戦争孤児をウクライナから連れ去り、再教育して戦地に送り込むロシア
ロシアに連れ去られるウクライナの子供たち

侵攻戦争を続けるロシアは、数多くの子供たちをウクライナからロシアに強制移住させ、再教育施設に送り込んでいるという。そして、将来的にロシア軍人として祖国ウクライナとの戦闘に投入することを目論んでいるようだ。ポーランド国営メディア「TVPワールド」が報じた。
ロシア国内で再教育

「TVPワールド」は情報源として、ウクライナの偽情報対策センターの報告書を挙げている。それによると、孤児らはドネツィクやアムウローシイウカにある軍事・スポーツ訓練用愛国青年育成施設「ヴォイン」で再教育されているという。
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基礎的な軍事教育「ヴォイン」

「ヴォイン」とはロシア語で「戦士」の意味であり、ロシア全土の青少年に基礎的な軍事教育を施す目的で2023年に設立された。
「あらゆる倫理的問題を無視」

偽情報対策センターの報告書にはこうある:「ロシアはあらゆる倫理的問題を無視し、社会的にもっとも脆弱な立場にあるこういった青少年らを戦闘に向けて準備させている」「TVPワールド」が報じている。
訓練内容は

同局いわく、訓練内容は次のようなものだという:「戦術的医療教育、ドローン操作、基礎的な軍事教練。指導に当たるのはウクライナ侵攻に実際に従事した兵らである」
累計1万9,000人の子供たちがさらわれる

『キーウ・インディペンデント』紙によると、これまでに累計1万9,000人のウクライナの子供たちがロシアやベラルーシ、あるいはロシアが実効支配するウクライナの各地域に強制移住させられたという。
ロシアによる苛烈な再教育

同紙いわく、そういった子供たちのうち家族のもとに帰り着けたのはわずか1,300人だという。子供たちの証言によると、ロシアに監視されていた間はウクライナ語を話すと罰され、祖国であるウクライナからは見捨てられたのだと教え込まれたという。
アイデンティティを抹消

帰還できていない子供たちはロシア人家庭や訓練キャンプに収容され、ウクライナ国民としてのアイデンティティを抹消するための強烈なイデオロギー教育を受けているとされる。
国際刑事裁判所は逮捕状を発行

国際刑事裁判所(ICC)は2023年3月に、大規模な誘拐の罪状でロシアのプーチン大統領及びマリア・リボワベロワ子供権利担当大統領全権代表の逮捕状を発行している。『キーウ・インディペンデント』紙が伝えている。
望みは停戦交渉

だが、こういった現状に対してウクライナが取り得る対策はほとんどない。ロシアとの停戦交渉の帰趨が、こういった少年兵たちの行く末も決めることになるだろう。
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