいて、暗殺計画初期に大統領府内で複数の人員が殺害されたことを明かした。だが、ゼレンスキー大統領はそれ以上の詳細には触れなかった。
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「私の命を狙う人がいた」

ゼレンスキー大統領はこう語ったという:「(大統領府には)私の命を狙う人々がいました。発砲なども起こりました。大統領府内で殺害された人もいますし、防衛にあたった人もいます」『キーウ・インディペンデント』紙が伝えている。
早期の幕引きを狙ったロシア

ゼレンスキー大統領は「殺害された人」というのが侵入してきたロシア側の人間なのか、あるいはウクライナ側の人間なのかは明かさなかった。だが、ゼレンスキー大統領は、死亡者も出したこのような事態は早期の紛争終結を望むロシアからの圧力によって引き起こされたということを述べている。
戦争初期の混乱を伝える

ゼレンスキー大統領によるコメントは、戦争初期の混乱がどのようなものだったかに関する実情を伝えるものだ。当時、ロシア軍はウクライナ領内をほとんど抵抗を受けずに侵攻しており、首都に乗り込もうとしていた。
2022年3月には複数回暗殺を試みる

『キーウ・インディペンデント』紙によると、首都占領を狙っていたロシアはその下準備としてゼレンスキー大統領の暗殺を試みており、2022年3月には少なくとも3回、暗殺未遂があったという。これらの試みは当時から広く報道されていた。
カディロフツィも暗殺を計画

ウクライナ当局によると、2022年3月に起きた3回の暗殺未遂の中にはチェチェン兵のグループによるものも含まれていたという。この試みは、ロシア連邦保安庁(FSB)からのリークを受けたウクライナ当局によって阻止された。
保安庁長官が公表

当時の報道によると、これらの暗殺未遂を明らかにしたのはウクライナ保安庁前長官オレクシー・ダニロフ氏だったという。同じくダニロフ氏によると、3回の試みはすべて1週間以内に行われたとされていた。
ロシアからのリークを受ける

ダニロフ前長官はウクライナメディアにこう語っている:「我々は、カディロフツィによる大統領暗殺計画があることをはっきりと把握していた。この戦争に加担したくないと思ったロシア連邦保安庁から情報を受け取った」
その後も暗殺未遂は続いた

以降もゼレンスキー大統領の命を狙った計画は続いた。だが、正確にどれほどの数の暗殺計画が阻止されたのかは不明だ。あるウクライナ当局関係者によると、その数は10数回にも及ぶとされている。
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全体では10回を下らないという意見も

ウクライナの大統領府顧問を務めるミハイロ・ポドリャク氏は2022年3月9日、『ウクライナ・プラウダ』紙にこう語ったという:「関係国からは2、3の暗殺計画があったと聞いています。私としては、全体では10回を下らないと考えています」『ビジネスインサイダー』が伝えている。
「すべての暗殺計画を追跡・無力化」

『ウクライナ・プラウダ』紙が公開した動画の中で、ポドリャク氏はこう語っている:「我々は非常に強力な諜報・対抗諜報ネットワークを持っています。そこではすべての暗殺計画が追跡・無力化されています。あらゆる計画を把握し、適切に対処しているのです」
ゼレンスキー大統領は「暗殺計画の回数など覚えていられない」

2023年11月、英タブロイド紙『ザ・サン』の取材に応えていたゼレンスキー大統領は、もう暗殺計画の回数など覚えていられないが、少なくとも5、6回は生き延びたと思う、と語っている。
「最初は気になった」

ゼレンスキー大統領はNBC Newsでこう語っている:「最初はとても気になりました。どうしていいかわかりませんし、そういうものは恐ろしく見えるものです。ですが、それからは、諜報部門から、また別のグループが暗殺目的でウクライナに侵入していますと詳細な報告があがってくるのを聞くだけになりました」
2024年5月にも発生

明らかにされた暗殺計画のうち、もっとも最近のものは2024年5月の試みだ。ゼレンスキー大統領を誘拐・殺害する大規模な計画があり、ウクライナ保安庁はその末端構成員だった2人の保安職員を逮捕している。
情報総局長や保安庁長官も標的に

『Foreign policy』誌によると、2024年5月の計画ではウクライナ国防省情報総局長のキリーロ・ブダノフ氏と、ウクライナ保安庁のヴァシーリー・マリューク長官も標的となっていたという。
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