サウジアラビアと日本の海をつなぐサンゴの縁 万博会場の3Dプリンターでサンゴ礁再生へ

サウジアラビア館の3Dプリンターで作られているサンゴ。さまざまな形のサンゴが作られている=大阪市此花区(南雲都撮影)
大阪・関西万博のサウジアラビア館には「持続可能な海」をテーマにしたコーナーがあり、壁一面にさまざまな形の白い人工サンゴが飾られている。ふと横を見ると、壁に埋め込まれた3Dプリンターが。これらはすべて、万博会期中にこの3Dプリンターで作られたのだという。

サウジアラビア館の展示に設置されている3Dプリンターと、作成されたサンゴ=大阪市此花区(南雲都撮影)
人工サンゴは「炭酸カルシウム光重合インク」で作られ、耐久性があり、有害物質を含まないのが特徴。サンゴ礁は、気候変動の影響で世界中で減少している。同国のアブドラ王立科学技術大学では、人工サンゴに生きたサンゴの一部を移植し、培養して海に戻すことでサンゴ礁を再生させる研究を続けてきた。

サウジアラビア館の3Dプリンターで作られているサンゴ。壁に飾られる=大阪市此花区(南雲都撮影)
万博産の人工サンゴはどこへ? コーナーの担当スタッフに尋ねると「サウジアラビアからのプレゼント」として沖縄周辺のサンゴ礁再生に使われる予定という。
遠く離れた日本とサウジアラビアの海をつなぐサンゴの「縁」。将来の美しい海をともに作っていく。(南雲都)